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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0609 お台場 クリーンアップ大作戦

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 2018 お台場、トウキョウベイ・クリーンアップ大作戦
 港区が主催する、ダイビングの水中だけでなく、浜辺のゴミ拾いに1000人単位、ほか、水産センターの地引網とか複合した大イベントで、そのルーツが1996年に始まった僕たちの水中ゴミ拾い クリーンアップだった。
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 月曜日、(6月4日)
お台場を見下ろすマンションに住んでいるダイバー仲間:美人 から、赤潮が発生して赤くなり、波打ち際が白く泡立ち、そして、臭うという知らせを受けた。火曜日は行かれなかったので、水曜日にみにいった。波打ち際が泡立っていて、水は赤茶色、白い点のようなプランクトンが見えたような感じだった。東京港のレインボー側は、赤茶色にはなっていない。とするとこの赤潮はお台場で発生したものか?
 
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 木曜日、中村雅人に連絡、「どうしよう?」相談する。考えてみれば、赤潮でどうしようと相談する、思ったことなどなかった。軟弱になった?複雑な思いをしたけれど、とにかくゴー。みんなが潜る前に、自分が潜ってみよう、その結果を開会式あとで話すことができれば、たとえ水が臭っても、納得していれば、良いのだ。
 東京湾もどん詰まり、隅田川との境目に人工的に作られた水たまり、その水たまりのコーナー、ゴミも、赤潮も行き着くところ。世界の水環境のリトマス試験紙のようなところだ。
 そんなところだから、集まってくれるダイバーも、有志、つまり自己責任だ。以前は鐘と太鼓で人を集めようとした。今は、同志のパーティのようなもの、だから、たとえ赤潮で海が泡だってもゴーなのだ。ただし、自分も先頭に立たなければ、いけない。
 集まったダイバーは、およそ40人、70名がこのところ数年の定数だったから少ない。少ないけれど、これで良いと思っている。元来、クリーンアップは有志がやるものだ。
 集まったグループ、まず「海をつくる会」。クリーンアップの代表、元締めのような会で、リーダーの坂本さんは、だから、日本のクリーンアップの代表であり、彼の努力で、ここまで、日本のクリーンアップダイビングは育った。僕のことは先輩と呼んでたててくれる。お互い、クリンアップの歴史を分け合って知っている。
 僕たちの東京港水中生物研究会と共通のメンバーが多い。それが、このような活動の良い姿の一つの形だと思っている。
 忘れるといけないので、書いておくがグランドサービスは全日本潜水連盟、僕が理事長をやっていた時代にはじめたこと、続けてくれている。人間関係は複雑だが、それでも続けてくれること、感謝するほかない。
 セントラルダイビングスポーツ、これもこの行事の最初から(24年前から)サポートしてくれている。
 関東学生潜水連盟これも最初からのグループだ。
 物忘れが激しく、全部を記憶していない。記憶力抜群だった時代のくせでメモをとっていない。
 そう、「小谷潜水」というながあった。おそらく、このお台場で工事をする作業会社、僕が東亞潜水機時代(50年前)付き合いがあった。挨拶に行くべきだったが、フットワークが重い。
 レスキューを担当してくれたチームが、東京海洋大学のチームだった。これこそ、挨拶に、と思いつつパスしてしまった。心残り。これもフットワークが重いためだ。
 毎年来てくれていた筑波大学のチームが見えなかった。どうしたのだろう。心配。
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 僕の装備
 ドライスーツ:サンフアン ハイブリッドスキン
 フィン:DW スーパートライスター
 マスク:DW アイアイ
 レギュレーター:DW
  
 梅雨入りして、雨だったら嫌だと思っていたら、晴れ、日差しが強く、熱射病のおそれ。お台場は周年ドライで通すことに決めている。暑い。でも、ドライを着てしまったら、暑さが苦痛にはならなかった。
 もう一つ、予定しているミッションは、2000円のゴムボートテスト。空気をパンパンに入れるのが、ちょっとした作業。ともかく、ソファベッドになる。 さて、事前に潜って見ようとドライスーツに脚を入れていると、隣に、山っこ保育園の経営がようやく軌道に乗りかけた、お台場ではカメラマンの清水まみが支度をしていた。一昨年だかは、彼女とバディでゴミ拾いをして、好成績を収めた。
 一人で潜るのは、原則、いけないから、一緒に潜ろうと声をかけた。バディシステムというと相互扶助、助け合いだが、僕の場合助けられるだけだから、「ガード」と呼ぶ。この言葉も、もうちょっと考えて、普及させなければいけないな。
 とにかく二人で潜る。
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 カメラはAKASOを使う。10000円以下のウエアラブルカメラであるが、ちょっと作られたようなわざとらしいシャープネスが好きである。
 お台場用に、イノンと束ねたシステムで使う。
 
 なるべく人の世話にはなりたくないという気持ちが根底にある。がそのためにころんで怪我をしたりしては困る。ここお台場でも、ガキ、子供が砂浜を掘った穴でこけて、ふくらはぎを傷めている。山本さんとまみに助けてもらってエントリーする。
 透視度は1m以下であるが赤潮の感じはない。
 透視度はダイバーの感覚域を規定する。透視度1mあれば、三分の一の30cmがクリヤーに見える世界である。 
 前に、2012年だったろうか、水は真っ赤だが、底では横に澄んでいて、1m以上見えた。今度もそのようだろうか、そうであることを期待して潜ったものだが、そんな透明な層はない。
 前には、ヘドロまで降りたら、下が澄んでいたが、ヘドロ域は、透視度ゼロに近い。全く見えない。
 
 しまった。またやってしまった。BCのインフレーターホースがつながっていない。このごろ多発しているミスだ。ここでは、どうにもならないから、ドライに注気して身体を浮かす。
 マハゼがちらちら見える。動きを止めて、カメラで
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見据えると2ー3cm、例年よりは小さいが、底に群れているマハゼは健在である。
 まみは、左サイド、20cmにいる。ガードとしてside by side である。口に出して指示しなくてもわかってくれている。こういうのをバディシステムというのだろう。
  水が透明、と言っても、距離20cmの透明感であるが、撮影結果も透明であり、マハゼもいる。水もひんやりしているパッチがある。湧水があるのだ。上がってからだが、尾島さんとその話をした。どういう表現で発表したら良いのだろうか。
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 一度、頭を水面に出し、水深は1、5mもないから、浮上ではなくて、頭を出しになる。BCのホースを繋いで、潜りなおし。
 岩の間にメバルがいないか、見るが、いつも見る岩を見つけることができなかった。次回のお台場は、16日だから、まあいいや、と上がることにした。
 右足のフィンは自分ではずしたが、左足は、左サイドのまみにはずしてもらった。こういうの、自分でやる、と、突っ張っているべきだろうか、少し考え込む。 開会式、のあと、中村雅人の安全についての、話の前に、簡略に水中の様子を説明し、できるだけ海底を掻きまわさないように、マハゼの姿でも見るつもりで、見て動くように、ゴミを拾うように、と話した。
 その話のため、と思いたいが、心なし例年のダイバーの動きより細密慎重であるように見えた。 もう一つのミッション、ゴムボートだが、這うようにして乗り込み、押し出してもらって、オールで漕いでみた。もしも、波や流れがあったならば、漂流間違いなしだ。これは、乗って遊ぶボートとしては使えない。フィン・マスク・スノーケルを着けたスキンダイビングの浮きベースとしては良い。
 沖縄では、これを中心ベースとして、2個の浮きでどういう体型、フォーメーションで遊ぶか、そういう遊び方にしよう。 他にもいくつか、お弁当は僕の嫌いな鶏のから揚げだったとか、あるが、天気も良く、気持ちよく成功した。
 

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