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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0427 ダイビングの歴史69 海の世界1974

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海の世界 74年 4月
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 水中オリエンテーリングは、UWN競技になり、コースセッターの講習会を沖縄で行った。

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 田中和栄さん
 潜水軌道カプセルを使って、水に濡れないでハウスに行き着く
とすると、水中展望塔とどのような違いがあるのだろうか?圧力を周囲の水圧と等しくして置けば、ハッチを開けて水中に泳ぎ出て行くことが出来る。ならば、水中展望塔にそのような圧力室を作れば良い。
 違いは圧力下で長時間過ごす海底居住のシュミレーションができる。
 もし実現していたとすれば、現在の考え方で言うと、ハウスは2気圧に加圧しているから、残留窒素を貯めまくることになる。そして、東京への帰路は、御殿場を越えることになる。減圧症患者でまくりか、それとも、現在の減圧症についての考え方が間違っていることが証明されるのか。


 これは2019年現在の考えだから、世は海底居住時代の70年代だ。夢があったのだ。田中さんの不慮の交通事故は本当にお気の毒だし、生きておいでなら、とも思うが、このアイデアは実現しない方が良かった。
 
 先日だが、人工魚礁化した海底ハウスについての偲ぶ会?が行われたと聞く、僕はこの人工魚礁に不幸にして行っていないので参加しなかった。
そこでは、このような議論がたたかわされただろうか。


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 シートピア計画は深海まで続く 村井徹 村井さんは、水中処分隊の隊長から、JAMSTECに横移動した。 海底に居住してしまう方式と、船上にDDCを置き、PTC(エレベーター)で降りていく方式の比較をしている。結局はPTCで降りていく方法になるのだが、この時点では海中居住は否定していない。海の中野研究をじっくりとするには居住してしまった方が良いという無理な理屈を展開しているが、これはやりかけたことだから、最後まで行くしかないというごり押しで、村井さんも、現場の人なのだから、この時点ではもう居住は意味ないとしっていただろう。でも行くしかない。実験は途中、途上なのだから。


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 海中居住観光艇で竜宮巡り 猿渡肇
 海の世界にも毎度生徒募集の広告を出しているJOC深海潜水技術学校の猿渡さんのこと、そしてその技術学校の詳細については、関心があった。ここに、一応の沿革が書かれている。昭和45年 1970年 11月、500トン積みのオイルタンカーを改造したバージを月島の隅田川に係留して、実習を初めて、3年後の7期生まで、137名の卒業生を送り出した。そして、九州の上甑島に移転する。
 そこで、社団法人の海洋開発技術研究所を引き受ける。この法人こそが、1970年に作られた水中技術振興協会の後身である。そこで、動く海中居住展望塔としての観光用潜水船のアイデア実現を目指す。
 これは、田中和栄さんのプロジェクトと重なる部分がある。
 僕、須賀の意見としては、猿渡さんは、海中観光などと身のないことをするよりも、学校に全力投球するべきだっただろう。今2019年、海中観光船もなければ、甑島にいっても深海技術学校もない。そして、この学校の卒業生で、成功されている方を何人か知っている。
 甑島に泊めた銀河丸、全寮制 スパルタ教育、ミクロネシア海洋実習 


 猿渡さんとは、ついに親しくお話しするチャンスもなかった。今、どうしておられるだろう。


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 正田薫魅力訪問 
 僕の師匠 間接的だが、恩師の一人である(つまり、何かとアドバイスをいただいた)猪野隆先生の話だ。


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 いま、海中公園センターもなく、海中公園もない、アマチュアダイバーを味方にというコンセプトは、日本水中科学協会が受け継いで、人工魚礁研究会などをやっているが、国家規模の動きにはほど遠い。コンセプトは、ほとんど同じなのに。
 なお、猪野先生は世を去って久しい。


 1970年代、日本人(僕たち)が海に描いた夢のほとんどは、夢と消えている。「夢とは消えるもの」?

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 潜水にスピードとパワーは必要か
 今の自分は、スピードは海豚倶楽部のみなさんに追い抜かれ、パワーは12リットルシングルを背負ってのエキジットも難しい。
 だから、つらい思いをしている。潜水を楽に、つらくなく行い、安全に生きて戻ってくる為には、スピードとパワーは必要であり、もちろん、救助、レスキューにはスピードとパワーは不可欠であり、スピードとパワーのない高齢者は、それなりの潜水しかできない。
 が、しかし、今でもスピードとパワーを求めてのトレーニング、を浦安海豚倶楽部で、そして辰巳の練習会で行っていて、生きる元気をそこからくみ出してはいる。


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 ここで展開されている議論は、今読んでもおもしろい。

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