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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0511 ゴールデンウィークツアー

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 4月27日にはじまった、10日間のゴールデン連休は、今日(これを書いている)6日、終了する。
 28日にはお台場の撮影調査、1日の令和初の辰巳国際水泳場のスキンダイビング練習、4日・5日の恒例ゴールデンウィークダイビングツアー、忙しいというべきか、充実いていて、例によっての体調不良、この体調不良は、高齢ストレスによるものと思われ、ダイビングをした後、解消されていて、また次第にたまっていく。これは、50歳代のころからのものだが。その体調不良の中、3日には、28日のお台場調査のブログを書き上げたが、6日朝現在、まだネットに載せていない。 ゴールデンウィークのどこかで、伊東市富戸の大西君のところ、屋号はアクアティックプロ、のところに1泊のダイビングツアーに行くことを恒例としたのは、何時からだろう。すぐに思い出せないのだが、去年は間違いなく行った。その前の年も行った。その前の年は?もうわからなくなっているが毎年ではなくても(別のところに行っている)何回か行っている。ブログの索引をつくれば、わかるのだが。 大西君が18歳の時に、19歳だったか?僕の会社に入社したのは、何年前だろうか、30年前か?横須賀の、YMCA海洋科学専門学校、インストラクターを育成する専門学校から来た。だから、気持ちの上で親子のようだ。もちろん、親と子の間に葛藤があるように、会社を辞めるときとか、いくつかの葛藤があったけれど・・・それはドラマのようなものであって、トータルとしてすべてを肯定している。
 大西のところに泊まって、これも、本当に親しい友人であり、一年に一度は会えることを楽しみにしていた、赤沢のダイビングサービス、「マーブ赤沢」の平林君のところに、行くのが楽しみだったのに、3月に亡くなってしまった。どうしようもなく寂しいけれど、それが、生きているということ、生あることなのだ。
 赤沢に行かれないので、富戸の沖、ボートポイントになっている「ピラミッド」人工魚礁にボートから潜る。これも、一日目は赤沢、二日目がピラミッドだったのが、ピラミッドだけになる。
 このピラミッドは、人工魚礁のコンクリートブロックを五段ぐらいに、ピラミッドのように乱積みされている。乱積みとはでたらめにコンクリートブロックを放り投げたという、設置方法だ。ホームグラウンドの波左間のドリーム魚礁が、きちんと3段、6列に積み上げられているのと対象てきであるが、人工魚礁一般としては、このような、手が掛からない乱積み、放り投げである。このピラミッドは、その乱積みの中で、最大級のものである。両者の比較を見たいというのも、ピラミッドに潜る意味、意義なのだが。
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 このピラミッド、何個のブロックを、何時投入したのか知らない。知らないでは、調査という体をなさないので、大西君に調べてもらったのだが、組合でも、確かなことをだれも知らないのだと言う。県の水産課に聞けばわかるのだろうが、大西君もまだそこまで調べてくれていない。
 自分で調べなくてはダメか?
 国として巨額の経費で投入した人工魚礁の結果、成果がそういうことなのだ。日本の沿岸漁業の衰退の根がそんなところにある、と僕は思っている。その人工魚礁を管理する伊東市漁協、富戸支所は、組合直営のダイビングサービスなのだが、今年、施設を全面的にリニューアルした。といっても、女性用のパウダールームがつくられ、トイレがきれいになり、パウダールームの屋上がお弁当を食べる休憩所になったというだけなのだが、それでも、このことは、革命的?進化、女性ダイバーにとって、ということなのだ。そして、漁協が漁協としてダイビングサービスを重視して拡大していく、日本では希有の例なのだ。前述の赤沢は、施設の地所は組合のものだが、オーナーの平林が死んだら、施設が宙に浮いて、閉鎖になってしまう。赤沢も、富戸と同じ、伊東の漁協だから、漁協が直営にしたら良いのに。
 沿岸漁業の衰退と変遷、それにともなうレジャーダイビングとの相関関係の変化は、今手がけている「ダイビングの歴史」の重要な部分なのだが、富戸の組合の例は、その中での重要な部分である。その意味でも、富戸に行き、その実体を自分の身体で感じることは、意味があるのだ。
 
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 さて、ツアーのメンバーだが、これも大西君と同様、僕にとって、僕の視点からの大事なファミリーだ。だから、年に一度の家族旅行のような気持ちもある。

 黒田梨枝 
 東大海洋調査探検部出身、東大病院の救急チームのチーフ看護士から筑波大学看護学博士課程修了ということは、看護学博士だ。この学位ができて、初めてか2代目の卒業だ。看護学のエースというところ。
 8年ぶりのダイビングだと本人がいうのだが、ぜんぜん心配ない。中学時代、オリンピック水泳選手候補だった。

 村上緑とおとうさん。
 みどりちゃんと毎年一度は一緒に潜りたい。そのためにこのツアーをやっているという部分もある。小学校三年生の時だったか、船の科学館でやったスノーケリング講習に来てくれた時から、中学、高校、大学、そして社会人二年目。毎年、少なくても一回は一緒に小さな旅をしている。

 寺内羊子
 ??歳の時に辰巳のスキンダイビング練習会に来てから20年、ダイビングの弟子、ロゲイニングのチームメンバー、バディで、建築設計家、水泳、サーフィン、400ccの単車乗り、小柄なスポーツ美人

 小山さとし
 彼も、僕にとって羊子とほぼ同じキャリア、本職はMBA、体力抜群、空気消費も抜群、

 小久保英一郎
 東大教授、海洋調査探検部監督、お父さんの不例で来られなかった。
 他に来られなかった人の紹介をしていると、際限もない。
 僕のダイビング、このような小さなチームがいくつかあって続いていくスタイルに収斂してきている。 午前9時30分伊豆急富戸駅、集合
 高齢の運転だから、余裕が必要、ゴールデンの渋滞も予想できるので、5時にスタート、海老名に6時に着いた。海老名はすでに混雑。吉野家の牛丼を食べる予定にしていたので、長い行列で食べる。
 途中、通い慣れている路なのに、カーナビに騙され遠回りしたが、9時に富戸駅到着。予定通り。
 大西は、別のお客が入っていて、10時から11時まで潜水、僕たちのボートの予約は13時30分、午前中は潜らない。赤沢ならば大西のガイドが無くても、のんびり潜れるのに、オーナーの平林が亡くなって、クローズ状態。次の経営者が決まらないで宙に浮いている。

 山梨から、御殿場を越えてくる黒田が若干の渋滞で10時着。
 富戸は混雑で車が停められないのではと心配したけれど問題なく3台の車が停められた。
 見下ろす海は素晴らしい凪。
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 必ずする、忘れもの。FIXライト、メインのライトのバッテリーチャージを忘れ、25%の光量で10分しか持たない。サブのイノンライトにしようかと迷ったが、10分点けば良いだろうとFIXで行く。
 12時30分、高齢の体調の悪さを我慢してドライスーツに入る。
 サンフアンのハイブリッドジャージは、着やすくて、助かる。ドライスーツを着る、入り込むと、次第にダイバーの気分になっていく。

 大西がブリーフィングをするが、僕は聞こえない。
 ピラミッド魚礁は去年も潜っているので様子はわかっている。大きな魚礁を一周するようなことはしない。そのうちに一周しなくては、と思っているが、今の体力では?。手前の部分にソフトコーラルのきれいなところがあり、そのあたりに魚がいるはずだから、僕はその辺で撮影している。みんなは山を上って降りてくれば、僕を見つけて合流して戻れる。僕のターンプレッシャーは80で、ボートに戻って50、僕が80の時、羊子と黒田は110はあるはず。空気の早い小山は60で、ボートに戻って20でぎりぎりか。小山のゲージを見ていれば大丈夫、と大西に伝える。大西もすでにわかっているはず。 7キロのウエイトベスト、5キロのベルト、水深が20mを越えるので、レッグのウエイトは無しにした。ウエイトを着けると気合いが入って変身できる、と自己暗示をかける。が、筋肉は言うことを聞かない。舟に乗り移る時、大西にタンクを持ってもらう。舟に乗り込む特が怖いのだ。膝を痛めないようにしないといけない。今、右腕が傷んでいる。

 ログ  date 2019 0504
 ゴールデンウィークツアー
 恒例 メンバー 須賀 村上父と緑 寺内羊子 小山さとし、黒田梨枝
 ガイド 大西 一回目の潜水
 ①目的:タイトル GW ツアー
 ③場所 富戸
 ④スポット ピラミッド魚礁
 ⑤天候 晴れ 凪 
 ⑥風  
 ⑦水温 17 ℃
 ⑧透視度 15m ⑨潜水開始 1351 ダイブコンピューターの記録 
   ウエアラブルカメラのタイムと少しずれがある。   潜水時間34  分 ターンプレッシャー 80
 ⑩最大水深 24,8   m
 ⑪潜水終了 1419
 ⑫インターバル プラン ダイビングは一回
 ⑬チーム 上記 
 ⑭バディ 小山 村上緑 村上正巳
 ⑮残圧 50 ターンプレッシャー80
 ⑯適要   
  ピラミッドは舟で5分もかからない。
 ドライでの潜降はロープを手繰らないと安定しない。何時からこんなことになってしまったのだ、とくやしい。
 ドライに空気を入れて浮力を調整して、魚礁へのガイドロープをたどって行く20mぐらいでピラミッドの裾に着く。ウエイトのオーバーが大きすぎる。
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 すぐに、40cmぐらいのイシダイを見つけて撮影を始める。Olympus TG4のシャッターを10枚は押したい。身体のバランスが悪くて、身体を傾けると転げそうになる。イシダイにカメラを付けて行くと、オオモンハタが静止している。良い感じで撮って行く。
 このピラミッドは、5段ぐらいの乱積みなのだが、奥へは入って行けない。出られなくなる。奥にいる魚は、見られない。わからないのだ。そのつもりになって探検すれば入れるだろう。やりたい気持ちもある。
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 キンギョハナダイが群れている。これも撮る。「豊かな海」の表紙写真になれば、と思って、イシダイも、オオモンハタも、キンギョハナダイも撮っているのだが。メインのライトのバッテリーが尽きそうだ。
 空気は、潜降と到着に50ぐらい使っている。魚礁に着いて50ぐらい使って、200の充填圧が100になった。あとワンカットぐらいか、それと、戻ってくるみんなを探して、合流しなければ、戻るロープラインからは離れていないしすぐにわかるのだが。
 予想していたコースで戻ってくる気泡が見えたので、接近して、大西に戻るサインをする。良いチームなので、有機的につながりがあるので不安はない。繋がりが切れたときに不安になり、パニックになる。
 
 ボートの梯子にとりついて、膝を付くと、フィンを誰かが外してくれる。後についてきたのは、みどりだから、お父さんだろうか、みどりだろうか。富戸の舟の梯子は角度が付いているので、タンクを背負ったままどうにか上がれる。波左間の梯子は垂直に近いので、タンクを背負っては上がれない。
 
 富戸名物の温泉丸、に浸かってのんびりする。
 ダイビングを終えて、この時間が、黄金の時だ。体の不調の50%はストレスだ。ダイビングは集中しないと危ないので、ストレスが消える。体調も良くなる。
 
 大西のところに泊まる。部屋はペンション級だが、食事は作らないので、明日の朝食、とドリンクをスーパー マックスバリューに買い出しに行く。夕食はみんな、大西、大西の奥さんも加わって、近くのイタリア料理屋「紙風船}へ行く、お店の駐車場に黒田の車を置かせてもらっている。
 数年前までは、地魚の魚料理だったのだが、地魚が思うように手に入らなくなったとかで、廃業してしまった。魚の原産地にきて、イタリアンは?だが、雰囲気は悪くない。畳の魚料理屋より、リラックスできる。 
 イタリアンは、最初の野菜サラダがおいしかった。サラダはどちらかと言えば、無理に食べているのに、おいしいと思った。他の料理もまずまずおいしい。
 大西宅に戻ってから歓談、本当に歓談 楽しいのだ。
 黒田と、競技スポーツ(黒田)対 生涯スポーツ(須賀)で議論した。黒田とこんな議論をするなど初めてだ。彼女の講義は、ディズニーランド級におもしろくて学生に人気があるのだと言っていたが、久しぶり、耳が遠くなってから初めてか、おもしろいディベートができた。隣で緑が聞いていて笑い転げていた。ここで内容を紹介できなくて残念。

 朝、気持ちよく起きた。気持ちよく起きるのは久しぶりだ。
 寺内羊子と、村上お父さんと散歩にでた。朝、食事前に散歩するのも久しぶりだ。海岸といっても、柱状節理の崖だが、その崖に張り出した展望台に行った。
 その道筋で崖から見下ろしたら、リスが木の枝を走っていた。
 崖から投げ釣りをしている人がいた。僕はそれほどの高所恐怖症ではないが、足がすくむ。
 

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 玉田規子と旦那が、日帰りで参加、彼女たちは、高知の柏島に行っていて、もどって、連続は無理とかいって、一日おいて来た。
 玉田は、浦安海豚倶楽部の中心の一人で、彼女のお父さんと、その昔、赤沢に人工魚礁を入れるプロジェクトをやった。これも、長い縁である。
 
0505 二日目
恒例 メンバー 須賀 村上父と緑 寺内羊子 小山さとし、黒田梨枝
 ガイド  玉田夫妻が加わる 大西


 ①目的:タイトル GW ツアー
 ③場所 富戸
 ④スポット ピラミッド魚礁
 ⑤天候 晴れ 凪 
 ⑥風  
 ⑦水温 17 ℃
 ⑧透視度 15m
 ⑨潜水開始 1127 ダイブコンピューターの記録 
   ウエアラブルカメラのタイムと少しずれがある。
   潜水時間 35  分 ターンプレッシャー 80
 ⑩最大水深 23。7   m
 ⑪潜水終了 1203
 ⑫インターバル 前日から 21時間と6分
 ⑬チーム 
 ⑭バディ 小山 村上緑 村上正巳
 ⑮残圧 40 ターンプレッシャー80
 ⑯適要
 FIXライトのチャージャーも持って来なかったので、サブのイノン、を二本束ねてつかった。
 昨日、オーバーウエイトだったので、腰のウエイトベルトを1キロ減らした。良いバランスになった。
 ところが、Olympus TG4を陸上でセットしてこなかった。おかしくなっていて焦った。なんとかなおしたが、昨日見たイシダイもオオモンハタもいない。波左間のドリームならば、潮時に関係なく、必ず居るのに。ここ、ピラミッドは居るときと居ないときがある。入り込めない奥に隠れているのだろうか。
 キンギョハナダイを撮ったが、やはりイノン2本では、接写以外は無理だ。
 僕は、二本目の富戸ヨコバマ、ビーチエントリーはパスした。凪だから転ぶこともないだろうが、やめておいた。緑親子、黒田もパス、玉田夫妻、小山、寺内が行った。

帰りの運転は、寺内がつきあってくれたので、渋滞も退屈しなかったが、渋滞はそれほどでもなく、4時間弱で帰り着いた。
 言うまでもなく、疲れたが、二日間、素晴らしい凪だったし、海のパワーを充電して元気になった。これで、次の13日の辰巳、22日の波左間人工魚礁研究会まで保つだろうか。
 
 

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