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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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1115 奄美大島 11月12日

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11日12時発 JAL 奄美大島直行便 満席だった。奄美大島に行く人、増えている。1430名瀬着、レンタカーで古仁屋まで、小さい、わりと小ぎれいなホテルにまず一泊。ホテルの斜め前でこれも、古仁屋らしくない肉料理屋で夕食、まあまあの味で、フィッシュ&チップはおいしかった。
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12日、朝8時にホテル出発、久根津の太田さんのところ、「コホロ」へ、久根津は僕が大学2年生の時、一夏を過ごした。僕が過ごした、マベ真珠養殖場、油井小島は、造成した石垣が崩れて、廃墟。そうだろう、60年前なのだ。60年前って軽く言うけれど、その時生まれた赤ん坊が、還暦なのだ。  コホロの太田さんのボートは、なかなか、良い。 10年以上続けている中尾先生の海綿採集の手伝いで、目標にしている種類があるのだが、これまで、2回ほど空振りしている。  中尾先生がブランクで、花粉症で咳がでている。3mまでにすると言っているがまあ8mぐらいまでか?。  自分は、3mmのウエットスーツでは寒いので、そしてボロはみっともないので5mmのウエットスーツを買った。 そのいきさつは、以下。 「「昔、レンタルに使っていたスーツが、山のようにあり、かなり捨てたが捨てきれない。その一着を着ていたら、少し、いや、だいぶみすぼらしい。新しいのを買うとして、 フリーダイビングの人たちが愛用しているUGO 後藤勇毅 君の略だ。君と言って、僕より10歳下で、彼が10代のころからの友達だ。10歳下、73か?もしかしたら、5歳下、もちろん息子さんの代になっている。須賀さん、スーツ作ってあげるよと言われてから、30年以上経過している。死ぬまでに一度つくってもらおう。 でも、採寸に行く時間、余裕がない。11月中旬に奄美大島に行く。3mm、にフードジャケットで行かれるか? 水温23度までなら、大丈夫だ。でも、雨だったら、厳しいかも。 悩んでいる話を鈴木君にしたら、今の出来合いは、9800円でも、使える、買ったらどうですか? アマゾンで見たら、9800円、自分の採寸表(10年前)をみて、Mサイズをポチしてしまった。 次の日には届き、辰巳で試着した。太股、腰回りが少し緩い。僕の肉が落ちているのだ。まあ、フィットしている。作りはなかなか良い。生地も良く延びて丈夫そうだ。手足の長さは合っている。これで、9800円だから、ウエットスーツ屋さんも大変だな。」  5mmの上にフードジャケットを着る。ウエットスーツが新しいので、ウエイトは6キロ着けた。多分重いだろうが、最初だから軽くて沈まないよりは良い。  さて、恒例の忘れ物、今回は忘れ物がないように念入りに準備した。それでもダメだ。GOPROをステイに取り付けるアタッチメントがない。バッグの底にいつでも何個か入っている。そのバッグを交換して持ってきた。仕方がない。GOPROで撮るときには、別に手で持って構えよう。  太田さんが事前のブリーフィング、僕でも聞き取ることができた。それだけ、大きな声で明瞭に話して居る、ということだ。何を話しているのか僕の耳では聞き取れないガイドも居る。今、計画書のプロジェクトをやっている。計画書に記載してあれば耳が遠い僕でもわかる。言葉は、通じていない心配がある。言葉と書類の両方が必要だ。 話していることの骨子は、水中ではぐれたら、探そうとしないで、浮上して浮いて待てということだ。流されても泳がずに浮いて流されれば必ずピックアップするから、パニックにならないで、ただ浮いて居るように。  この前、学生の指導者の集いで、高野君がレクチャーしたとき、同じ事を話した。それではセフテイストップはどうなるのだ。ダイブコンピューターには早すぎるという表示がでるが、どうだ、と質問して困らせた。セフテイストップだとか、ダイブコンピューターの表示などはどうでも良いのだ。優先順位はボートに収容することなのだ。そのコンセプトをガイドとお客が共有していることが一番大事なのだ。学生であればリーダーとフオロアーの共有の確認だ。  一緒に潜るチームは、中尾先生、町田君、須賀、アシストしてくれる鈴木、ガイドにはオーナーの太田さんがついてくれる。気心がわかっているいつものチームだ。  中尾先生のダイブコンピューターの電池が切れてしまった。僕の日アク ダイブコンピューターを貸して、僕はソリューションを使った。60歳の時から使っているから、22年使っている。これは名機だ。 
    一回目の潜水 11時28分潜水開始。 9.8m 47分 25度  哀しいけれど、歳をかさねると言うことは、フィジカルが少しずつ退化していく事なのだ。ここが、昨年より良くなったということはないのだ。ボートの後尾にある梯子に腰を下ろして、その姿勢で身体を持ち上げることが出来なくなっている。そのことを誰かに気づかれると手助けしてくれてしまう。何とか苦労して立ち上がり、水面に落ちる。飛び込むと言うよりも、落ちるのだ。 スノーケルで呼吸しようとすると沈んでしまう。BCに少し空気を入れる。6キロでは、やはり少し重いのだ。
  レジャーダイビング的には何もないポイントだ。サンゴも少しだし、魚も、どこにでも見られる種類がどこでも見られる数だ。僕たちの他に、二人だけの女性組がいて、彼女らには、別のガイドが付いている。二つのグループがだいたい同じ方向で進む。
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 ここの見るべきものは洞窟であり、向こう側の水面にぬけているちょうど良いサイズのホールだ。中尾先生の目指しているのは、だいだい色のような海綿だという。洞窟の中では、黄色い海綿を採集した。先生も熱心に採っていたから、この種類で良いのかと思ったが、残念ながら目指すものではなかったそうだ。奄美大島は空振りがつづいている。気がかりだ。  5mmの9800円スーツは、45分 24度で、終わりの方になりちょっと寒くなり、ボートにあがってから、我慢できないほどではなく、ふるえもしなかったが寒かった。  2回目の潜水は場所を移して、1時間後に開始。瀬戸内海峡を、久根津港に戻る方向で移動して、カケロマ側だ。1時22分潜水開始 水深9.1m  潜水時間49分 23℃  やや、流れがある。上るのに少し力が入る。 ウエイトは5キロで良い。急速に潜降するばあいには、ヘッドファースト、通常の潜降はBCの空気を抜ききれば、降下できる。 ウエットスーツは、水に入ったら暖かかった。 何もない水中で、海綿もめぼしいものはなさそうだ。 
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 鈴木が中尾先生についていって、町田がひとりで離れたので、町田に付くことにする。 流れがある澪のような地形で、何も見るべきものはない。海綿の採集だから、この場所でもいい。 橙色の薄い皮のような海綿を見つけたので、町田を呼んで、採集する。岩に貼り付いた薄い皮をていねいに剥がすような採集だ。  宿泊は、前回泊まった久根津の「よーりよーり」ではなく、古仁屋に戻り、通り過ぎて、喜鉄という部落の「ネプス」というペンションだ。「よーりよーり」が満員だったのだろう。  移動に意味なく時間がかかるが悪い宿ではない。 喜鉄を越えて、東の先端に向かうと、ホノホシ海岸とかヤドリ浜とか、良い砂浜がある。恒例の遠足を行ったが、それほど歩いたわけではなく、浜に降りた程度で止まった。美しい砂浜だ。という他特筆することはない。 食事もまあ良いのだが、このごろこういう料理を食べておいしいと感じることが少なくなっている。  食事のあと民宿のご主人の案内で、みんなぞろぞろ出かけていく。説明があったのだろうが、耳が聞こえないからわからない。懐中電灯を一人一個ずつ持って表にでて、道路を渡って向こう側の林、その向こうは浜で、海だ。懐中電灯で照らしてみると、オカヤドカリが出てきている。皆それぞれ、スマホのカメラで撮っている。僕は説明が聞けなかったので、カメラを持ってきていない。しばらく、皆の写しているのを見ていたが、僕もカメラマンだ。スマホを持ってきて、皆に加わった。そのころは皆の撮影は終わっていて。町田君だけが残っていた。撮影してもうまく撮れない。懐中電灯の光では強すぎるのだ。どうもうまく行かない。スマホのライトを使うことを考えた。やってみるとうまく行く。しかし、スマホのカメラの調子が悪い。設定がうまくできていないのだ。そんなことで、うろうろ戸惑っているうちに、ヤドカリがみんな居なくなってしまった。ライトの光を浴びせると、貝殻の中に引っ込んでしまうか、林の奥に戻っていってしまうのだ。一応何枚か撮ったので、宿に戻ってみると眼が撮れていない。ヤドカリがおもしろいのは眼なのに。
続く

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