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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0825 宿毛 沖の島

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8月26日0740頃、出港波浪予想3mとか、宿毛湾の中は平らだ。僕は、歴戦の5mmのウエット、水温は29度で、温泉気分だ。ということで。フードジャケットは着ない。アルミタンクなのでウエイト5キロはそのまま。 カメラはニコン クールピクス をイノン700を一灯だけ着けたライトグリップにのせた。マスクマウントは、新しく購入したばかりのSJ4000。シンプルで身軽になった。
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                  上はニコンで撮ったもの下はSJ4000
潜水地点は宿毛湾の出口を塞ぐように浮かぶ沖の島の内側、懐のようなところだ。波は無い.船の上から見た透視度は20m以上見えそうだ。海は来てみなくてはわからない。水の中の場所は僕たちですでにわかっているので、森田は潜らない。僕と中尾先生、町田と里奈のバディだ。 先生が沈んでこない、ウエイトを1キロBCのポケットにいれる・9キロのウエイトベルト+1キロだ。 行くポイントはわかっている。水深14mあたりの岩の陰だ。町田のバディは、ためらいも無く降りて行った。中尾先生が、右へゆき、左へもどって、降りてこない。耳が痛いというサインもないし、体調も悪くなさそうで、昨日の夕食、今朝の朝食かなりのボリュームなのだが、きれいに食べた。 海の状況だって、最高にちかい。多分、何かの理由で、嫌気がさしているのだろう。ときたまこういうことがある。気が向かなくなる、ちょっとしたことが気になる。僕は、こういう感覚は大事にする方針だから、眼を話さずにみている。見ている。 そのうちに、気が向いたらしく、少し降りて、目当てのものらしい海綿を切り取りはじめた。 地味な茶色のような、岩と見間違う海面だ。採集したのは、水深12m、ここから先はいつもの中尾先生で、細かいものをいろい採集する。残圧が50を切ったので、浮上のサインをして、ボートの方向にもどる。後一回採集したら浮上しよう。
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               浮上 ニコンで撮った
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 採集の結果は、満足できるものであったらしい。 よかった。  撮影の結果は、ニコンの水中で、良いカットが一枚も無かった。すべて、失敗。いいなと思ってカメラをかまえて、液晶に集中して撮影したのは、一枚も無かったのだから予想通りであったが、これではダメ、もう少し何とかしようと思う資料になった。原因はシャッターぶれ、やはり、700が1灯では、くらい。横着しないで2本束ねれば良かった。実は束ねるビニールテープを忘れたのだ。船の上で、森田に言えば、よかったのだが、一本でもいいや、やってみようと横着した。寄れば、これでもよいだろうと。それとも、やはり、フィシュアイのライト修理をさせなければいけないだろうか。 新しく買った sj4000のマスクマウント マスクマウントは、タイム記録用と決めているがどの程度きれいに写っているかも見たい。解像度のテストでは、ニコンの方が良いが、ちょっと見たきれいさでは、どうだろう やはり、予想通りで、切り出し静止画でもあるので、シャープネスではニコンにおよばないが、きれいには見える。フェイスブック、ブログ、(すなわち報告書とどうとう)については使える。お (冒頭に比較している) ライトの光量を十分にして、スチルでシャッターを押したらどうだろうか?
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 とにかく、これで潜水は終了、スイカがおいしかった。 
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0829 撮影機材について

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 ブログを仕事のように書いている。自分で考えるため、すなわち勉強するためである。積み重ねて置けば、何かになる。最新ダイビング用語事典を書きなおす時の資料になれば良い。
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 SJ4000 は3台目を宿毛のために買った。前の2台がレンズ面が汚れたから 買った。
 マスクマウントで使用したが、タイムキーパーと状況の撮影としては十分に成功した。
 マスクマウントアタッチメントは石川さんの作ったものを採用したが、このアタッチメントの良い所は、マスクから外して手持ちで撮影し、また、マスクにワンタッチで戻せることである。宿毛ではマスクに付けて終始した

撮影機材の選択 撮影だが、水の透視度が高い館山と、見えないお台場を連続した。そして、これを半ば程度まで書いた時点で、四国の宿毛にきて、撮影しながら、考えながら書き足した。

 キャノンイオスデジタルX、2回水没して、3台目が入っている。コンパクトであることが、第一条件で買った。満足したことは終始一貫して無かったが、10年使ったから、愛着もあるし、仕事も随分した。前回の西川名で、ハウジングは引退する。コンパクトとは言え、僕の撮影スタイルには大きすぎる。
 
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 手持ちの機材でなにができるか、どうしたらよりよい撮影ができるかをチェックしようとしている。水中で使う機材は、水没する。またフィールドで使う機材は、どうしても取り扱いが乱暴、とくに僕の場合は荒い、ので壊れる。 壊れないような設計も可能であるが、それをかならずしも優先しない。コストもあるが、新陳代謝の意味もある。これは、決して皮肉ではない。今回テストした古いキヤノンは、2回水没したが、10年前のカメラ10万、ハウジング20万が、それでも合計が30万だ。それから、5年後、今から5年前くらいになると、カメラ30万、ハウジングもほぼ同価格と60万ラインになった。一方で、超小型、廉価のウエアラブルカメラは品質の向上と廉価格化が二方面作戦のように展開し、コンパクトデジカメも次々と新型が発表された。耐圧も15mから30mへと向上していく。  現状をまとめると ①カメラ+ハウジングが60万~100万の高級一眼レフライン ②カメラ10万、ハウジング20万の20~30ライン ③コンデジ+カプセルの 合計10万ライン ④コンデジだけの 3万~5万 のライン ⑤30m防水で1万以下のウエアラブルカメラ4-7万の高級ウエアラブルカメラもある。  その中で、老い先が短く、お金はかけられない視点からの検討は一般のレベルでは、参考になるのではないかと考えた。やってみなければわからない世界なのだ。  すなわち④~⑤のくみあわせだ。  目標をもう一度確認すると、報告、発表につかう。具体的に言えば、フェイスブック、ブログ、そして報告書(レポート)だ。そして、印刷物のグラビアページ程度の原稿としても使いたい。  ④~⑤の組み合わせで、この目標を達成する。それが立ち位置だ。
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  宿毛でのメインカメラ。ライトが1灯だけだったので暗かった。2灯にするか、フィッシュアイのFXを修理するかどちらかにしなければ、2灯にするのはお金がかからない。今回1灯だったのは、2灯を束ねるビニールテープを忘れたこと、試しに一灯でやってみようと思ったからだ。それに 感度設定を間違えた。

 そこで、使う機材のラインアップだが、 メインのカメラとして④ニコンAW130をつかう。 サブとしてマスクマウントで⑤のウエアラブルカメラを使う。  このところの撮影、西川奈名、お台場、そして宿毛とこのことを考えながら潜水して撮影もしてきた。  ④ニコン ⑤SJ4000 でほぼ目標を達成できている。 
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                       ニコン

 ニコン キンギョハナダイの部分拡大 失敗シャッターブレ
 
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 ニコンは操作性の良いタフなカメラで、画質としては、うまく使えば、雑誌の表紙、グラビア程度までいける。 うまく使えばという条件で、まだ使い方についてはもう少しチェックが必要だろう。 ニコンでの生物の撮影が、西川名ではまずまず成功、宿毛で殆ど失敗、気に入らないのは、しっかり構えてカメラを固定していないからだ。採集の手伝いをすることがメインと思っているから、カメラをかまえている間がない。これは、バディシステムで潜水している時でも同様で、バディに注意を集中していなければならないから、カメラに集中できない。必然的に、撮影はソロ、もしくは、自分主導で、バディはアシスタントになる。 それと、やはりライトが700ルーメンでは暗く、シャッターが鈍くなったからだろう。 魚の撮影をした時、最低条件として、眼がくっきりと写っていることである。目がぶれていた。
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  SJ4000 のキンギョハナダイも、むしろニコンよりもよく見える。(ニコン失敗、SJ4000 成功) 
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  少し脱線するが、水中撮影のジャンルを考えて見よう。  プロ、 映像を売って、生活を立てているプロは、お金を掛ける基準がアマチュアとはちがう。そのプロの世界でも、水中は陸上の倍かかる。カメラとほぼ同価格のハウジングが必須だからだ。 しかし、機材が高価であることが、撮影の価格を維持できることでもあり、このバランスは微妙である。価格を維持できなければ、プロとしては脱落である。

 ハイアマチュア 水中撮影の、能力、技術ではプロと優劣が着けにくい。プロとハイアマチュアの差は、企画能力、営業能力の差であり、生活のすべてをかけるかかけないかの差、である。 成功、失敗は個人の価値観で決まる。
 撮影技術については、別の機会に述べる。 一人一人を思い浮かべて、誰がプロであり、誰がアマチュアであるのかわからない場合も多い。 わざと、自分はアマチュアであることを強調している人もいる。 他の仕事で生計を立てていられれば、プロではない。ガイドもその意味でのプロとの境界は作品集を出版しているか否かで決める。僕はスチルの作品集は、非売品しか作っていないから、スチルのプロとは言い難い。動画は生計をたてていたからプロである。リサーチ、研究者の撮影は、次の一般レベルで良い。

 一般 10万以上の機材の購入は数年に一度、もしくは、10万以上の機材は購入しないダイバー このレベルのジャンル分けは多岐にわたり、詳しくここでは述べないが、研究者、作業ダイバー、調査会社、もこの区分に入る。もちろん、大多数のレジャーダイバーも入る。 今の自分は、この中に居る。一般の撮影についての論は少ないので、役に立つことが多いのではと願っている。現在は、プロとは言えるほどの仕事はないので、レクリエーショナル プロダイバーで(そんなのあるか、あっても良い。)つまり、一般のレベルに居る。 撮影機材は ③が欲しいが、④、場合によっては⑤である。

0829 水没、水密について

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 「沿岸漁業とスポーツ」半分も書かないうちに、海に行くスケジュールになり、西川名、お台場、宿毛と転戦して、カメラ、撮影を話題にしたら、止まらなくなった。ついでにもう少し。 ハウジングの水没についてハウジング、(ブリンプ、水密ケース、プロテクター)そして、カメラ自体が耐圧、水密になっているもの、これらは、基本的に水没する。設計によっては、時間の問題だとおもっている。
 それは、注意に注意を重ねていれば、水没は防げるだろう。しかし、注意に注意を重ねて、生き続けるということは不可能である。潜水するときの注意優先順位は、人によって違うだろうが、僕の場合、まず海況、そして、バディ、ユニットの状態、次に潜水機材、これは、場合によっては撮影機材が優先するときもある。優先順位では3番ないし4番であり、4番になったときに水没が発生する。プロの場合はたいていアシスタントがいるから、アシスタントが見て、自分がcheckする。あるいはその逆、もしくは、アシスタント、自分、アシスタントの順になるから、checkが、二重、三重になり、水没の可能性は低くなる。状況によっては(僕の場合?)水没90%までアシスタントの責任に決めていたから、(どちらかを責任者にしなければいけないので)水没はかなり防げていた。それでもニコノス5型を毎年、一台は水没させていた。スチルカメラは自分の管理だったからだ。6掛けで新品にしてくれる。
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   円筒形シールのデジタルテープSONY 20年の上、今でも水中スポーツ大会の大型画面映写に使っている。
            
     
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                円筒形は生き残り、角形は水没した。

 自分が作った(作らせていた)円筒形のハウジングは、ほとんど水没させたことがない。一回だけありえない水没があったが、内容積に余裕があるので、カメラ本体には影響はなかった。必ず水没と書いたけれど、それは、心のショックを少なくするための覚悟であり、設計によって、水没はパーフェクトに近く、絶対ではないけれど防げるのだ。  一般にカメラの防水はオーリングをつかう。小さなカメラ、たとえばGOPROなどは、Xリングの原理を使っている。XとOとを巧みに使うことで、現在の水中ハウジングの防水が達成されている。オーリングは円筒形シールを使えば、ほぼ確実に防水できる。円筒シールをダブルにすれば、ほぼ完全になる。ぼくが作らせていた円筒形のハウジングは、すべて生き残って粗大ごみになった。 構造上、円筒ダブルシールができない形もある。そのときは、水没するものと覚悟して、そのつもりで用心して使う。つまり、海況の次、潜水機材の前にcheckして、潜水機材をcheckし、最後にカメラをcheckする。さらに、水に入ったら、潜降する前にカメラを見て、気泡などがでていることがないか調べる。 そんなことは、毎度はとてもやっていられないので、水没が起こる。 水没しやすいシチュエーションは、潜水直前のあわただしいcheckであるという二律背反があるので、留意する。たとえば、オーリングにゴミが付いていないかと蓋を開いてみれば、そのときにゴミが付く可能性がある。あわただしく蓋を閉めれば危ない。 意外な落とし穴は、潜水を終了して、塩抜きのために水槽、あるいはバケツに入れておいて、水没させた経験が二回ある。水に入れておく時間はできるだけ少なくした方が良い。錆びるまで内機(カメラ)が現役で居られることは、デジタルになって以来あり得にくい。だから、長持ちさせる必要はないのだ。 次に、手に持って飛び込んだ衝撃での水没もあるので、水面で手渡してもらった方が良い。 長い間にほとんどの水没のパターンを体験した。それでも、大きい円筒形のハウジング、ドンガラが生き残っていて、事務所の一角を占領している。これも困ったものだ。
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 小さいカメラ、たとえばオリンパスTG シリーズとか、スマホ、ウエアラブルカメラなどは、X リングの変形 が使われていて、その部分が水密の命だから、かなり信頼性が高いが、ゴミ付き、閉め忘れというのがある。完全な閉め忘れというのは、なかなか無いから、閉めたつもりが締めの不十分というケースがある。僕のオリンパスTG-2は、このパターンで死んだ。 これは、人間工学的な設計ミスだと僕はカメラのせいにする。ニコンAW の方がこれは起こりにくい。設計が良いということだ。オリンパスは防水の上に、ハウジングに入れればほぼ完璧になるが、プロテクターを買わなければならない。 インストラクターやガイドダイバーのように、カメラに神経を使えない立場であり、しかもBCにぶら下げたりして使い方が荒い場合にはプロテクターが必須だろう。これで、水漏れがおこってもカメラは何ともない。ただし、そのとき、カメラの蓋が開いていれば同じことだが、確率としては無視できる。 僕はオリンパスのTGシリーズが好きだが、もう一度TG-3を買っても、おそらくオークションで買うだろうが、プロテクターまでは買わない。カメラに直接着けるワイドアダプターを持っているからで、プロテクターを買ったら、その上にまたワイドアダプターを買わなくではならない。「お金で解決できる」と言い放つのは、稼ぎの良いプロの世界だ。
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 新しい大型高級な一眼レフのハウジングは、かなり改善が加えられて、水没しにくくはなっていると思う。しかし、それは水没しにくくなったので、水没しなくなったのではない。  ウエアラブルカメラは、旧型でほとんど見られなくなったGOPRO2を3台使っている。4台買ったのだが、1台は水中で蓋が開いて完全水没した。蓋の開閉が、シングルアクションなので水中で衝撃でバックルがはずれてしまうのだ。バックルがはずれても、水中では水圧で蓋が圧せられているから、すぐには蓋が開くことはないが、そのまま浮上したときに開いてしまう。これを防止するために輪ゴムで止めておけばいい。ところがその輪ゴムで巻くのが面倒で省略する。何度かバックルがはずれて手で押さえて浮上したことがある。人間ってそういうものなのだ。GOPROも3型以降はダブルアクションになって、水中でバックルがはずれることはなくなった。GOPROをまねたSJ4000は、ダブルアクションになっている。 ウエアラブルカメラとか、オリンパスは、蓋が空いていたり砂粒がついたりしない限りかなり信頼できる。ニコノスよりも信頼性は高い。でも、水没する。
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           ブロニカマリン、円筒シールだがシングルだったために、ちょっとしたゴミで水没した。

 大きなハウジングの水没はショックが大きい。自分の作ったブロニカマリンは、ダブルオーリングにしていなかったので、忘れもしない、真鶴の岩海岸で、水中ブルトーザの撮影をしているときに水没させた。これは、自分が作ったハウジングだから、誰も恨まないが、sea&seaとか、フィッシュアイ、村上商事のことは、かなり恨んでいる。恨んだからといって、報復はできない。自分が悪いのだと泣き寝入りをする。修理代が高いと、二重に恨むことになる。ハウジングを作っていた時代、僕もきっと随分恨まれたことだろう。 もちろん、ライトの水没、ストロボの水没も、これに準ずる。そういうことなのだ。  カメラが水没する確率の統計資料など無いが、人が死ぬ確率から0を二つ減らしたくらい。僕の、でたらめ計算によるダイバーの死亡確率が16000回に一度だから、160回に1回の確率だろう。念のために付け加えるが、確率とは、160回使ったら必ず水没するものではなくて、その都度の確率だ。円筒形ダブルシールでは、確率は1600回に1回ぐらいだろう。自分をふりかえって、ダイビング生活50年として、死亡事故の確率は0。5回、死んだかも知れないけれど生き残っている。カメラの水没は10回をはるかに越えているから、160回に一回よりももっと高いかもしれない。

 保険もハイアマチュアが一回ぐらいの水没ならば、効くけれど、プロはなかなか保険が効かない。昔、自分が保険屋から、断られ、プロの水中カメラマン(誰だかは言わない)の紹介で保険屋に連絡したが、紹介者の名前をいったとたんに断られた。
  なを、この水没論は個人的なものであり定説ではない。統計資料のない確率などナンセンスだが、水没が起こったとき、あるいは、自分が死んだとき、自分を慰める資料になれば嬉しい。

0830 、「ウエアラブルカメラ+マスクマウント撮影によるダイバーの行動解析」

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はいよいよ、東北に上陸、心配。 増水の避難情報、そして解除情報が並ぶ。 フェイスブックを見たり、映像の整理をしたり、ブログを書いたり していると、その先の事を考える。考えた事を書いていると、脱線して、支離滅裂になる。それを整理して考える。考えた事を書いておかないと、考える端から忘れていく。そのサイクルを繰り返している。時間が飛ぶように過ぎていくが、集中力が継続しない。せいぜい40分で途切れる。効率が上がらないで苛々する。ただ、今、そのサイクルでちょっとおもしろい、かなり有用、有効なことを思いついた。ブログにまとめておいて、シンポジウムで特別に時間をとってもらって発表しようか、まとまれば、だけれど。まとめて言ってしまえば、「ウエアラブルカメラ+マスクマウント撮影によるダイバーの行動解析」つまりこれがタイトル。言ってしまえばコロンブスの卵のようなものだ。  フェイスブックを書いていると、カット写真に困る。 書いていることに関連があることが望ましいが、考えることと、行動、しかも撮影していることとは、全く違うことが多いから、カット写真がなくなる。気持ちの上で、フェイスブックのタイムラインは、自分のミニ写真展、発表だと思っているので、写真は使いたい。 宿毛で、マスクマウントのカメラを新しくして、(価格6000円のSJ4000) だが、割ときれいに写り、タイムインサートが出来る。マスクマウントはこれで決まりだな、と思った。  その、撮影した動画を、時系列に沿って静止画を切り出して並べる。それを端からフィスブックのカットに使っていれば、カットに困らない。 と切り出しを始めた。ウエアラブルカメラの動画をしっかり見直すことになる。そして静止画を切り出すことが解析になる。その時のバディの状況、ユニットの位置関係、(僕は二つのバディの集合をユニットと呼んでいる。)行動、そして自分の心理状態がわかる。70分の潜水を見るためには100分は必要だから、時間がかかる。時間がかかったとしても、この際、早送りしてはいけないのだ。  SJ4000 は、とった映像が自動的にセグメントになる。タイムも見やすい。このために作ったカメラのようだ。  レジジャーダイビングのガイド、インストラクターとゲストの行動もこれで解析出来るのではないか、自動車の記録と同じに スタッフがこれを付けることが義務付けられれば、事故の原因が解析されるし、それはつまり事故防止になる。 僕は、このことを意識してマスクマウントを始めて、やっていたのだが、解析を丁寧にやったことが無かった。全部の潜水をやることなど到底不可能だし、する必要もないが、自分の見たもの、見たことは、その後、しばらくならば、よく覚えている。要所だけを静止画にして、並べて一覧する。 僕の場合、調査にインターバル撮影をしているが、それと同じようにPC画面に並べる。そして一覧すれば良い。この手順を、常に意識して撮影、すなわち行動していれば、事故は防止にもなる。  先日の西川名2回の潜水で、一回だけしかマスクマウントをしなかった。そして、マスクマウントのカメラをGoPro2にしたのでタイムインサートがない。 その反省で、新しく6000円のSJを買って、宿毛で使った。  全部はとうてい並べられないので、ところどころ抜き出したものだが、そのダイビングの全貌がわかる。

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マスクマウントは気泡が邪魔になる。
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0902 カメラの選択

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 沿岸漁業とスポーツについても書きたい。が、今のウエアラブルカメラ中心の撮影に至った道筋を書くのが流れとして自然だと思う。

 実はそのことは、ハウジング史の結末のつもりだったのだが、現在、ここで現状を先に書くのも悪くはない。

 マスクマウントのウエアラブルカメラをダイビング記録の撮影とする。そのメインカメラはタイムインサートが必須である。そして、報告、ブログ、フェイスブックに使ってきれいな絵であってほしい。宿毛での結果は、海の条件が良かったこともあり、SJ4000の新しいものでほぼ満足だった。SJ4000は別に古いものが2台あり、そのうちの1台はハウジングのレンズ面に傷があり使えないが、内機、中に入れるカメラは使える。潜水する度に、カメラを換えたいが、2台のハウジング、1台の予備があれば十分だろう。
 なのに、「MUSON ムソン」というカメラを発注してしまった。フェイスブック友達が買ったというし、6300円だから、SJと比べてみるのもおもしろい。
 ところでこの手のウエアラブルカメラの元祖であるGOPROだが、僕の持っているHERO3 までは、タイムインサートがないのだ。だから、記録カメラとして使えない。スチルをPC画面上に展開するのだから、時間表示が画面にでなければ、画質に関わらず使えない。新しい、GOPROの3+や4にはタイムインサートがあるのだろうか?

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  最後のフィルムカメラ、僕がリブリーザで潜っている貴重な?写真だ?2004年の撮影だ。
  もう、フイルムは終わるというのに、オリジナル量産のフィルムカメラ、たしかMMスリー だったかをだした。ニコノスで満足していたが、意気に感じてかった。テスト中に助手が失敗して水没した。
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  2006年に出たDX-1G いいカメラだったが、後ろの液晶ファインダーを見る窓にスモークがかかっていて、見えにくくしている。担当だった岩間君に説明を求めたが、なぜ、スモークにしたのか要領をえなかった。すぐにスモークは取りやめになったから、僕は貧乏くじだった。ダイバー、水中カメラマンがかんがえたのではなくて、リコーの人が、陸上の常識で、水中でサングラスをかけないでまぶしくないようにと考えたのだろう。

 マスクマウントは、決まりとして、動画からの静止画だけでなく、スチルカメラによる静止画がほしい。
キヤノンEOSデジタルXは画角と使い勝手で落第した。ニコンAWでも良いのだが、少し足りない。新しいカメラを買う気持ちはない。買うならば20ー30万クラスになってしまう。それに、今の僕のダイビングでは、ハンズフリー、両手をあけて置きたいのだ。  ニコンAWは、手首にぶら下げておけるからいいのだが。手でささげ持つカメラは使えない。
 なお、手に持って行く大きなカメラが悪いと言うことではない。動画のカメラマン時代は、超巨大カメラ・戦艦大和級を押していた。①カメラを押す、②カメラを捧げ持つ。、③カメラをぶら下げる、④身につける。そんな区分ができる。区分して見れば、どれが悪いと言うということなど考えられない。
 この区分がとても重要なことだと思う。

 EOSデジタルXの前に使っていたsea&seaのGZ-1を取り出してきた。このカメラはフィルムカメラの次だから、2006年から使った。10年前だ。オリンパスのTG2を買って交代した。TG2は死んでしまったが、GZ-1 僕の酷使に耐えて、ぜんぜん、まだ生きているままで交代した。
 ハウジングに入れるカメラは、リコーのカメラにsea&seaが手を加えた1Gと言うカメラだ。買ったときはリコーのカメラも侮れないと思った。
 ところが、もう一度復活させて見ようかと、今テストしてみたら、ニコンAW に及ばないのだ。僕のテストは簡単で、書棚を写す。PCで拡大してみて、背表紙の細かい字がどこまでシャープに読みとれるかで見る。簡単だ。
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      ニコンAW130
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      リコーZ-1
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      SJ4000

 そして、このテストでsea&seaの1G は、ニコンAW130に及ばないのだ。sea&sea 1G は、SJ4000とほぼ同じだ。10年のうちにこれだけ進歩したのだ。
 惜しいけど、使えない。

 そういうことなのだ。酷使に耐えて、水漏れしなければ、時代遅れになり使えなくなる。これは、フラッグシップと呼ばれる、そのメーカー最高の機種でも同じだろう。
 プロのカメラマンは、それを追って行かなくてはならない。見ていると、カメラ一台と言うプロは居ない。3台は並べている。手に持つのは1台だ。両腕を広げるようにアームを出して、ストロボだかライトだかを着けている。最近は動画を撮ることが多いので、たいていはライトで、これは、ぼくがストロボは終わると予言?していたことだ。
 フィルムからデジタルに変わった時以来、僕はカメラのトップを追うことをやめている。以後10年、少なくとも500万は失わないで済んでいる。500万投資すれば、少なくとも3倍、1500万は回収できなければ、倒産する。自分について、もともと倒れる資産など無いから倒産しないとバカなことを言っていたが、倒れる資産がなければ、身体ごと破滅する。
 稼がなくても倒産、破滅しないハイアマチュアは、ダイビングのフィーも含めると、年間 最低で100ー200万の可処分所得を持たなければやれない。カメラは、可処分所得を獲得すべく努力する原動力になる。そこで、プロになってしまった方が良いか? 人それぞれ、自分の選択だ。
 脱線からもどって、それぞれの人のあ中で、
 メインのカメラは、やはりニコンのAW130で、その能力を最大限に引き出す努力を傾けなければならない。のだろうか。
 オリンパスTG4 を買わない努力をしなければいけない?

0903 インターバル撮影

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さて、次はウエアラブルカメラだが、その前に、インターバル撮影のことをまず話さなければならない。 まず、最初はタイマーを設計自作した。1970年代のことだ。きっちりと記録しておけば良いのに、いや、記録もあったかも知れない。忘れ、紛失している。記憶が10年刻みになっている。 こういうことって、そのころブログを書いていれば、いやせめてホームページを作っていれば記録が残っている。そういうことなのだが、ログブックも書けない戦闘中だった。でもかなり日記は書いていたのだが、それが見つけられない。

 30mmぐらいのアクリルの筒、長さ30cmぐらい、に自分で基盤を作って組み立てた。周波数を数えてCMOSでシグナルを出して、シャッターを切るのだ。僕のエレクトロニクスのこれが頂点だった。そのすぐ後に東海大学の海洋学部でバイオテレメトリーを専攻していた井上孝一がスガ・マリン・メカニックに入社してきて、マッチ箱程度のタイマーを作った。 以後、タイマーによるインターバル撮影はスガ・マリン・メカニックのお家芸になった。 しかし、マッチ箱が僕たちの頂点で、やがて、IC一個、さらには、目に見えないどこか?に進化して行く。エレクトロニクスってそういうことだった。  やがて、複数のカメラを設置してインターバル撮影をするようになった。カメラを設置して撮ることも、いろいろなパターン、動画も静止画も撮った。 カメラそのものが高価、100万単位だったから、2台、3台が限度だった。撮影枚数も長いフィルムは現像代が高いので、36枚撮りに終わっていた。
 
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 SEA&SEAのコンデジ 5000とかを入れた水密ケース、こんなふうにして沈めた。善海のSEA&SEA最後のフィルムカメラが2004年、この写真が2005年だ。この2004-2005年がフィルムとデジタルの分水嶺だった?SEA&SEAは何を血迷って、量産型、ニコノスと競うようなフィルムカメラを出したのだろう。夢を追ったのだろうなあと今の僕は思う。僕もフィルムの夢を追った。そのことはまた後で

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 次にデジタル撮影素子の時代が来た。撮影枚数は飛躍的に増加し、現像代も不要になった。同時にインターバル撮影も安価なコンデジでできるようになり、インターバル撮影の時代が来たと思ったが、意外なことに、インターバルをやるのは、スガ・マリン・メカニックだけだった。 インターバル撮影をやったからと言って、随意契約にはならなかった。競争入札ならば、よけいな調査項目を増やさない方が良い。この傾向は今でも同じことで、それについての批判について、今は脱線しない。  デジタルカメラも安くなり、sea&seaの リコー5000のカメラ、ハウジング、ワイドレンズで20万程度になった。それ以前はインターバルの撮影できるカメラはハウジング混みで100万ぐらいだったから、100万で5台使える。
 今、このときに使ったカメラが山になっている。山にできたのは、水産工学研究所の高木さんという研究主幹が使ってくれたからだったが、水産工学研究所では、1000万クラスのタイマーカメラを作って使っていた。このタイマーカメラは、数ヶ月単位でタイマー撮影をするもので、この取り付け取り外しもダイバー仕事になった。取り付けて、数か月後に外しに行く。
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    大きなタイマーカメラ、ハシゴに付けて、そのハシゴを魚礁に縛って固定した。
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 この方向をウエアラブルカメラ方向で追っているのが東大の鯉渕先生で、そのうち何とか一緒に研究仕事をしたい。 ともあれ、僕たちのタイマーカメラは、安価、それでも15万ー30万で、撮影時間は2ー3時間単位だった。 その2時間ー3時間単位をスチルのインターバルで切り刻んで撮影するか動画にするかの選択になる。 しかし、2ー3時間の動画カメラを5台設置すれば、10時間から15時間見続けなくてはならない。僕にはできない。 陸上の監視カメラの記録をどのように処理しているのかはまた別のテクノロジーだ。  インターバルのスチルはPC画面の上で一目で見られるように展開できる。  人工魚礁の調査が僕のライフワークだったが、50年、魚を求めて魚の居るところで魚の写真を撮ってきた。インターバル撮影をアトランダムのカメラをおいて撮影すると、人工魚礁にしても、魚のいる部分は限定されていることがわかる。
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 GoPro、ウエアラブルカメラになっても、ウイング、羽はSEA&SEAコンデジのものを使った。カメラの大きさというよりも、使い勝手が良くなり、価格が十分の一、になった。
 
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     縦に4台連結して深い大きい魚礁の中に吊るしている。これは現在

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 今、日本水中科学協会では、本当のボランティアで人工魚礁の調査、お台場の撮影調査を行っている。金銭的にフリーでいろいろ実験的なことができている。そのあたりにレクリエーション的な調査で役に立つ調査ができるのならば、自分がプロだった時にはボランティアは、競争相手だった。 そのあたりを知り尽くしてバランスをとれた居ればよかったのだが、残念なことに僕はただ単純に相対するものと想定していた。チャンスはあったのに。 とにかく、そのあたりに鍵がある。  よく脱線する。書いていて連想から枝がでるのだ。これは、ブログでは、自分的には大事なこととして、書き留めておく必要があると思っている。 読んでくださっている方も、自分なりに脱線、連想してくださっているのだろうと期待している。

0905 ウエアラブルカメラ 1「

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ウエアラブルカメラについては、これまで、たくさん書いてきた。現在、自分の撮影の主力がウエアラブルカメラになってしまっている。
ウエアラブルカメラがGOPROから始まったのは、今更言うまでもない。そのとき、革命だと思った。以来、GOPROは進化して、4型になり価格も4万を上回りオリンパスのTG4とほぼ同じ価格になった。日本で追従したソニーも今はHDR FDR があり、FDRは6万円になった。オリンパスもアクションカメラをだし、これも4万円弱だ。キヤノンもニコンも、リコーもカシオもウエアラブルカメラを出すだろうか。カメラの趨勢は、ウエアラブルに向かっている。どうするか、苦悩しているはずだ。 カメラを価格帯で分けると、10万から60万までの高価クラス3万から8万の一般クラス、そして、1万円以下の悪く言えばバッタモノ よく言えば消耗品クラスがある。
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                 左からムソン、SJ4000 GoPro2

 ウエアラブルカメラは、一般クラスと消耗品クラスに分けられる。 水中での調査、研究、あるいはレジャーは、消耗品クラスで良い。消耗品クラスをいかに使いこなすかである。 キヤノン、ニコン、あたりが8ー10万のウエアラブルカメラを出したら、どうしよう。自分としては買わない。そう思う人が多いと思われるので出さない?でも出したらどうしよう。  消耗品に戻る。ウエアラブルカメラの消耗品は、すべての消耗品と同じく中国製である。安いけれど信用できない。でも使える。 消耗品ウエアラブルカメラは、SJ,とかDBとかAEEとか、雨後の筍のように出てきて中身、ファームウエアは、同じ価格帯であれば、だいたい同じだという。日本水中科学協会では、福田君がその権威である。が、権威者もこれだ、と言う推薦はない。最近のSJは、当たればよくなって来ている程度だ。 まあ、とてもおもしろい、と、面白がる他ない。  宿毛に行く前、SJ4000を買って、ブログに報告を書いた。GOPRO2がみんなそろそろなので、もう一台買ってもよい。SJ4000とほぼおなじで価格も6330円、9000円のところ3000円引きで、ワイファイがついているということで、ムソンと言うのをかった。
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                  ムソン

 今日9月5日、辰巳で使ってみて、明日6日から式根島に行くので使う。 自分が常用しているGOPRO2、SJ4000との比較になる。 まずムソンについて。使用事前のチェック、事務所の中を写してみると、まずまずきれいだし、シャープに見える。このクラスのカメラはシャープそうに見えれば良いわけで、それ以上は望めない。 そしてプロテクターのレンズ面に何かがついているように見えて、指で取り除こうとした。これはSJ4000で懲りて居ることなのに、つい不用意にやってしまった。これだけで曇りがついてしまうのだ。ちょっとしたひっかき傷もついた。 アクションカムと言うくらいだから、荒い取り扱いに耐えなければいけないのだが、これほど、弱いレンズ面は初めてだ。  ウエアラブルカメラは、GOPRO2の場合だが、動画から静止画を抜き出したものと、スチルでシャッターをおしたものと、くらべて、静止画の抜き出しの方がよく見える。スチルは、動体を撮ったばあいブレがおこりやすい。 ムソンもこれはほぼ同じか、動画からの切り出しの方がよさそうに見える。 書庫の本を取ってみるとほぼ同じで、シャープネスは、GOPRO2と同じ程度で、SJ4000よりもちょっとばかり良さそうだ。
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               動画からの静止画切り出し。

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                  スチル撮影

 プロテクターのレンズ面が気になるので、取り出しての撮影と、プロテクターに入れての撮影を比べてみた。取り出した方が良いとは予想できる。
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               取り出しての撮影 明るくてオーバーにはなっているがシャープに見える。

 しかし、これほどの差があるとは思わなかった。これは光量が大きい反射の強い状況なのだが、。
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               ハウジングに入れた撮影

水中ではどうなのだろうか、これからテストするが、水中では本体だけで水に漬けるわけには行かないので、ケースに入れての絵を見るほか無いのだが。 陸上での撮影では、出して使わなければいけない。 こうしたときの脆弱性が気になるが、なにしろ消耗品なのだから、ダメになったときがダメ、とおもうしかない。 ワイファイも問題なく使えたし、 6000円のカメラとしてはSJ4000とここまでの結果では甲乙つけがたい。ワイファイが使えるだけアドバンテージがあるか?なお、SJ4000は、ズーム機能があるが、ムソンにはない。どちらが好きかとなると、水中撮影の結果を見なければわからないが、陸上での手持ちの撮影では、SJの方が好きだ。ムソンはどぎつ過ぎる。 なお、水中で使用する場合だが、透明度が悪い、」つまりぼやけているお台場では、コントラストの強い、どぎついカメラの方が良い。透視度が良い辰巳では、ソフトに見えるGOPRO2が良くみえる。これは、これからテストする前の予想である。

0908 式根島 海豚倶楽部海洋実習(遠足)

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海豚倶楽部、年に一度の遠足で式根島にきている。 ブログでペンディングがたくさんあるが、旅にでれば、その旅行記が来る。(式根島で書いているので ぶつぶつにちぎれているが、そのまま) 左足の肉離れは相変わらずだ。 海豚倶楽部は、ぼくが65歳の時に作った。当初、バリバリの練習をした。今でも辰巳で泳ぐときはそれなりの練習をする。 しかし、旅にでたときの僕は、みんなに保護されている老人みたいで、まあ、それに違いはないのだが、時の移り変わりを感じ、考え込んでしまう。  朝、遅刻が怖かったので、目覚まし時計で起きた。歩くのがのろいし、荷物を担いでいる。起きた以上は、身体が目覚めたら即でることにした、 6時半に着いてしまった。集合は7時半だ。8時5分発のジェット船でいく。 6時半では、まだ、待合室が開いていない。待つのは別にいやではない。 ジェット船に乗ると、小さい船なのに、ずいぶんたくさんの人が乗る、この船は、伊豆大島、利島。新島、式根島と止まって神津島まで行く。  式根島では、毎度、式根島ダイビングサービスの早川さんにお世話になっている。今回も一日早く行ってスクーバダイビングを楽しんでいる5人(女性グループ)は早川さんのお世話になった。 民宿は「でんべい」で、これは、初めて泊まる。  毎度お騒がせなのは、水中で、何を着るかなのだが、今回は3mmのワンピースでウエイトが3キロほしい。その手配ができていなかった。 水温は28度、一般の人は裸で海水浴を楽しんでいるのだから、ウエットなしでも良いのではないか。ウエットを着たところで、スノーケリングだと思って、潜らなければウエイトなしでも良い。ウエイトは無くても大丈夫ということにした。  お昼のお弁当をたべて、出発。レンタカーを借りている。1台しか借りていないので、2回に分けて、ピストン輸送になる。 まず、中の浦に行く。ここは、ダイビングポイントでもあり、ナイトダイビングに来たことがある。 かなりの坂を下る、もちろん、帰りは登る。軽トラの四駆は降りられるので、スクーバは運んでもらえるが、学生は、背負って降りる?
 
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       メンバーの黒澤さん、オリンパスのTGを持っている。

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                中の浦

 この式根島で、ムソン、ウエアラブルカメラをテストしようと楽しみにしていたが、本格的に、つまり完全にNGになった。SJ4000をマスクマウントにして使ってみよう。マスクマウントのマスク、ダイブウエイズのシーホーク(仮名)は、次の瀬戸内海小水無瀬島に送ってしまった。古いマンティスにマスクマウントをつけたものがある。マンティスは顔に合わなくなってしまっているが、使ってみようと持ってきている。 SJ4000のスイッチを入れてみると、「SDカードを入れてください」GOPROは宿に置いてきてしまった。持ち物を最低限度にするのは良いけれど、その最低限度のチェックは必ずしなければいけない。わすれもの第一号だ。  ウエットにしようか、裸で(Tシャツ)行こうか迷った。ダイバーは、裸で海にはいることができない。海水浴場でも、いやだ。ウエットの片足に、足を入れかけたら、二陣が、回り道をして、ウエイト3キロをかりてきてくれた。  砂浜からのエントリーで、脹ら脛を痛めている。だから、タンクを背負っていなくてもこわい。水深30cmになったら、沖に背を向けて膝をついて、身体を回して腹這いになると、泳ぎ始められる。
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 腹這いになった目の前にニシキベラが現れた。ニコンAWを構えてシャッターを押した。 泳いでみると、ウエイトが軽すぎる。いつも、辰巳では、この3ミリスーツで、ウエイト2キロで泳いでいる。海だから+1キロ、違うだろう。海では+2キロが常識だ。忘れ物?2号だ。旅をすること、いや生きていることが、無数の忘れ物を繰り返しているような気がする。  式根島のスノーケリングポイントは、海水浴場のブイの囲いの中だ。言葉を換えれば、海水浴場がそれほどきれいだということ。透視度は15m以上はある。 海水浴境界のブイのあたりは、水深4ー5mぐらいある。みんな、すいすい潜っている。僕は2キロの不足だ。 無理矢理潜り込んで見るが、フィンを止めるとからだが浮いてしまう。長いパンツのラッシュガードも持っていて、出かける寸前にこれにしようかとちょっと迷った。いつの間にか寒さを極度に嫌うひとになってしまっている。ウエットにしてしまった。  みんな、多くはオリンパスのTGを使っている。それなりに感心して見られる写真を撮っている。僕よりは上手?最初にあげた写真の黒沢さんは、僕より20歳下には見えない。泳ぐ姿は40歳下にもえる。 
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 青い点々を散らしたような、ルリすずめの10ー20ミリサイズが大きな岩の上で群れている。僕も何とか潜り込んでシャッターを押す。魚が小さいのと体が浮いて、寄れないので、写真にならない。これで、海水浴場の中ということで、雰囲気だけでもと撮った。  スキンダイビングで、ファインダーをのぞいた感じは、スクーバダイビングでのぞいて受ける感じとは、大幅にちがう。最近ではフリーダイバーの写真家もいることだし、チャンピオンの篠宮君もすばらしい写真を撮る。とにかくスクーバとは違う。逆さになっていないと浮いてしまう状態でファインダーをのぞくのも良いけど、これが式根島、海水浴場、スキンダイビングポイントだ、という絵を逆立ち状態で撮ろうとした。 ハマフエフキも廻っているし、シマアジも来た。みんなが上手に撮った絵も、あとで見せてもらった。僕は撮れない。
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早めにあがって、次のポイント泊港の海水浴場、ここは、式根島の観光ポスターになっている景色だが、水中の景色は落第点だ。
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 ここも中の浦の坂よりも、みじかくはあるけれど、急だ。降りてこなくても良いと言われたが、降りた。もちろん、帰りは登る。
 ともあれ、式根島のスキンダイビング、スノーケリングは、海水浴場の内側なので、安全性は高い。海豚倶楽部のレベルならば、全く心配はいらない。  さて、アフターダイビング。式根島といえば温泉だ。温泉は坂の下、崖の下にある。一番の絶景と言われるジナダ温泉は、急な崖の下にある。僕は見下ろしたことがある。 坂の下ではない、漁港の並びの松の下に行った。水着で入る温泉だから、みんなで入れる。
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 そして、夕食、民宿はがんばっている。でも、僕がおいしいと思うのは、タカベだ。9月のタカベは十分に育って油が乗っている。おいしかったけれど今一つ油が乗っていなかった。もっとタカベ尽くしでいいのに。おそらく、式根か神津でしか食べられないタカベの刺身もなかった。刺身はおいしかったけど、タカベではなかった。 
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  みんなでの歓談だが、僕はお酒は飲まないし、耳は遠い。いつも申し訳ないと思っている。  次の日は石白川という海水浴場を予定していて、これで式根の海水浴場三つにスキンダイビングできたことになる。 ところが、急遽、10時半のサルビア丸で帰ることになった。予期していなかった変則的台風13号が速攻をかけてきた。 さらに変更になり、サルビアではなくてジェット船が、往路は来るので、1130にそれにのり、終点の神津までつきあって、戻ることになった。 10時半のサルビアに乗るのが離島脱出の原則、とにかく、帰れる船に乗る。次は無いと思え。いやな予感がしていたが、ジェット船に乗れた。
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 ジェットが波にどのくらい強いのか興味があった。かなり強い。石垣から西表に向かう高速通船も時化でも走ることを売り物にしているが、それに匹敵する。後、もう一息強ければ三宅、御倉も行けるのでは、だが、八丈航路は新造船橘が就航した。 ジェットは、速く、1530には帰着した。  これで海豚倶楽部年間最大のイベント海洋実習が終了した。完全なメンバー運営の市民倶楽部である。僕は、先生であり、10年前は僕が引っ張ったけれど、今は、ほぼ完全なゲストさまになっている。特に手の掛かるゲストで、その上今年は肉離れだ。玉田さん、マトンちゃん、小山君の三人が僕の世話係だった。小山、マトンは、数年前の慶良間ツアーでコーチ役で呼んだのだが僕の世話係になってしまった。 一年任期の会長さんは、この後、忘年会でお役ごめんになる。本当にお疲れさまでした。そして、取り仕切るスタッフ、ご苦労様でした。 僕も、いつまでおつきあいできるか、だけれど、何もしないことが、良いチームワークなのだと思うことにして、「行けるところまで行くのが旅の心だ」by 立松和平. 追伸 ウエアラブルカメラのテストもこの旅の僕としての目標だったが、できなかった。 肉離れは、ちょっと足を引きずるけれど、あまり痛まなくなった。 

0911 海底湧水 山口県光市、牛島(うしま)

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9月5日は辰巳国際水泳場でのスキンダイビング練習、6日、7日と浦安海豚倶楽部の式根島スキンダイビング海洋実習(遠足)そこまでは、ブログを書いた。8日、9日と、山口県 光市 牛島(うしま)そして小水無瀬島での採集、中尾先生の探検だ。僕にとっては、いつも中尾先生との旅は探検のつもり、中尾先生は、水曜スペシャルの川口探検隊を見て育ったとかだから、探検隊と呼んでも良いだろう。学術探検隊である。 そして、10日にもどり、今日11日はお台場の潜水、おかげさまで、大好きなハードスケジュールだ。これが連続すれば、長生きできるのだろうが。がんばらないとブログが追いつかない。   
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          今度の旅、一日目は海底湧水の実地検証だ。 これは湧水をとる装置

 とにかく羽田からエアーで広島へ、町田の運転するレンタカーが迎えに来てくれて光市へ、お昼は瀬戸内海ラーメン、僕はアサリラーメンを食べて、待ち合わせ場所の海辺のレストランに行く。 地中海のコルシカ島のような感じ、雑然といい感じなので、アサリ5粒入ったラーメンよりも、ここでスパゲッテイを食べた方が良かった。

 新井さんに後で聞いたら、味は推薦できないとのことだった
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              海辺のレストラン

が、ネパールティは悪くなかった。もっとも、僕は、紅茶の味がわかる男ではないが。  海藻を中心に研究していて、湧水の専門家でもある新井さんを訪ねる旅でもあり、いつもの中尾先生、町田君、親泊君(大学4ねんせい)今回は久保さんが同行している。新井さんは、潜水部の後輩なので、一度一緒に潜りたいと思っていて、今回は明日(10日)瀬戸内海の入り口、周防大島に近い小水無瀬島で潜る。 その前日、新井さんのスポンサーである国際貿易株式会社の事業の展開の一つである光市室積の沖にある牛島を自然に囲まれ、自然とともに生きる天国のような環境をつくるプロジェクトを見学に行く。新井さんの専門である海底湧き水の見学でもある。  連絡船で牛島(うしま)に渡る。港がありほんの一握りの集落がある。 集落の中心に立派なコッテージがあり、そこで着替える。 スピードボートで、5分までかからない、入り江にボートをつなぐ。今年初めて、いや、この10年、南の島に行ったときを除いて、裸で泳いだ記憶がないが、裸、スキンダイビングで見学する。  岸の砂利のような浜、水深50cmぐらいに、新井さんは、大きなパッドのような容器を
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伏せる。パッドの底には穴が開けられていて、ちいさなビニール袋が取り付けられている。海底から湧き出した水が伏せた箱を満たし、ビニール袋にたまる。それを見るだけなのだから、考えてみれば、フィン・マスク・スノーケルは必要ない。マスクだけあれば良いのに。ビニール袋には、すぐに水がたまり、それを口に含む、味わってみることを勧められる。口に含んでみると海水と同じ、すこし、真水が入っている感じがする。 海岸は水が染み出てくる底質であれば、どこでも陸地から降りてくる水が染み出している。と新井さんは説明してくれる。そうなのか、お台場の磯場もやってみよう。 福島原発から染み出した水も海に染み出している。 これまで、撮影仕事をしたことがある海底湧水は、ボコボコ、噴出してくるものであったが、ここでは、海底全体から染み出してくる。僕の海底湧水のイメージとはまるで違う。これならばお台場にも湧きだして居るかもしれない。  せっかくフィン・マスク・スノーケルを着けているのだからと、少し泳いで、水深3mほど潜ってみた。冷たく濁っていて海藻が少し生えているだけ。寒さに震えた。  港にもどり、コッテージでシャワーを浴び、2階の休憩室に入った。日本刀とか鷹の日本画が掛かっていて、金が有り余っている雰囲気。金持ちの別荘的コッテージは久しぶりだ。 
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 連絡船で光にもどり、国際貿易株式会社の研修センターで宿泊する。この会社はドコモショップと保険の代理店などを経営しており、環境改善のスポンサーになっている。一緒に海にでてくれたのは、社長と会長だった。社長がモーターボートを操縦する。環境活動のスポンサーになってくれるような利益がでていて、海に社長と会長が来てくれる。うらやましい。
 食事の後は、到着していた中尾教授を中心に歓談。耳が聞こえないので、会話は聞き取れない。で、自分の話を少しやりすぎたような気がする。  翌朝 0730出発。 車で、周防大島に向かう。 周防大島から、ボートで小水無瀬島へ。小水無瀬は豊潮丸の航海で、何度か行ったことがある。中尾先生お気に入りの採集場所だ。

0910 小水無瀬島

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 翌朝 0730出発。 車で、周防大島に向かう。 周防大島から、ボートで小水無瀬島へ。小水無瀬は豊潮丸の航海で、行ったことがある。中尾先生お気に入りの採集場所だ。  実は、この潜水の後、8時間後だが、フライトで帰る。 この時点で、僕は中尾先生も町田も一緒のフライトで帰ると思っている。ダイビングの常識ではダイビング後12時間、あるいは24時間はフライトできない。僕と久保君がついていて、減圧治療ではしゃれにもならない。今回は、僕と久保君、船頭が二人だ。相談する。どうしよう。彼の答えは潜水深度のアベレージが10mを越えなければ良いだろうという。自分も同じ考えだ。10mを越さないようにして、なるべく5ー7mで作業する。  ボート海人丸は、猛烈に速い。ボルボの360馬力を積んでいる。小水無瀬まで、10分で到着してしまう。瀬戸内海だし、流れが速い。それほどではないが1ノットくらいは流れていそうだ。 流れは僕の恐怖源だ。  僕は中尾先生と、いつものバディ、町田が久保さん。
 潜水の前は、この年齢になっても、緊張する。この年令だから緊張するのかな。 飛び込んだら、一旦、岸につかまって、全員そろってから、動くことにしようと、指示する。僕が先頭に飛び込んで、船から10mも離れていない岸につかまって待つ。水に入ってみると、それほどの流れではない。 ガイドをしてくれると思っていた新井さんは、勝手に飛び込んで、どこかに消えている。そういうスタイルなのだ。 中尾先生も町田、久保バディも岸に着いて、すぐに潜降を開始する。カメラはメインのニコンにイノンのライトをステイに着けたもの、マスクマウントはSJ4000だ。僕は中尾先生をフォローする。町田バディは、右側にそれるようにすぐに離れてしまった。透視度は10mぐらいか、見通しはわるいが、町田と里奈のバディならば、彼らがどこに居るか、感じているが、まったく感じない。レーダーのスイッチが入っていない。久保さんが、居るからと、別のユニットになっている。技術的には安心している。むしろ、こちらのバディが問題なのだから、中尾先生に集中する。
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 水の色は「これぞ瀬戸内海」。採集をするには、十分だが、撮影するには、ちょっと離れるとつらいか、それでもニコンの液晶ではきれいに見える。あとで、PCでみて、がっかりした。瀬戸内海の色はでていない。 スタートした崖部分にはあまり海綿は生えていない。目的の?青い海綿を一つ採集し、前に進みながら、いくつかを採る。ニコンを構えてなるべくシャッターを押すようにしているが、採集のアシストが主な作業だから、カメラをきちんと構えて撮るようなことはできない。 新井さんがちょっと現れて、赤い海綿をわたしてくれる。そのまま消えてどこかに行く。彼としては、こちらはみえているのだろう。自分の感応力が低下しているのだろうか。
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                      ニホンアワサンゴ ニコンAW
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                        SJ4000
 この場所はニホンアワサンゴの見事な群生がみられて、それがダイビングポイントとしての売り物らしいが、それを探しているのではない。でも、足下に小さな群落があったので、撮影する。このあたりから、岸の壁を離れて、沖へ移動していく。水深はやや浅くなり、4ー7m、岩の陰に海綿の多い場所を見つけて、3種類ほど採集する。少し深く進んで、水深が10mを少し越えて、また戻った。ナビは完全に中尾先生で、こちらはフオローするだけ。船が上に居るだろうし、地形としては単純、水深7mならば、岸から50mだろう。
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                    SJ4000
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                 ニコンAW
 残圧は80キロぐらい。オーバーハングした大きな岩の下に、海綿が種類多く生えている。中尾先生にとっては、宝の山だろう。3種類ほど採ったらなぜか抜け出てきて、浮上してしまった。残圧は50あるので、後2ー3種類は採れたはずだ。どうしたのだろう。あとで聞いたら、腹痛だったそうだ。 とにかく浮上した。成果は良かったとおもう。やはりこの場所は宝庫だろう。
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 この船は船縁が高いのだが、金属製の梯子が登りやすい。二段折れになっていて、傾斜が緩い部分があるのだ。これまで登った梯子のうちで、一番かもしれない。カメラ、タンクを引き上げてもらい、楽に上がった。 後から、町田、久保組も浮上、収容し、その前に新井さんも上がっていた。中尾先生もトイレに行って治った。これで、良いのだけれど、自分のスタイルではない。  帰りも飛ぶように走って、それでも全速ではなくて25ノットだという。 このごろ大きなダイブコンピューターを二つ失くして、リバイバルして使っているスント・ソリューションは、フライトまでの時間がでる。およそ6時間、十分余裕だ。中尾先生のスントD-2は、24時間だ。  いま、帰りの飛行機の中で、この原稿を打ちながら、もちろん身体は何ともないので、20年前のダイブコンピューター、ソリューションを信じて良いのかと考えている。少しでも潜れば、一律12時間とか24時間というのは安心だが、どうしてもスケジュールとして、フライトが必須の場合がある。昔のテレビ撮影では、移動に次ぐ移動だった。 
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 港にもどって、シャワーに案内されて、気づいたのだが、ここは、バラック建てだけど、ダイビングサービスだ。自動販売機にアワサンゴの保護調査に協力と書いてある。ここは、ニホンアワサンゴのポイントなのだ。水中は、地味だが魚も多く、無脊椎動物も多いだろう。海綿は多い。関心は無いけれどウミウシも多いのではないだろうか。少し深く行けば、回遊魚も廻ってくるという。 東京から近ければ通うけど。  空港に着いて、中尾先生、町田、親泊は明日のフライトだという。なんだ、それなら何も心配することはなかったのに。 一泊二日、速攻の旅だった。  撮影の結果、マスクマウントのSJ4000は、予定通りの成果だった。解像度などは、今一つだったが、記録、報告には十分だし、行動記録として、海底の状況を100%とらえている。撮影の技術、自分の首振りも少しずつ向上している。注意力の集中バランスは常に考えなければいけないテーマである。潜水が続けば良いのだが、とぎれるとリセットされてしまう。 ニコンAWについては、満足できる結果ではないが、このレベルのカメラでは、こんなものだろうか。イメージとしては、フラッグシップカメラを追ってしまう。よく言う。墓に金は持って行けない。で、80歳までに全部使った。だから、買うお金はない。墓にカメラは持って行けない。

0911 お台場

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11日お台場。 レギュレーター、2台が、瀬戸内海から、戻りの途中である。少し前には10台整備していた。せめて4台は使えるようにしておきたい。 6台をお台場に持って行き、現場で組立てようと考えた。お台場用はオクトパスは不要だ。水深4m以上には潜らない。なんとかやりくりして4台まとめた。
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 撮影は、マスクマウントのマスクが、瀬戸内海からの戻り道。マンティスのマスクマウントを式根島でテストしたのに、事務所に忘れてきた。なぜか、スフェラをカメラと一緒に持ってきている。式根島でマンティスでスキンダイビングをしたら、マスクが圧された。辰巳の5mで問題ないのになぜだろう。スフェラをまだ海で使ったことがない。使ってみようとバックに入れたものだった。スーパーワイドがドライのバックに入っているが、スフェラにしてみよう。
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 では、SJをどうやって使おうか。 イノンのライトにビニールテープでくくりつけて、ステイに取り付ける。こうすれば、ライトを照らした部分は写る。なかなか、良さそう。 そんなことをしているうちに、みんな出てしまって、鈴木も支度をしている。ドライを着ても、自分でファスナーが締められない。引き留めて、大急ぎで着て、締めてもらう。しかし、鈴木くんはそのまま行ってしまったので、タンクを背負うのは一人でやらなくてはならない。7キロのベスト、2キロのベルト、1、4キロのレッグ。どうにか、タンクを背負って、ドライのインフレーターを繋ぐ。突然、空気がはぜた。空気が噴出する。あわててタンクをはずして空気を止める。30キロは、無駄にしてしまった。砂浜で採集していた尾島さんが駆けつけてきてくれた。パニック状態の僕は、高圧のプラグに中圧を繋いだとおもった。違う。インフレーターホースのオーリングが切れていたらしい。これまで、経験したことが無かった。 尾島さんにサポートしてもらって、タンクを背負い、砂浜まで歩き、歩いてエントリーすると、転んで、また肉離れを起こすのが怖い。膝を付いて後ずさりして、水に入る。カメラチェック、液晶の表示「SDカードを入れてください」やってしまった! 尾島さんにお世話になり入れてきてもらう。  ようやく、出発。スフェラのカーブしたレンズでみると、プールでは、なれていても、遠近感が違う。でもライトに着けたsjの2インチの液晶で海底を見ながら進む。透視度は30ー40cmだろう。空気を飛ばしたので、残圧は110だ。スノーケルは着けていないので、仰向けになって泳ぎ、柱の列まで行く。 SAPの人たちのグループが水面に浮いて遊んでいたので、潜ることを告げると気持ちよく場所を譲ってくれた。
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                     杭の列 マハゼ SJ4000
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                       マハゼ ニコンAW
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 杭の列は、僕のイメージでは天然礁としている。杭の付着生物はこの時期汚い。ていねいに隙間を見ていく。ライトを当てた部分はSJが動画で撮っていてくれるのでなかなか良い。マハゼが居るが、例年より一回り小さく、数も少ない。杭の列地帯、合計で20尾くらいか。何尾かニコンで撮る。シマイサキもメバルも、トサカギンポも見えない。 戻り道、山の手(水深、70cmぐらいの岸沿い)を通り、下町(水深2mまでの、牡蠣殻を敷き詰めたような海底)に降りて、最後にヘドロに降りるコースをとる。 湧き水が染み出しているかもしれない岸近く山の手にも魚が少ない。ここにマハゼが群れていたのは、いつのことだったのだろうか。そして、牡蠣殻が一面の下町もマハゼは見えるが、アカオビシマハゼ、チチブなどのハゼは見られない。牡蠣殻の中に潜んでいるのだろう。今日も、杭の列にも山の手にもイシガニの姿は見られない。 ヘドロの底に降りて、ヘドロの上を進む。硫黄バクテリアは白い斑点のようにヘドロを覆っている。魚の類は見えない。
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 エキジット、また尾島さんが助けに来てくれる。手をさしのべてくれるが、大丈夫と言って一人であがろうとする。このごろ「大丈夫」と言う回数が増えている。カメラだけ渡して、膝立ちにになって後ろ手でフィンをはずす。なかなかはずれないので、後ろにこけてしまった。波も流れも無いところで、砂浜だから良いけれど、ゴロタ石には上がれないな。 フィンの片方が見あたらなくなった。さあ大変だ。手探りで探す他ない。しばらくがんばったが、これも尾島さんが見つけてくれた。後は自力で立ち上がり、歩いて水道口まで行ってタンクとウエイトをはずした。 
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 東大卒業お台場で論文を書いて、博士になった杉原さんが赤ちゃんをつれて、夫婦で遊びに来てくれている。僕がエントリーする時に来てくれたのだから、海からあがるのを待っていてくれたのだ。待っていてくれても、子供をあやすのはとくいではない。それでもSJを向けたら、少しばかりあそんでくれた。おもちゃだと思ったのだろう。  撮影だが、イノンライトにビニーるテープテで取り付けたSJは、何かにあたって、ポロリと落ちた。ビニテに差し込んでも不安定なので、手で押さえて撮影した。そうか、ゴムバンドで止めれば良いのだ。 マハゼを撮った比較、ブログの画面では差がない。この濁りでは、撮影距離10cm以内に寄らなければシャープには写らない。おかしなことで、澄んだ感じの濁りと、濁っている濁りがある。写真に撮るとその違いがわかる。今日の濁りは濁っている。

0917 8080 館山テスト-1

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8080計画のトレーニング、海でのテストを14日、15日にやった。

この計画、まずは、80歳から死ぬまでの目標(遊び)で、このシステムが役に立つかどうかは今後の展開だが、フーカー(デマンドバルブ付きのフルフェイスマスク)で潜っている作業ダイバーが、そのままの技術と装備で水深80mあたりまで潜れるシステムにしたい。船上に置くガスバンクを水中に持ち込んでしまう。現在はタンク3本だが、3本ずつ連結していくつもりで6本用意している。これに拠って、送気ホースがなくなり、命綱兼用の通話ケーブル一本だけになる。ホースが無くなるということの意味は作業ダイバーでないとわかりにくい。例えば80m潜るためには160mのホースが必要である。160mのホースはかなりの嵩で、それを繰り出し、引き込むのも大変だ。 テクニカルで潜れば?テクニカルダイバーとなって作業をするとすれば、半端ではない技術の習得と、高価、精密で整備に正確を期さなければならない器材がひつようになる。僕のシステムはタンクを買うだけだ。勿論レンタルでもできる。フーカーシステムはそのままでいい。 これは、優劣の問題ではなくて、選択肢が一つ増えるということに慣れば、バンザイだ。。 なお、作業ダイバーは雇用側に安全の責任がある。綱、有線通話を着けて置きたい。もちろん、テクニカルダイバーに有線通話を着ける選択肢もある                 

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                      1963年 90mフーカー潜水実験
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                          1964年のコンセプトシート ハイブリッドの原型
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                       1980年 釜石湾口防波堤工事 水深60m
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                       1980  釜石でのガスバンク
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                      1986年 ニュース・ステーション、若い日の潮美と中川
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                           1993年60歳100m潜水
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                         2015年 ハイブリッドコンセプトシート

  運用について、ずっと考え続けて来た。プーるでのテストも繰り返した。繰り返した結果の、今の器材だ。 そして、ここまでは、机上の論、畳の上の水練にしかすぎない。いろいろなことを試験、つまり試行錯誤をしなければならない。その錯誤の結果がフィードバックされて、考えが変わる。
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                     2015年
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                                        2016年 プールでのテスト
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 考えることと行動を同期させる。走りながら考えるとよく言う。潜りながら考える。ダイバーはみんな、そうしてきたのだと思う。 そして、自分の潜水については、潜水は、人それぞれなので、機材もスタイルもそれぞれ。自分のベストを尽くす。自分のスタイルを突き詰める。その中で、次第に衰えて行くとして、潜れなくなるまで潜る。これが正しいというのは、その人、そのダイバーにとって正しいのであって、だからこそ自分のスタイルに責任を持つ。 いわゆるテクニカルダイビングについては、かいま見るだけなのだが、それぞれのスタイルを追求しているようにおもう。 自分の潜水、自分のスタイルを追求しているのに、他者が責任を持つということは、おかしな話だと思う。本人はそれでよいとして家族が納得しない。だから、訴えられる。と言う。本人として、これはどうすることもできない。死んだ後で、化けてでることができるならば、訴えた家族のところに化けてでる。 ただ、お金を払って安全を保障してもらう。責任を持ってもらう形については、それは契約なので、責任を持つ。インストラクターとか、ガイドダイバーは保険で解決する。雇用関係についても、雇い主は、残された家族に対して責任を持たなくてはいけない。  河童の中川は、河童にしては責任について心配する男で、僕が事故を起こした場合、右総代になると思っていて、弁護士立ち会いで家族が責任を追及しないという念書を入れることを言っている。潮美は一笑に付したと思うが、他の家族を心配している。 これは、僕も心配している。僕がもしもをやって、それを助けようとして、中川が減圧症になったとするその責任を負うことができない。お互いにベストを尽くすのだが、結果について責任を負えないと言うのが雇用関係でもなく、請負契約でもない潜水の原則だとおもう。昔、魚突き時代の倶楽部、チームがそうだった。  ここで、もう一度、海でのテストについて述べるに先立ってまとめておこう。(1)高齢について① これは全く個人的なことであるが、誰にでも、どの個人に付いても、必ず起こることである。② 人は自分の目標を何か持たないと生きていけない。これは個人差があり普遍的なことではないが、自分にとって、すべての目標が失われた時、生きていける自信はない。闘病も一つの目標、大きな目標だから、それで生きられるのかもしれない。(2)潜水機材、潜水技術について① 潜水機は大別して、送気式、自給気式に分けられる。現在の送気式は自給気のタンクを背負っていて、緊急に備えているが、主な給気は送気ホースで受けるから、送気式である。② スクーバかスクーバでないか、スクーバとは、自給気式のことであるが、自給気でも、命綱を付けていたり、電話線を付けていたりすると、スクーバと認められない傾向がある。テクニカルダイビングは、スクーバであることという定義条件がある。③ 僕は、命綱に類するものをサーフェスコンタクトと呼ぶことにした。送気式のホースにつながれていれば、強度のサーフェスコンタクトである。命綱につながれていれば、直接的なサーフェスコンタクトがある。電話線も命綱になる。ラインを引いていたり、超音波の無線通話は、間接的なサーフェスコンタクトである。安全ということを考えれば、サーフェスコンタクトの強度が安全率に比例する。ただし、送気式だけだと、ホースの切断、コンプレッサーの停止、ホースの拘束があるから、安全性は高くない。送気式と自給気の併用が最も安全度が高い。(3)自分たちの考えたハイブリッドは、船上、サーフェスに置くガスバンクを水中にもちこんでしまう考えかたで、ある。80歳でも安全度が高いと考えた。机上でだが
(4)ハイブリッド方式が有効か?はっきり言ってわからない。しかし、この実験潜水の試行錯誤の結果、ノウハウは、整理できれば、有効である。 ここまでが、前提で、海での、初めてのテストをおこなう。

0918 8080 テスト&トレーニング -2

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使用する器材は、①アルミタンク、10リットル3本セットを二組用意した。実はこの二組を接合して、6本組のガスバンクを沈めるよていである。とりあえず、3本セット、二組で使用する。②三本それぞれにバルブがついているので、その開閉でガス交換ができる。③ハルシオンのバックフロートのBCを付けて、このBCで浮力調整をする。 やや、大きさが足りないが、あったものを使っている。特別のものを設計して、取り付けられれば、良いのだが、予算が無い。★
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④アルミタンクは空になると浮く、フルに充填した状態で、およそ水中重量はおよそ2キロ、?3本だから、6キロ、それが空になると浮いてしまうのだから、2-4キロのウエイトを付けるつもり。これも計算すれば正確にでるのだが、現場での試行錯誤で、運用を決めて行く。計算したところで、机上の計算は現場で修正する。⑤タンクユニットには、およそ8.5mのホースが付いていて、その先に、ダイブウエイズ社のフルフェイスマスクを付けている。このフルフェイスマスクと有線通話は、1990年代のニュース・ステーションで使っていたもので、実績がある。世界的にも、BBCの番組、映画サンクタムなどで使用されていて、性能は保証付きである。しかし、どんなに優れたフルフェイスマスクであっても、マウスピースには及ばないと思っている。60歳の100m潜水実験では、100mの最終段階では、マウスピースで呼吸した。フルフェイスマスクが怖かったのだ。一緒に潜ってくれた田島雅彦(モヤは故人)は、愛用していたカービーのバンドマスクで終始した。使い慣れなければいけない。プールではできるだけ練習したが、それでも慣熟していない。しかし、明瞭な通話のためには、フルフェイスマスクが必須であり、また、窒素酔いなどで、システム潜水では、意識を失う可能性がある深度では、フルフェイスマスクの使用が常識である。フルフェイスマスクの試用、改善もこの潜水のテーマである。

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⑥有線通話によるサーフェスコンタクトが安全確保の源であるが、水中無線通話機であるロゴシーズを使用して、サポートダイバーと水面、及び、ダイバー同志の通話のテストを行うことも目標の一つである。有線通話は船上との命綱を兼ねたコンタクト、ダイバーどうし、カメラマンも含む、はロゴシーズとしたい。

(5)実験の目指すところ①スクーバであるテクニカルダイビングとの優劣を云々するものではない。テクニカルダイビングは、すでに歴史を持っており、多数の死亡事故の上で、器材、技術の改善が行われてきている。しかし、一箇所にとどまって、半径50m以内で作業するような状況であれば、ハイブリッド方式が通用する隙間があるように考えている。②潜水機としては、オープンサーキットだけでなく、セミクローズもCCRも考えて、費用の見積もりもしてもらった。特にセミクローズは、ガスバンクを別に持つことで、最高だと考えたが、器材の大幅な変更が必要であり、その時間も費用も無い。また、使用の練度を考えると、使用不可能であり、次の段階のテーマであると考えた。自分に次の段階があるとは思えないので、だれかがより進んだ形で、有線、無線通話とSCCRの結合を考え、実行してくれるかもしれない。それは、このオープンサーキットでの実験が成功した上でのことである。③この実験潜水のめざすところは、80歳の自分が潜水しても、スムースに、安全が確保されて、潜水ができるならば、この潜水のサポートをする誰でもが、同じような潜水をより上手に効率良くできるはずであり、さらにプロフェッショナルなダイバーであれば、楽に使いこなせて、潜水作業をより安全に行うことが可能になる。作業条件は、船が直上にあり、流れは1.5ノット以下、エアバンクを下ろす、あるいは浮かしている状態で、立体的な半径が20m以内、熟達すれば、エアーバンクを曳いて動かすこともできるので範囲は大きくなるが、水深100mを考えると、作業時間は、半径20mで十分であると考える。50m以深で、水中サポート2名、船上2名で、ダイバーを1-2名潜水させることができる。2名の場合は、エアバンクから2本のホースをだす。このシミュレーション実験もしてみる予定である。④この給気源を水中に持ち込む方法は、1964年、1963年のフルフェイスマスク実験の次の年にコンセプトをかんがえたものであり、以後、だれでも考え付いてていたことだとおもう。しかし、本気になって運用を考え、実験した記録はない。少なくとも報告書として発表されたことはない。第一、日本で潜水運用の報告が論文の形で発表されたことがない。ブログはその報告書のための記録 である。

 潜水の場所 このところ、人工魚礁の調査でお世話になっている波佐間海中公園の荒川さんの全面的なお世話になる。 荒川さんとは20代は、僕が主催した水中銃でのスピアフィッシングコンテストで彼が入賞して、親しく
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はなったが、若い頃はすれちがいが多かった。最近、彼が沈没船の宝探し、に取り憑かれていた若い頃のことをブログにまとめた文集を読んでいるが、これは、すごい。久里浜沖の早丸で宝探しをした話など、正式な記録として、出版しておくべきだとも思っている。今度、相談してみよう。  そして、一度だけだが水深80mの玄界灘での人工魚礁調査を手伝ってもらった。深い潜水では、実質的に日本の第一人者であり、普通に70mを潜っていた。規則が改正され、空気で40m以上潜れなくなり、一番迷惑しているのは彼だろう。過去形で語らざるを得ない。今も僕とは3歳違いだが、潜水能力では、桁がちがう。サポートで一番頼りにしている。 撮影の中川も、最近、荒川さんを主人公にしたバラエティ番組を撮影していて、この頃は親しくさせてもらっている。  9月14日 メンバーは、須賀 山本 杉山 そして、中川隆 0900波左間着 機材の組立を何時も使わせてもらっている倉庫で行う。  (2)第一回目潜水 須賀、杉山が潜水、山本は通話とケーブルの出し入れを行う船上のかかり、(これをシステム潜水の例に習って、トップと呼ぶことにする。)カメラ中川 サポート荒川 萩原くんもきてくれた。 潜水する場所は、水深35mの鉄骨漁礁、仮にC魚礁とよんでいる。何度も潜って調査しているので、おなじみの場所、位置である。 潜水するときは何時でも不安だ。不安の質が年齢によって違ってきている。勿論、年齢に比例する。70歳以降は恐怖心を大事にしている。大事にする気持ちで耐えられる。 今度の潜水は、フルフェイスマスクでタンクをせおっていない。BCも着けていない、浮力調整はドライに空気を入れてする。そんな、初めての装備、形で、35mに潜る。35mは浅くない。空気で潜って良い潜水の限界にちかい。 タンクを背負っていないことがこの潜水の良いところだ。身軽なことだ。と考えていた。ドライスーツで、ウエイトは、7キロのベスト、4キロのベルト、2キロのレッグ、これは、お台場の浅瀬でもバランスが取れている。タンクを背負わなければ、船上では楽だ。 タンクを背負わないで飛び込む。ドライの空気を抜いても全然沈まない。タンクの重さがないからだ。フルフェイスマスクで不安になっているから、ウエイトを増やすことしか考えない。梯子につかまってあと4キロを要求した。4キロのウエイトベルトを別に腰に巻く。これで、完全なオーバーウエイトになった。腰からベルトがずり落ちそうだがこれは海底に着いてからなおそう。ハイブリッドタンクは、杉山さんが持っていて、5mほど下で、潜降索につかまって待っていてくれる。僕はそのまま潜降する。潜降だが、ドライスーツの中に空気を入れても、身体が浮かないのだ。ドライスーツが自動弁になっていて、服をふくらませることができないのかもしれない。この期に及んでそんなことを考えても仕方がない。オーバーウエイトで沈降して行く。タンクは杉山さんがキープしているから、彼の目からは、落下にみえただろう。昔から僕の潜降速度ははやい。潜水時間とは、潜降を開始してから浮上をかいしするまでだから、潜降時間は短いほうが良いと考えていた。急潜降による事故も報告されているが、止まれないから仕方がない。潜降索を別に用意すればよかったかなと、かんがえる。
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★この潜水では状況を克明に、幾つかの方法で動画を撮影している。14日1回目の潜水は中川が撮影した。撮影した動画をあとあら見直すと、自分の記憶と随分違う。自分の記憶は内側あら外を見たものだが、動画記録は外から客観的に見たものである。潜降速度が驚くほど速い。荒川さんがヘッドファーストで追ってくるほどだ。杉山さんもハイブリッドを手放してしまっている。 急潜降だったので、下までは行かず、魚礁の中段、水深25mぐらいに着陸した。キンギョハナダイも群れているし、イサキも群れている。しかし、身体は安定しない。背中にタンクが無く、BCが無くて、オーバーウエイトになっている。手持ちのイノンのライトにSJを着けている。魚礁を撮影しようと、スイッチを入れる。SDCカードが入っていない。またやってしまった。別に自分が撮影する必要もないから、困りはしない。 35mの底まで潜降した。水面に報告するが、水面からの折り返しは聞こえない。  杉山さんがずっと、ハイブリッドを持っていてくれいる。魚礁の方に泳いで行く。しかし、浮けない。BCが無い。ドライスーツの浮力では浮き上がれないオーバーウエイトだ。魚礁の上までは這い登れる。そこからは潜降索につかまれば上がれるから、大丈夫だが、少し怖い。フルフェイスマスクも安定しない。しっくりと顔に馴染んでいないのだ。それが不安を拡大する。 8.5mのホースの先にはBCがついているハイブリッドタンクがある。そのBCをコントロールして浮上をやってみよう。ハイブリッドを手にして、プログラムに一つである。ガス交換のシミュレーションをやってみる。このこともトップに報告するが、折り返しが聞こえない。
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BCに空気を入れて浮こうとする。少しは上がったが、上がる速度が早くなると、吹き上げられてしまうのが怖い。少し空気を抜くと、また墜落してしまう。空気を入れても、沈降速度が早いと間に合わない。 再び35mの海底まで落ちた。今度は本当に落ちたのだ。これをやっているうちに、かなり魚礁から離れてしまって、船上からのケーブルはほぼいっぱいまで伸びた。(あとから聞いた報告による)持ってくるケーブルを間違えたらしく、60mしか無かった。自分のホースの8mを加えても70mだ。★
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仕方がない、海底で4キロのベルトを外すことにした。しかし、4キロをはずしてしまうと、減圧停止のときに浮いてしまうおそれがある。が、それはあとの話だし、ブイロープにつかまれば良いだろう。ウエイトを外した。そのウエイトを中川が拾ってくれた。僕は杉山さんに渡したと思っている。彼はBCを着けているからまあ良いだろう。中川は、この潜水は危ないと思って、見に来ている。危ないところをみせてしまっている。危ないと行っても、サポートダイバーが付近に3人いるのだから、事故のあぶなさではない。自分で、コントロールできていない醜態を見せているという危なさだ。 ウエイトを外して4キロにもどしたので、今度はなんとかハイブリッドをコントロール(BCに空気を入れて)して浮上したが、不安定だ。黄色い通話ケーブルは斜めに伸びて、船からは遠ざかってしまっている。有線通話で、ケーブルを引いてくれるように頼んで、自分でもたぐりながら、泳ぐ。これら一連のみっともない動きは、みんなに見られている。それでも急浮上は怖い。船の下にたどり着いて、減圧用に下ろしてある純酸素を吸う。時間的には純酸素を吸う必要もない、無減圧の範囲なのだが、練習プログラムとして、これをやることになっている。フルフェイスマスクの横側に出ている口に、純酸素のセカンドを差し込んでやればいい構造なのだが、自分ではとてもできない。誰かにやってもらわなければ接合でいない。接合したあとも、純酸素を吸っているのか、空気を吸っているのかわからない。空気の方のバルブを締めれば良いのだが、そんな不安な事はできない。考える必要がある。浮上して船に上がったが、みっともない潜水だった。中川に一連の全てが撮られている。 潜降開始、11時16分  最大水深35m    水温 22、2度 浮上時間 11時42分  カメラについてインターバルのウイングを持ってくれば良かった。 ステイに着けたカメラを持っては行けない。 両手が必要だ。 二回目潜水今度の潜水では終始自分でハイブリッドタンクのBCを操作して潜降し、浮上しよう。自分のウエイトをベストの7キロ、にベルトを6キロにする。つまり2キロ減らしたことになる。レッグはそのまま。 潜水する水深は二回目の潜水だから、少し浅くして20mにする。波左間海中公園で最も人気のあるドリーム魚礁に潜水する。潜降も浮上も自分だけで、無事にできた。しかし、浮上の際に、つかまる潜降索がないと身体が安定しない。しかし、安定しなくても潜降索がない自由潜降、自由浮上の方が、自分のやろうとしているイメージに近い。潜降索と命綱、有線通話ケーブルが絡むのが怖い。 身体のバランスは、ベルト6キロでよくなった。しかし、身体が頼りない。タンクを背負ってBCを着けている場合の中性浮力は、BCの浮力に吊り下げられた感じで安定しているが、BCがなくてドライスーツの浮力で浮いているのは、自分の内に浮力があるので安定しない。昔はドライスーツだけでバランスが取れていたのだが、下手になった。 潜水開始 13時12分  最大水深23m  潜水時間21分  水温25度 浮上 13時34 分 とにかく、二回目の潜水で、自分でハイブリッドタンクをコントロールして潜降、浮上ができたので、自分のイメージにかなり近い形になってきた。 宿泊はダイブウエイズ社の 千歳海岸(千倉の先)にある海のマンションを利用させてもらった。

0919 8080 テスト&トレーニング 3

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9月15日  昨日二回目の潜水で潜降、浮上ができたので、二日目は、随分楽な気持ちになれた。タンクの残圧は、左が70 中央が150, 右が50だった。空気が減ったときのバランスを知りたい。中央の150をまず吸うことにした。タンクが軽くなったので、4キロのウエイトをハイブリッドのBCのハーネス部分に着けた。 昨日2回めの潜水では、杉山さんのトップの指示がよく聞こえたのでトップをやってもらう。指示について打ち合わせをする。昨日、水深の読み取り報告は、上でよく聞こえたが、その他、喋っていることは、早口で聞こえていない。もっとゆっくり喋れという。ニュース・ステーション時代、マイクテストは、潮美を除いては、僕の声がよく通ったのに、これも高齢のためか。山本さんには、サポートと通話、撮影、あとで映像の整理をしてもらうのと、ロゴシーズを使っての水面と山本さんの通話をテストしてもらう。もり沢山だ。  15日一回目は、荒川さんが、潜降索として、水深35mのC魚礁に新しいロープを付けてくれた。付着生物の付いたロープではしっかり握ることができない。 潜降索を使えば楽にできるのだが、自分としては潜降索無しでトレーニングしたいとおもっている。しかし、とにかく潜降索を新しくしてもらった。  ハイブリッドタンクに、何時もインターバル撮影で使っている、浮きとウイングのカメラをつければよかった。支度しているときに持っていこうかと思ったのだが、最初のことだし、仕事を増やすのは嫌だな、と持ってこなかった。後悔している。その代わり、といことで、ハイブリッドのゲージ部分にウエアラブルカメラをゴムバンドとビニールテープで取り付けた。この部分は向きを変えられるので、撮影できるだろう。それに、意表を付くような絵が取れているかもしれない。ここには、GOPRO2を取り付け、手持ちのライトにSJをつけた。  船の上で潜水準備 マスクの額の上のベルトがよく締まらない。どうもしっくり来ない。でも、何とかなるだろう。  ハイブリッドタンクを先に入れて、自分はバックエントリーで飛び込んだ。一応手でマスクを抑えて飛び込んだのだが、それほど力を入れて抑えていなかったので、マスクがずれて、額の部分からオーバーフローしている。慌てて額を抑えたが、顎の部分が少し空いて、水が入り、水しぶきのように顔にかかり、セカンドステージからフリーフローが始まった。額の部分からの漏れが多くなると、圧力差でフリーフローするのだ。マウスピース代わりの口当てゴムを唇に当てればマウスピースとおなじになり、フリーフローは止まるはずだが、エントリー直後は安定しないので、余裕がない。 いそいで、梯子に戻り、マスクの不備を言って、スパイダーベルト(マスクを顔に固定するベルト)を締めてもらい、顔に合わせた。それでもしっくり来ない。しかし、ハイブリッドタンクはすでに荒川さんがキープして下で待っている。ケーブルの長さは8mあるのだから、自分が先に入ってマスクをチェックして、それからタンクを入れた方が良い。
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 とにかく自分もドライの空気を抜きながら、潜降索まで泳いで行き、潜降索につかまって潜降をはじめた。マスクの調子が悪く、自分も調子が悪くなったが、潜降索につかまっての降下は楽で、片手で潜降索片手で、ハイブリットBCのコントロールも楽にできる。  なおこの日の潜水から、知り合いの水中カメラマン、谷原さんが、波佐間に遊びに来ていて、一緒に潜ってくれた。一緒にと言っても、やたらにカメラを向けられているだけだが。 昨日よく聞こえた、水面からの指示が全く聞こえない。何かを言っていることはわかる。こちらからは、深度の読み取りと、残圧とかを報告しているが返事が聞こえていない。マスクをなおしたときに、マイクの位置がずれてしまっているのだろう。 まっすぐに35mに降りて、海底にタンクを置いて、魚礁の撮影を少し、ニコンAWだが、しっかり撮ることはできない。マスクの調子が不安だ。もしも、ここで大量の浸水があれば、呼吸の確保ができるだろうか?額の部分を強く押しつければ水は下からでるから大丈夫とは思うが、気持ちとして、余裕がない。
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 センターの150で呼吸しているが、マスクのトラブルなどで空気を消費しているのでエアーをチェックした。70になっている。トップに連絡して、全てのバルブを開いた。全体の圧は、均されて50になったが、タンク3本だから、30リットルの50キロで余裕はあるけれど、浮上することにした。 しっかりした潜降索に掴まつての浮上は、マスクが不調であってもハイブリッドBCを操作して、安定して浮上できる。 しかし、マスクの不調で、身体は消耗した。がっくり疲れた顔をしていたのだろう。 港にもどり、もう一本、行きますかとたずねられた。これでやめるわけにはいかない。行くことにする。 2回目の潜水 もうワンダイブ、昨日の2回目と同じ、20mのドリームの脇にもぐることにした。  マスクを換えてみることにした。マスクは二つ持っている。顔に当ててみると、こちらの方がしっくりくる。こちらが、僕の顔に合わせたマスクだったのだと、思い出した。どちらも同じだと思っていた。スパイダーも一人で締められるように調整したことを思い出した。ハイブリッドのプールテストを始めるさらに前、JAMSTECのプールで練習したときのことなので、忘れていた。これが今回の忘れ物だった。 ベルトもきっちり締まるし、調子が良い。 マイクの位置もこめかみに近くしたら、良く聞こえる。 タンクを新しいものに換えた。  空気圧が、少なくなった時に浮かないように4キロのウエイトを着けてバランスをとるように、ウエイトベルトをタンクに巻いてある。綿密な計算などできないので、試行錯誤で決めている。 水に入るのが、タンクが先か、自分が先かも考えなければならないテーマだが、マスクの調子を見る意味もあって、自分が先に飛び込んだ。一回目はハイブリッドタンクを先に入れたので、マスクなおしにあわてた。マスクはしっかり押さえて飛び込んだ。一回目とは段違いに快調だ。 タンクを降ろしてもらうと、すぐに沈み始める。BCに空気を一杯に入れるが沈んでしまう。荒川さんがキープしてくれるがそれでも5mは下に行っている。 水深20mなので、今回は潜降索を使わない降下のつもりだ。ヘッドファーストで追ってみた。フルフェースマスクではヘッドファーストは無理と考えていたが。何とかできて追いついて、自分でインフレーターを手にして、荒川さんのキープを手放してもらった。
 BCに空気をいっぱいに入れるが、それでもまだ沈んで行く。4キロのウエイトがオーバーなのだ。これも2キロで良いことがわかった。潜降索はないので、電話で、ケーブルをださないようにキープしてもらいながら潜降する。船上との通話はクリアーに聞こえる。ケーブルキープはトップ(船上のオペレーター)が、通話と二つやらなければならないのでちょっと難しい。ケーブルキープでの潜降浮上は、もう一人ケーブルマンが必要だろう。 35mだったら落下が怖いから、潜降索が必須だったがドリーム魚礁で20mだから、泳ぎながら斜めに潜降する。水面からのテンションを押して泳ぐのは重い。魚礁の上に軟着陸するつもりだったが着陸できず。とりあえず海底まで行ってしまう。23mだ。  海底にタンクを置いて泳ぎ回る。全然快調だ。  なお、今回は無線通話機のロゴシーズは、海底のダイバーと水面のトップの交信をテストしたが、交信は成立しなかった。僕に余裕がなかったので、自分には着けていないが、この状況ならば、できたかも知れない。次回までにもう少し練習して、やってみる。有線と無線通話のコラボで全員が話をするテストもこの潜水の大きなテーマである。だからのフルフェイスマスクなのだ。マスクも決まったので、取り付けを考えよう。 
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 ハイブリッドを魚礁の中に持ち込んで、魚礁の奥に入っていこうとしたが、ハイブリッドは、奥まではもちこまなかった。もっと奥まで持ち込むこともできる。
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 ハイブリッドを持っての中性浮力を試みる。静止は難しい。ドリームの最上部に着底して、ハイブリッドに取り付けたカメラに自分が写るようにして、自分の動きを撮影した。  浮上にかかると、意外にも潮があって流される。潜降索はない。ケーブルで引いてもらいながら泳ぐ。凧揚げのように吹き上げられるかと思ったが、そんなことはなかった。でも、泳ぐのはバランスの取り方に苦労する。水深8mまで浮上したので、タンクを手放して、引き揚げてもらい、自分だけで泳いでいく。形式的だが純酸素での減圧停止をする。
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 この4回目の潜水で、かなり自立したし、80%、イメージに近い潜水ができた。もちろん試行錯誤が目標だから不備をずいぶん見つけることができた。

0922 8080 館山波佐間テスト、まとめ

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今回のテストのまとめ  ブログを書いていて、少し前と今ではずいぶん書いていること(考え)が変わってきていることに気づく。今回のテストでまた変わった。次のテストではまた変わるだろう。変わらなければ、テストの意味がない。  80m潜水を何時やるか?撮影された姿がかっこよくなってから、つまり自分のイメージ通りであり、外側から見た姿が良いなと思われるところまでテストした上でやりたい。来年度(82歳)中にはなんとかしたい。 27歳の時の90m、60歳の時の103m、どちらもぶっつけ本番に近かった。今度はなるべく多くの人が見て納得してもらえるところまで仕上げたい。そんな意味もありサイドマウントと比較する。この潜水機システムのなぜ?が説明できる。
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 サイドマウントとの比較 タンクを3本、あるいは4本でもぐるならば、サイドマウントでやれば、訳はないし、今完成されている技法だから、無理もない。 そのことをすべて肯定した上で、僕はサーフェスコンタクトというタイプをつくりだそうとしている。 適否、良否ではない、コンセプトの違いである。  サイドマウントはスクーバである。 スクーバとはどういうことか? サーフェスコンタクト・ハイブリッドは一人では潜れない。船上でダイバーからの有線通話を受けてケーブルを出し入れする人、トップが必要である。これも、昔風に言えば、綱持ち、だが、これはシステム潜水の言葉として、ある。 スクーバは、船上のトップは不要である。全部一人でできる。一人でできるから、原則として命については自己責任である。賠償責任はまた別として考えるのだが。  サーフェスコンタクトのレクリエーションビジネスとしては、小さなゴムボートの上にタンクを乗せて、ホースでダイバーに空気を送り、ダイバーはホースを引いて、ゴムボートを曳航して潜るスヌーバと呼ぶ潜水がある。自分の周りのダイビングの世界で、今はほとんど聞かないのでもう昔のものなのか?。ネットで調べてみたら、式根島でスヌーバダイビングというのが出てきた。この前式根島に行ったけどどこでやっているのだろう。ネットで見ると、グアム、ハワイでは、かなり盛んなようだ。沖縄にもある。 おそらく、重大事故は無かったので、問題にされることもなく静かに広がっているのかもしれない。体験ダイビングとして安全度がたかい。 サーフェスコンタクトのシステムである。水深6mぐらいまで潜るらしい。肺の圧外傷対策は大丈夫なのか? 一般のダイバーにほとんど知られていない。僕も実物を見ていない。不思議だ。 http://www.snuba.jp/
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 数日前、伊豆海洋公園ではエントリーがラッシュで大変だったとか。また少し前に沖縄で、多数のランクの違うダイバーを数人のガイドで監視していた死亡事故が起こった。どちらもスクーバでなければできないことだ。20本のケーブル、数百本のケーブルなどあり得ない。そんな単純なことがわからないで、僕のケーブルダイビングシステムは失敗した。スヌーバのように、体験ダイビングに割り切れば良かったのかもしれない。  また、スクーバでマンツーマンを貫くことはできない。一人のインストラクターが2ー3人のメンバーを率いていれば、助けられるのはおひとり様限りだ。自己責任がスクーバの原則なのだ。 だから、スクーバで事故ゼロを目指す、なんて本気になって唱えている人はいないだろう。インストラクター、ガイドダイバーのミスをゼロにする。これも不可能だから賠償責任保険がある。 と言って、僕はスクーバを否定しているわけではない。終始一貫してスクーバダイバーだ。 しかし、サーフェスコンタクトを追い続けている。 サーフェスコンタクトって僕が勝手に作った言葉みたいだ。誰か、別の人が作っていた言葉だったら、うれしい。言葉を勝手に作ることはいけないことだ。でも、命綱とは言いにくい。 何回か書いていることなのだが、サーフェスコンタクトとの縁は、大学時代から始まる。 日本にスクーバが正式に紹介されたのは、1953年だが、その翌年1954年に小湊実習場で東京水産大学の潜水講習で二人の学生が命をおとす。これまで、ホースで送気するマスク式潜水で実習がおこなわれていたものが、スクーバになったが故の事故だ。水泳の得意な学生が、過信で泳ぎでた為の事故で、以来このパターンは連綿と続いて起こっている。 事故の責任者は僕の恩師だが、その翌年からの潜水実習は、一人一人に命綱を着ける鵜飼いのようなものになった。絶対に鵜飼いの鵜にはなりたくない。願っていたら、僕たちの代からは命綱のはずれたスクーバになった。 皮肉なことに僕は大学4年の時に、一人で30mに潜って、エア切れを起こし、しかもオーバーウエイトで、ドライスーツが破れ、ちょうど今度の潜水の一回目のような状態でエア切れで、近くにあったアンカーロープをたぐって浮上して助かった。今度の潜水の潜降索をたぐっての潜降浮上が、そのときの再現なのかとおもった。 その後、撮影調査を業とすることになり、有線ライトケーブルで命が救われる。強力なバッテリーライトが無かったから、船上で発電器を回して有線ライトをつかっていた。ここで、詳しくは述べないが、2回助かっている。 次にはテレビ撮影で、これも1980年代は有線でテレビ信号を船上におくっていた。この有線ケーブルで2回危機一髪を逃れている。与那国で潮美と一緒にハンマーを追っていて、ダウンカレントに引き込まれた。ポンペイで、リーフの出口で沖だしの流れに巻き込まれた。この二つは本当にもしもケーブルがなければ、死亡事故になったとは言わないが、事故寸前になったと思われる。そのほか小さいニヤミスは、数え切れないほどで、今生きているのは、ケーブルのおかげだろう。そして、100mのケーブルの範囲で、ニュースステーションでは世界の海を駆けめぐった。 だから、このダイビングの最終形を残しておきたい。その限界、長所、短所を極めたい。これが今度の潜水の願い、目標である。スヌーバの体験ダイビングではなくてプロのダイビング、作業ダイビングのシステムを使っての80m潜水の目標である。  サーフェスコンタクト(命綱あり)とスクーバ(命綱なし)をくらべれば、命綱ありの方が安全率が高いことは断言できる。決してゼロではないが、管理の方法によっては、ゼロに近づけることはできる。  そして、潜水士テキストで、混合ガス潜水は送気式のシステム潜水しか掲載されていない。テクニカルダイビングは、あくまでも、個人に責任があるスポーツであり、管理責任が事業者にある(雇用関係が成立している)潜水では禁止こそされていないが、テキストに詳しい説明がない。 潜水士テキストについては、別に論じる必要があると思っているけれど、40m以上の潜水については、ホースで送気して、電話で連絡ができている潜水しか説明されていない。
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 サイドマウントで僕たちの有線通話機を着けたらどうなのか、当然、これはあり、有効だと思う。タンクを4本使うとして、作業を行う操作性、運用方法の差であって、どちらが良いのかは、ダイバー個人の能力の差になるだろう。 僕はサイドマウントは一回経験しただけだ。中川が辰巳でずいぶん練習している。彼は、仕事が無いときにプール練習があれば、必ず来て練習をしている。彼に教えてもらって、1年ほど練習すれば、ものになるかもしれないが、それでは自分が創り出したもの、クリエィティブなものではないから、一年も 練習する気持ちにならない。自分で新しい技法、ノウハウを作り出したい。 日本水中科学協会のプライマリーコースは、テクニカルダイビングの基礎のようなものだが、これを3年続けたけれど、合格点まで上達しなかった。年老いて行き身体能力は釣瓶落としの落日である。ここからの上達は望めない。ならば、自分のスタイルで外見だけでもサイドマウントとかっこよさを競いたい。 けっこう行けてるとおもう。
通話について 通話はこれまでも、今回も、自分の潜水の重要なてーまであり、1980-2000年は、ニュース・ステーションを始めとして、水中からのレポート、通話で収入の多くを得ていた。 僕の使っていたのは有線通話であった。これは糸電話のようなもので、シンプルであり確実である。しかし使い慣れないと、今回のテストのような不備をしでかすことになる。 超音波の無線通話は、これまで次々と失敗作が生まれ、その中には詐欺の・ようなものさえある。親しい友達がやっていたので、仕方がないが、150万ほど、捨てたことがある。 その中で、カシオのやっているロゴシーズは、カシオという大きなメーカーが、真面目にダイビングの世界に取り組んでくれたことでもあり、なんとかして成功させたい。 僕たちのテストしたいのは船上と水中のサポートダイバー、そして自分との通信であるが、船上とサポートダイバーの交信が、満足にできなかった。これは次のテストの重要テーマにしたい。  有線通話と無線の長短を比べることはナンセンスであり、意味がない。希望としては、物作りのメーカーであるカシオが有線通話も含めて、世界のメーカーになってもらいたい。 実は、自分たちが今使っている有線通話機は、水深40m、無理をしても60mまでしか通話できない。マイクが水圧で圧せられるからなのだ。深い水深でも使えるマイクはあるが、ここでは、60-80mの通話を無線のロゴシーズを使ってやろうとしている。  今回のテストで得た細かいノウハウはたくさんあり、記録しているが、実験が終了した段階で、報告書にまとめるようにしたい。

 なお、今回のテストでは、波佐間海中公園の 荒川さんに全てお世話になった。旧友であり、今の僕のダイビングの80%以上が、彼のお世話になっている。本当に、お礼を申し上げたい。

0923 オリンパス TG4

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オリンパスTG4 を買ってしまった。 TG2が死んでから随分たつ、ニコンのクールピクスTW130をメインのカメラ、として、マスクマウントをSJ4000 そしてニコンに並べてGoPro2を使っているが、そろそろTG4を買っても良いかな、やはり、カメラの事を云々するならば、TG4 が手元にないと何も言えない。今、いくらぐらいするのかな、まず、ヤフーオークションを見た。38000円ぐらいが新品同様の値頃になっている。新品がいくらだろう。とアマゾンをみていた。40500円か、これならアマゾンで買った方が面倒でないな。と、ネットを閉じた。次の日、アマゾンから、TG4 を買った確認がメールでとどいた。ええつ、買った覚えがない。見ているときに、ワンクリックで買う、に触れてしまったらしい。 どうしよう。どうせ買うつもりだったのだから、買ってしまおうか。いまフィッシュアイのライトの接点を水没させてしまって、お繰り返して修理を見積りさせたら、4万円弱、見積書に上代価格ですと書いてあったので、僕にはいくらにしてくれるのですか、とお願いをしているだが、返事がこない。それを回してしまおう。フィッシュアイの方は、返事が来て25000円ぐらいだったら、お願いすることにして、しばらくペンディングにすればいい。事実、返事が来ない。ペンディングなのだ。長い付き合いで、これまで、何か援助してもらったこともない。安くしてはもらっているが、それも卸価格よりも低くしてもらったことはないのに、これも高齢化、死にかけのためか。  とにかくTG4 を買うことにした。 到着したので、22日の館山、浜田で使い初めにしようと思ったけど天候不良で中止にした。21日、22日といじりまわしている。説明書、マニュアルをカメラに触りながら、しっかり読んだ。マニアックで面白いけれど、取扱を全部覚えて使いこなすのは、かなり大変だ。要するにカメラだ。 僕は、ニコノスⅤ、そしてGoProの類、ニコンクールピクスと、カメラというよりも道具として使っている。オリンパスは、タフなどという名前に騙されて、タフなカメラだと思って使ったために水没した。タフ、どころか貴重品扱いをしないとダメだ。プロテクターに入れて、初めてタフになる。今のところ、プロテクターを買う予定、余裕はない。水深15mまでだから、お台場で丁寧に使ってみよう。館山も、浜田が14mだから、使える。波佐間はニコンTWで撮影しよう。水深50m超えをどうしよう。GoProにハウジングを買うか、SJ4000をクラッシュ覚悟で使ってみようか。今度テストしてみよう。死んでも良い、SJが一台ある。  さてオリンパスTG4 に戻して、 例によって、デスクに座ったまま、PC画面を写して、拡大して見るテスト、それと本棚を写して拡大するテストをした。
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                 オリンパス

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以下はニコン
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                      本棚拡大 オリンパス
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                          本棚拡大 ニコン
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実用上差がないが レンズは、オリンパスが2.0と明るい。ニコンは2.8だ。そして、オリンパスTGは、ワイコンが使える。ちなみに、僕のワイコンはTG2時代に買ったものでこれがもったいなくて、TG4を買ったともいえる。、ニコンtwは アマゾンで35000円、 TG4が40000円だ。プロテクターは23000円だ。 そして、オリンパスの底蓋は、丁寧に扱わないと、やはり危ない感じがする。ニコンは耐圧が30m、TG4  は15mだ。 ニコンはタフに、TG4 は、腫れ物を扱うように扱う。TGは、プロテクターにいれて、ようやくタフになる。30mにも持ち込める。しかし、僕はプロテクターを買う気持ちになっていない。ワイドコンバージョンは別にもう一度買は無くてはならないし、  お台場では、TG4の顕微鏡モードを使って見たいので、プロテクターはいらない。 15m以上は、ニコンTWと、使い分ければ、プロテクターは当面不要だろう。しかし、ニコンの扱いがあまりにも粗くなると危ない。注意しなければ、 お台場でテストするのだが、9月はもう終わっていて、次が10月の30日だ。その間、10月15日に浜田を計画しているけれど、難しいかもしれない。  ついでと言ってはいけないけれど、ウエアラブルカメラ、ムソンのことを書いて置こう。ムソンはSJ4000と同等のカメラで、ワイファイ機能が付いていて、特価で6330円だった。 ブログhttp://jsuga.exblog.jp/26168293/ に書いているが、テストの結果、このカメラは嫌いでは無かった。1万円以下のこの手のカメラが水の色をどのように出すか、予想がつかない。 TG4の使いこなしは、水の色をどのように出すかだと思っている。ニコンのオート撮影は水中では、水中、魚マークで撮る。それだけだ。水中モードではホワイトバランスがとれない。めんどうくさく無くてよいが。お台場は、いろいろなことができるので、テストの結果はまたブログに書こう。  ムソンの予想がつかないので、面白い、楽しみだったのに、辰巳に持って行った最初の日に、映像は液晶モニターにでるのにシャッターを押しても回り始めない。こんな時、一旦電池を抜いて入れ直せば治ることが多いのだが、プールサイドではできなかった。戻ってから、充電すると機能が復活した。良かったと思っていると、朝、スイッチを入れてみるとやはり動かない。何回か電池を出し入れしているうちに完全に絵もでなくなった。 初期不良はよくあることだから、サービスセンターとして、箱に書かれていたアドレスにメールを出した。送り返せば新品を送ってくれると言う答えを期待したのだが、何の返事もない。アマゾンのクレーム、返品係りにアクセスすると、ほぼ自動的に送り返せば返金の手続きに連動した。送り返して終了となった。 SJ4000が3台、GOPRO2が3台あるから、とりあえずの運用、お台場と館山には困らない。

 参考までにウエアラブルカメラのテスト。
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                 SJ4000
             
             下はGoPro2
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  GoProは 2しか使っていないが 旧型なのに健闘している。

 4K などは手が回らない、金も回らない。自分の守備範囲で最大効果を求めたい。
 おそらく、一般のダイバーも同じだろう。

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純酸素を呼吸しての減圧停止

今回 9月14日15日のハイブリッドテスト、あと一回分残して終わらせてしまった。 一緒に潜水した山本さんから、全体の総括が不十分と指摘された。これは、全部終了してからの報告書で発表すれば良いと思っていたのだが、やはり途中経過をブログで残しておかないと忘れてしまうし、今後のテストに備えての共有としても大事だ、ということで出すことにした。ノウハウをまねしてもらえるのならば、それは望むところだ。 今回のテストでの試行錯誤結果のまとめ。 14日 一回目の35mへの潜水 ドライスーツでの浮力調節の幅が予期していたよりも小さかった。4キロ足したのだが、あとで2キロ減らしてベルトに6キロでよかったのだから、2キロのオーバーにすぎない。タンクとBCならば、問題ないオーバーだが、ドライスーツでは、2キロのオーバーを浮かすことができなかった。 墜落に近い落下だったが、急潜降にはなれている。ばたばた見苦しくフィンキックするよりは潜降を選んだ。 その後のハイブリッドBCでの浮上もうまくできず、沈んでしまったので、4キロをはずした。  4キロをはずしてから、BCをコントロールして浮上できた、と、自分では思っていたのだが、あとで映像を見ると、潜降索で浮上していて、タンクは杉山さんが持っていたようだ。
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 客観的には、みっともない潜水だったが、第一回目だから、仕方がない。バランスについての実験になった。  14日2回目の潜水 ハイブリッドのBCを自分だけでコントロールして潜降、浮上する事を第一義として潜水した。通話がある程度できたこともあり、水深も20mだったので、ほぼ納得したできだった。  15日 第一回、通算で3回目の潜水 マスクの不調が、潜降索で救われた潜水であった。 外見としては、まあまあの潜水だったが、通話も全然聞こえなかったし、自分の内側では消耗した。浮上してからがっくりとしていた。 
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 15日2回目 通算4回目の潜水マスクを別のものに変えた。これが本来の自分のマスク出会ったことを忘れていたのだ。マスクの調子が良ければ、通話も上手くできるし、全てが快調だった。フルフェイスマスクは、自分用にチューニングすることが大事だ。 水深は20mだったが、自由降下、浮上で、ほぼ自分のイメージ通りに動くことができた。緩い潮に流されたが吹き上げられることもなかった。
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 4回の潜水ので試行錯誤(失敗)で得たことを整理しよう。(1)身体のバランスについて、 ①重いタンクを背負わないことで、水中での動きも楽になると思っていた。しかし、BCも背中のタンクもないことで、バランスが取れないで、落下に近い潜降をすることになった。 ②8リットルのタンク、BCを背負うことを考えた。 ③一般のフーカーもタンクを背負っているのだから、これと同じになる。しかし、タンクを背負わないことが、この潜水の重要なコンセプトだから、あと何回か、タンクなしで練習したい。タンクなしの方が格好が良い。絵になる。しかし、身体で感じて、より安全を選択するのは、試行錯誤、実験の結果成果であるから、素直に安全を選択するべきか、迷っている。 ④タンクを背負うとして、ハイブリッドからのホースは、カプラーで繋ぐようにして、する。背中のタンクからのホースとは、ハイブリッドホースとの切り替えは、フルフェースマスクについているバルブで開閉できる。 ⑤ハイブリッドのタンク交換をどうするか考えていた。3本を2セット使うことにして、最初の3本を潜降用の1本とボトムガスを2本とする。浮上用に別の3本をつかえる。その切り替えの時に、背中の8リットルから呼吸すればよい。つまりタンクの交換ができる。 ⑥しかし、タンクを交換してしまうと、船上とのコンタクトもはずれてしまう。これを付け替えるのは仕事が一つふえる。タンクを4本セットにすることも検討する。 ⑦減圧用の純酸素もホースカプラーで繋ぎ換えた方が確実であるが、今のままでもサポートダイバーにやってもらえば、問題ない。もう少し、この方法に習熟するとともに、構造も検討しよう。 ⑧自分のバランスが取れないで、不安定なハイブリッドに乗るのは難しい。8リットルタンクを背負い、自分が安定していてハイブリッドをハンドリングすれば、容易なはずだ。しかし、まだ始めたばかりだ。 (2)ハイブリッドタンクのバランスについて ①4キロのベルトをタンク下部に巻いても、頭、バルブ側が沈んでしまう。4キロでは満タンの状態ではオーバーが過ぎてBCで浮かせられない。4本にすればなおさらになる。2キロを下部に着けても、頭が下がる。8リットルのタンクを背負、自分もBCでバランスをとれば、自分の浮力で調整できるから、この問題も解決できる。やはり8リットルタンクが必須か? ②バルブ部分に次項で述べる、浮き付きの垂直翼カメラをつけたら、水平にならないだろうか。 (3)撮影について ①いつもだけど、このような潜水では、特に、動画を撮っておくことの重要性を強くかんじる。映像を安全と結びつけるのは、飛躍だと言う人もいるけれど、映像をみて、動き、運用を分析しておくことは、ダイビングの運用について必須だろう。特に初心者のダイビング、体験ダイビングでは重要になる。義務付けても良いくらいだ。僕のこの潜水は、初心者が上達していく課程によくにている。 ②ハイブリッドタンクの上に、垂直翼とブイを着けたカメラを取り付けておく。これが、バランスにも役立つのではないかとおもう。 (4)通話について ①ロゴシーズの活用がこの潜水のテーマの一つである。 ②今回の3回目までの潜水では無理だったが、4回目、マスクが顔に合ってからは、練習ができそうである。 ③フルフェイスマスクをかぶっただけで、ロゴシーズが取り付けられてしまうように組み込めないだろうか。フードを加工してもよい。 (5)全体のオペレーションについて ①50m以上への潜水は、つかまりやすい潜降索が必要。今回はマスクのトラブルが会っても、潜降索があったので、潜降浮上については、問題が無かった。潜降索無しでの潜降浮上の練習をしておけば、潜降索での潜降浮上は、容易になる。通話ケーブルと潜降索は、ケーブルが中性浮力でまっすぐに出るし、タンク部分でワンクッションあるので、ダイバーの動きが潜降索に絡むことはあまりない。絡んでも容易にさばける。水深30m以内であれば、潜降索を使わないでもっと自由に動くことも可能。 ②練習では、できるだけサポートダイバーの手を排除しようとしたが、深く潜る場合には、役割分担とチームワークが必須と考えて練習する。 ③タンデムの練習も幾つかの形でやっておく、これはチームワークのための練習になる。タンデムの器材を整備する。フルフェースマスクをそれぞれにチューニングする必要がある。  この練習、そして80mまでの潜水はかなり面白い。新しい形を考えて、みんなでテストとするのは、楽しい。その方向で進んでいこう。僕自身はすごくおもしろくて、自分だけ楽しんで申し訳ないと思っている。 あと数回、35mの潜水テストをして、タンデムとロゴシーズも使えるようになったら、50-60mの混合ガス潜水をテストし、70-80に向かう。なおタンデムは、これもテスト潜水が面白いだろう、からだ。 この方法が道具になって、一般に使われる様になるかどうかはわからないが、50m以上の潜水でこのタイプの運用手法を研究しておく意味はある。

0925 スキンダイビング -1

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 今、浦安運動公園で、スノーケリング講習をしている。 日本でのスノーケリングの定義は、浮力体を着けて、沈まない、潜らない水面遊泳、水面からの水中観察ということになっている。でも、この講習がはじまった15年前には、まだ、スノーケリング=水面遊泳の定義は広まっていなかった。僕はその関係者だったが、スノーケリングとは、無理をしないスキンダイビングと同じことだと考えていた。 ここで少しばかりスノーケリングとスキンダイビング、そしてフリーダイビングの事を書こう。多分、3回連続ぐらいになるだろう。  まず、スノーケリングについて、大昔、エルビス・プレスリーの映画、もしかしてエルヴィスのことを知らない人、歌を聞いたことも無い若い人がいるかもしれないけど、そのプレスリーの映画、「ブルーハワイ」で、浜辺で泳ぐのに、片手にフィンを持ち、片手で女の子と手をつないで駆けて行くシーンがあった。ハワイでは海水浴もフィンを履くのかと感心した。それと前後した、大学一年生のころ 僕は,逗子駅前の釣り道具やで、フィン、そしてマスク、これは海女さん用だった、を買って、葉山の海で潜って、ダイビングを始めた。  それから60年、日本でもフィンを履いて海水浴場で泳ぎ遊ぶ人が増えてきた。この前の式根島でもフィンを履いている人が多かった。他の伊豆七島、沖縄でも同じだろう。 海水浴では、毎年、ある程度決まった数の溺死事故がおこる。8月の第一日曜がそのピークで、まず二桁の溺死事故が起こる。おぼれた人がフィン、マスク、スノーケルを持っていれば、スノーケリングの事故ということになる。フィンとゴーグルだったら、微妙だが、スノーケルを持っていれば、スノーケリングに分類される。 今やスノーケリングと海水浴を区別する方法はない。フィンを履いたら人は溺れなくなる、というマジックがあればいいのだけれど、ない。  ダイビングを初めた60年前。 まず、最初は素潜りで、水中眼鏡で魚を突いたり、サザエを拾ったりする。フィンを履くようになると、スキンダイビングとなり、すべての水中活動の基本とされるようになる。 今では必ずしもスキンダイビングが基本ではなくなっているダイビングスタイルも生まれている。進化にともなう多様化である。 息こらえ潜水も多様化していく。 海女についてはまた別に考えたいが、海女の素潜り漁、スタンダードなスキンダイビング、より深く、より長くを目指して、特別なトレーニングを必要とするフリーダイビング、そして、問題のスノーケリングがある。これらについては「スキンダイビング・セーフティ」という本に詳しく書いた。読んでいただけると嬉しい。  まずスノーケリングだが、 スキンダイビングがスクーバダイビングの基礎、基本であるというと、スキンダイビングの方が安全性が高いのだろうと、誤解する。基本的には、スキンダイビングはスクーバよりも安全なのだが、その運用方法によっては、むしろ危険性が高い。そこで、安全性の高いスキンダイビングと、通常のスキンダイビング、高度で危険なスキンダイビングを分けて考えようとした。日本で、危険性の少ないスキンダイビングをスノーケリングと呼び初めたのは、1970年代のことである。別に定義はなかった。ただ、余り無理をしない安全重視のスキンダイビングをスノーケリングとよんだ。そして、1980年代、僕は、耳抜きをしなくても済む深さ、2-3mぐらいまでのスキンダイビングをスノーケリングと呼ぼうと提案した。このスノーケリングとスキンダイビングの区別があるのは、日本だけで、諸外国では、スノーケリングとスキンダイビングは同じものと考えられている。なお、シュノーケリングとは、スノーケリングングのドイツ語読みである。スノーケリングとは、安全のために素潜り、スキンダイビングにはめられた枠であり、リミットであると考えるとわかりやすい。 やがて、1990年台になり、絶対と言うことはこの世にないのだが、ほぼ絶対に安全を目指して浮力体、ライフベストを着けての水面遊泳をスノーケリングとしようという提案がなされた。安全と言うことが何よりも優先される時勢となり、この考えが優勢になった。
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                    2004年、船の科学館の流れるプーるでのスノーケリング講習
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             このスノーケリング講習で、緑ちゃんと初めてであった。
           ベストを脱ぐだけでなく、フィンまで外して泳いで見せている。
           度々紹介しているけど、彼女は今大学3年生、一緒にスクーバで潜っている。

「我は海の子白波の」の唱歌の時代、その末期が僕の世代だが、海で子供がよく死んだ。身体を鍛えないと生き残れないという認識がまだ残っていた。そして、子供の事故は、学校が、社会が責任を追う時代になり、殆どの小中学校にプールが作られ、その引き換えに、臨海学校が消滅した。おぼれによる死亡事故をほぼゼロにして、臨海学校を復活させたい。というねらいで、常に浮いているライフベストを着けた水面遊泳を盛んにしようとする動きがうまれた。  チャレンジする本能が人類を進化させてきた。スノーケリングでフィン・マスク・スノーケルで泳ぐことを覚えたらベストを脱いで、泳ぎたい潜りたくなる。 一方で、海水浴とスノーケリングの区別がなくなること、すなわち、海水浴すべてがフィン・マスク・スノーケルを着けるようになることは僕たちが目指した理想の一つなのだが、海水浴も全て、スノーケリングベストをつけるようになれば、理想だが、見回したところ、難しそうだ。  西伊豆の中木にヒリゾというスキンダイビングポイントがある。2012年日本水中科学協会の映像発表で、ヒリゾの先駆者?ともいうべき鹿島君が発表した映像のタイトルは「秘境ヒリゾ」だったか。 その後、福田君が行って、これもすばらしい映像を撮って日本水中科学協会シンポジュウムで発表した。 僕はまだ、行っていない。 今年の海豚倶楽部の海洋実習と言う名の遠足で、ヒリゾも話にでた。混雑が予想されるのでやめにして、式根島に行った。
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              式根島中の浦海水浴場、とてもいいスキンダイビングポイントだ。

 離島、沖縄、小笠原でないスキンダイビングポイントが少ない。陸続きで行かれるという範疇で、ヒリゾのように評判の良いところはない。 通船に乗るのに、長い行列ができるポイント、浜が個人用テント埋め尽くされている写真をみる。 海水浴場のような芋洗い状態にはならないとしても、安全の確認は難しい状態なのではないかと心配する。 行ってみていないので何も言えないが、だれか、この状態でのベストを着けたスノーケリングと着けていないスキンダイビングの人数比を調べてもらいたい。 親子連れが多いという。海水浴の進化形であれば当然だろう。そこで、ベストを付けた浮いているだけのスノーケリングが多ければ、安全と言う視点からは良いのだが、良いポイントであれば、浮いているだけは済まないだろう。誰でも潜りたくなる。  事故は必ず起きる。そのときにどのような扱いになるのだろうか。本物のスノーケリング事故、スキンダイビング事故である。 続く。

0927 スキンダイビング-2

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 安全確保というタイトルがあると、必ず、安全のための講習、指導者つくり、卒業認定証という流れになる。スキンダイビング、フリーダイビング、そしてスノーケリングもその例に入る。スキンダイビングについては、随分前だったが、NAUIがテキストをつくり、講習を企画した。ビジネスにならない。率にならないということで、発展しないでいる。テキストは持っている。PADIにいては、手元に資料がない。JPを中心とした、スキンダイビング連盟があり、現在スキンダイビングでの活動をしている人たちの多くが加入している。カード発行としてどの程度の実情なのかしらない。 社会スポーツセンターでは、スノーケリング協会を発足させ、全国に支部展開しようと努力を重ねている。このスノーケリング連盟は、ベストをつけての水面遊泳を旨としている。社会スポーツセンターの元常務理事であり、現在名誉顧問である自分としては、当然関わっているが、自分としては、水面遊泳のスノーケリングには資格はいらない。ベストを脱ぎ捨てて、スキンダイビングを行うときには、何らかの資格カードが会っても良いという主張であった。しかし、それにしても、スキンダイビングをするのに資格が必須とすることは難しい。資格を作っても、それに基づいた安全管理を徹底させることがほぼ不可能であり、安全管理を徹底できないとすれば、資格を与えた責任はとれない。カード保持者については、何らかの責任を負うことになる。 海水浴場の中で行われている、水面遊泳 スノーケリングは、ベストを着けない海水浴よりも安全である。海水浴には資格が必要ではなく、より安全と思われるスノーケリングに資格があるというのは納得しがたいだろう。 社会スポーツセンターの常務理事当時、こういう提案をしたことがある。 フィン、マスク、スノーケルを使うスノーケリングすべてにライフベストを付けてもらうために、無料に近い、短期間、(講義だけでもよい)指導者講習会を開催して、指導者をつくる。とにかくできるだけ多数作る。ベストを着ける必要を説明するだけのインストラクターである。そして、公認のベストを頒布すれば、ビジネスとしても十分に成立する。 これが成功した火どうか、今となっては、成功しなかったと思っている。 海水浴、あるいはヒリゾのスキンダイビングのような、不特定多数の人が、季節限定で遊ぶ、年に数回の家族サービスのような行動に、資格のわくをはめるのは不可能である。 レスキュー要員の配置、努力を注ぎ、その時点での結果を受け止めて、少しでも安全の向上に舵を向ける他ない。発生した事故は、ガイド、インストラクターが同伴しているツアーは別として、自己責任である。 最近沖縄で発生した事故は、ツアーに参加したことに拠って、安全が確保されているものと思っている状況で起こったことであるから、当然、管理者側に責任がある。自己責任であるとともに、安全をお金で買う遊びなのだ。  僕の結論は、教育の場では、中学生以上であれば、スキンダイビングを教え、小学生であれば、親とバディでなければ、教えない。海での行動は、自分の責任、小学生であれば親の責任でスノーケリング(水面遊泳)とスキンダイビングを随時選択する。 現在進行中のスノーケリング教室の参加者に次のようなペーパーを配った。僕の現時点での結論でもある。  スノーケリングとその安全について         浦安市営プーるスポーツ事業                            文責須賀次郎息をこらえて潜る。潜ってアワビやサザエをとる海女さんの漁があります。普通には素潜り漁と呼ばれています。そしてスポーツ、遊びとして潜る。スポーツで潜ることを最近では、スノーケリング、スキンダイビング、フリーダイビングと三つに分けます。 フリーダイビングとは、元来人間の身体は30mぐらいまでしか潜れないものなのですが、特別な訓練と、素質、才能によって、競技では、チャンピオンクラスでは100mを越して潜ります。スキンダイビングは、人間が生理的に無理なく潜れる深度、これも訓練、個人差に拠って異なりますが、20m程度までを潜ります。 人間の身体は2mを越して潜ると、鼓膜が水圧で押されて耳が痛くなります。我慢して潜ると、鼓膜が破れてしまいます。鼻の奥の方と、鼓膜の内側、中耳とを繋いでいる細い通路、耳管(ユースタキー氏管)があり、鼻を摘んで息を吐き出すようにすると、空気が鼓膜の中に送られて、痛みが無くなります。これを耳抜きと言いますが、練習が必要です。中には、耳管が細くて抜けにくい人もいます。 そんな無理をしないで、3mぐらいまでを楽しく潜ろう。3m潜れば海の中を十分に楽しむことができます。つまり無理をしないスキンダイビングをスノーケリングとよんでいました。この講習がはじまった15年前ぐらいまでは、スノーケリングといえば無理をしないスキンダイビングだと考えられていました。 しかし、スキンダイビングでも、フィン、マスク、スノーケルを付けて行動半径が広がれば、十分に危険です。訓練もしないで、フィン、マスク、スノーケルを付けて泳ぎ、溺死する人がいます。海水浴の危険と同じ事なのですが、フィン、マスク、スノーケルを付けていると、スノーケリングの事故と呼ばれます。 一方で現代の社会では、海で溺死すると、関係者の責任が求められます。学校教育の場から臨海学校が消滅したのはそのためです。海水浴でも、ボート遊びでも、現在は救命胴衣の着用が求められます。救命胴衣を付けたスキンダイビングが生まれます。 救命胴衣には、飛行機に積んであるような息で膨らますものと、浮力材で作られて、常に浮いているものとがあります。安全性が高いのは、浮力材で作られたものです。これを付けて、フィン、マスク、スノーケルで泳ぐことがスノーケリングと呼ばれるようになりました。浮力体ですから、当然、潜ることはできません。潜らない水面遊泳で、フィン、マスク、スノーケルで水中を覗き込む、観察することがスノーケリングです。
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 ここで、教えているのは、無理しないで潜る、昔のスタイルのスノーケリングです。しかし、安全の確保には、スノーケリングジャケットが必要です。海では、スノーケリングジャケットを着けてください。 しかし、子供は、大人でもそうなのですが、ジャケットを脱いで、潜りたくなります。それは、それぞれの能力、泳ぐ力によってですから、当然、個人の責任になります。 安全が確認された、浅い、水深2m以下の、プールのような条件の海で、浮力体、(スノーケリングジャケット、浮き輪)、を浮かせてその周囲で遊びましょう。浮き輪のようなものは、すり抜けて落ちるから危険とされています。泳げない子が浮き輪につかまって泳ぐのはほんとうに危険です。ここで教えているスノーケリングは、何時でも浮き輪に掴まれるような泳力、能力だとおもってください。それでも、スノーケリングジャケットは、お母さん、お父さんは必ず着けて遊んでください。言うまでも無いことですが、ここで教えられたからと言って、安全を保証するものではありません。  さて、安全のために大事なことは、バディシステムです。絶対に子供から、(大人のバディでも同じですが、)目を離さないでください。この講習会では、口をすっぱくして、しつこくバディを要求しています。それでも、第一日目、最後にバディを確認してプールからでたら、子供が一人でプールに残っていました。目を離さないで、見ていたのですが、お母さんが気付いたのはかなり時間が経ってからでした。十分に溺れる事ができる時間です。 子供が溺れるのに必要な時間は4秒、水を飲んで、救急車で運ばれるようになるまでが40秒、助からないかもしれなくなるのが4分です。4の並びで覚えてください。 お話したように、この講習会で身につけてもらうことは、二つ、①バディシステムの習慣、②マスク・クリアー (水に慣れること)泳ぐことはとても楽しいので、ブレーキをかけています。子供は泳がせないことに苦労します。同時に泳ぐパワーも解放させてやりたい。泳ぐ力が命を確保する事態もありますから。

0830 、「ウエアラブルカメラ+マスクマウント撮影によるダイバーの行動解析」

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はいよいよ、東北に上陸、心配。 増水の避難情報、そして解除情報が並ぶ。 フェイスブックを見たり、映像の整理をしたり、ブログを書いたり していると、その先の事を考える。考えた事を書いていると、脱線して、支離滅裂になる。それを整理して考える。考えた事を書いておかないと、考える端から忘れていく。そのサイクルを繰り返している。時間が飛ぶように過ぎていくが、集中力が継続しない。せいぜい40分で途切れる。効率が上がらないで苛々する。ただ、今、そのサイクルでちょっとおもしろい、かなり有用、有効なことを思いついた。ブログにまとめておいて、シンポジウムで特別に時間をとってもらって発表しようか、まとまれば、だけれど。まとめて言ってしまえば、「ウエアラブルカメラ+マスクマウント撮影によるダイバーの行動解析」つまりこれがタイトル。言ってしまえばコロンブスの卵のようなものだ。  フェイスブックを書いていると、カット写真に困る。 書いていることに関連があることが望ましいが、考えることと、行動、しかも撮影していることとは、全く違うことが多いから、カット写真がなくなる。気持ちの上で、フェイスブックのタイムラインは、自分のミニ写真展、発表だと思っているので、写真は使いたい。 宿毛で、マスクマウントのカメラを新しくして、(価格6000円のSJ4000) だが、割ときれいに写り、タイムインサートが出来る。マスクマウントはこれで決まりだな、と思った。  その、撮影した動画を、時系列に沿って静止画を切り出して並べる。それを端からフィスブックのカットに使っていれば、カットに困らない。 と切り出しを始めた。ウエアラブルカメラの動画をしっかり見直すことになる。そして静止画を切り出すことが解析になる。その時のバディの状況、ユニットの位置関係、(僕は二つのバディの集合をユニットと呼んでいる。)行動、そして自分の心理状態がわかる。70分の潜水を見るためには100分は必要だから、時間がかかる。時間がかかったとしても、この際、早送りしてはいけないのだ。  SJ4000 は、とった映像が自動的にセグメントになる。タイムも見やすい。このために作ったカメラのようだ。  レジジャーダイビングのガイド、インストラクターとゲストの行動もこれで解析出来るのではないか、自動車の記録と同じに スタッフがこれを付けることが義務付けられれば、事故の原因が解析されるし、それはつまり事故防止になる。 僕は、このことを意識してマスクマウントを始めて、やっていたのだが、解析を丁寧にやったことが無かった。全部の潜水をやることなど到底不可能だし、する必要もないが、自分の見たもの、見たことは、その後、しばらくならば、よく覚えている。要所だけを静止画にして、並べて一覧する。 僕の場合、調査にインターバル撮影をしているが、それと同じようにPC画面に並べる。そして一覧すれば良い。この手順を、常に意識して撮影、すなわち行動していれば、事故は防止にもなる。  先日の西川名2回の潜水で、一回だけしかマスクマウントをしなかった。そして、マスクマウントのカメラをGoPro2にしたのでタイムインサートがない。 その反省で、新しく6000円のSJを買って、宿毛で使った。  全部はとうてい並べられないので、ところどころ抜き出したものだが、そのダイビングの全貌がわかる。

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マスクマウントは気泡が邪魔になる。
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