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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0922 8080 館山波佐間テスト、まとめ

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今回のテストのまとめ  ブログを書いていて、少し前と今ではずいぶん書いていること(考え)が変わってきていることに気づく。今回のテストでまた変わった。次のテストではまた変わるだろう。変わらなければ、テストの意味がない。  80m潜水を何時やるか?撮影された姿がかっこよくなってから、つまり自分のイメージ通りであり、外側から見た姿が良いなと思われるところまでテストした上でやりたい。来年度(82歳)中にはなんとかしたい。 27歳の時の90m、60歳の時の103m、どちらもぶっつけ本番に近かった。今度はなるべく多くの人が見て納得してもらえるところまで仕上げたい。そんな意味もありサイドマウントと比較する。この潜水機システムのなぜ?が説明できる。
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 サイドマウントとの比較 タンクを3本、あるいは4本でもぐるならば、サイドマウントでやれば、訳はないし、今完成されている技法だから、無理もない。 そのことをすべて肯定した上で、僕はサーフェスコンタクトというタイプをつくりだそうとしている。 適否、良否ではない、コンセプトの違いである。  サイドマウントはスクーバである。 スクーバとはどういうことか? サーフェスコンタクト・ハイブリッドは一人では潜れない。船上でダイバーからの有線通話を受けてケーブルを出し入れする人、トップが必要である。これも、昔風に言えば、綱持ち、だが、これはシステム潜水の言葉として、ある。 スクーバは、船上のトップは不要である。全部一人でできる。一人でできるから、原則として命については自己責任である。賠償責任はまた別として考えるのだが。  サーフェスコンタクトのレクリエーションビジネスとしては、小さなゴムボートの上にタンクを乗せて、ホースでダイバーに空気を送り、ダイバーはホースを引いて、ゴムボートを曳航して潜るスヌーバと呼ぶ潜水がある。自分の周りのダイビングの世界で、今はほとんど聞かないのでもう昔のものなのか?。ネットで調べてみたら、式根島でスヌーバダイビングというのが出てきた。この前式根島に行ったけどどこでやっているのだろう。ネットで見ると、グアム、ハワイでは、かなり盛んなようだ。沖縄にもある。 おそらく、重大事故は無かったので、問題にされることもなく静かに広がっているのかもしれない。体験ダイビングとして安全度がたかい。 サーフェスコンタクトのシステムである。水深6mぐらいまで潜るらしい。肺の圧外傷対策は大丈夫なのか? 一般のダイバーにほとんど知られていない。僕も実物を見ていない。不思議だ。 http://www.snuba.jp/
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 数日前、伊豆海洋公園ではエントリーがラッシュで大変だったとか。また少し前に沖縄で、多数のランクの違うダイバーを数人のガイドで監視していた死亡事故が起こった。どちらもスクーバでなければできないことだ。20本のケーブル、数百本のケーブルなどあり得ない。そんな単純なことがわからないで、僕のケーブルダイビングシステムは失敗した。スヌーバのように、体験ダイビングに割り切れば良かったのかもしれない。  また、スクーバでマンツーマンを貫くことはできない。一人のインストラクターが2ー3人のメンバーを率いていれば、助けられるのはおひとり様限りだ。自己責任がスクーバの原則なのだ。 だから、スクーバで事故ゼロを目指す、なんて本気になって唱えている人はいないだろう。インストラクター、ガイドダイバーのミスをゼロにする。これも不可能だから賠償責任保険がある。 と言って、僕はスクーバを否定しているわけではない。終始一貫してスクーバダイバーだ。 しかし、サーフェスコンタクトを追い続けている。 サーフェスコンタクトって僕が勝手に作った言葉みたいだ。誰か、別の人が作っていた言葉だったら、うれしい。言葉を勝手に作ることはいけないことだ。でも、命綱とは言いにくい。 何回か書いていることなのだが、サーフェスコンタクトとの縁は、大学時代から始まる。 日本にスクーバが正式に紹介されたのは、1953年だが、その翌年1954年に小湊実習場で東京水産大学の潜水講習で二人の学生が命をおとす。これまで、ホースで送気するマスク式潜水で実習がおこなわれていたものが、スクーバになったが故の事故だ。水泳の得意な学生が、過信で泳ぎでた為の事故で、以来このパターンは連綿と続いて起こっている。 事故の責任者は僕の恩師だが、その翌年からの潜水実習は、一人一人に命綱を着ける鵜飼いのようなものになった。絶対に鵜飼いの鵜にはなりたくない。願っていたら、僕たちの代からは命綱のはずれたスクーバになった。 皮肉なことに僕は大学4年の時に、一人で30mに潜って、エア切れを起こし、しかもオーバーウエイトで、ドライスーツが破れ、ちょうど今度の潜水の一回目のような状態でエア切れで、近くにあったアンカーロープをたぐって浮上して助かった。今度の潜水の潜降索をたぐっての潜降浮上が、そのときの再現なのかとおもった。 その後、撮影調査を業とすることになり、有線ライトケーブルで命が救われる。強力なバッテリーライトが無かったから、船上で発電器を回して有線ライトをつかっていた。ここで、詳しくは述べないが、2回助かっている。 次にはテレビ撮影で、これも1980年代は有線でテレビ信号を船上におくっていた。この有線ケーブルで2回危機一髪を逃れている。与那国で潮美と一緒にハンマーを追っていて、ダウンカレントに引き込まれた。ポンペイで、リーフの出口で沖だしの流れに巻き込まれた。この二つは本当にもしもケーブルがなければ、死亡事故になったとは言わないが、事故寸前になったと思われる。そのほか小さいニヤミスは、数え切れないほどで、今生きているのは、ケーブルのおかげだろう。そして、100mのケーブルの範囲で、ニュースステーションでは世界の海を駆けめぐった。 だから、このダイビングの最終形を残しておきたい。その限界、長所、短所を極めたい。これが今度の潜水の願い、目標である。スヌーバの体験ダイビングではなくてプロのダイビング、作業ダイビングのシステムを使っての80m潜水の目標である。  サーフェスコンタクト(命綱あり)とスクーバ(命綱なし)をくらべれば、命綱ありの方が安全率が高いことは断言できる。決してゼロではないが、管理の方法によっては、ゼロに近づけることはできる。  そして、潜水士テキストで、混合ガス潜水は送気式のシステム潜水しか掲載されていない。テクニカルダイビングは、あくまでも、個人に責任があるスポーツであり、管理責任が事業者にある(雇用関係が成立している)潜水では禁止こそされていないが、テキストに詳しい説明がない。 潜水士テキストについては、別に論じる必要があると思っているけれど、40m以上の潜水については、ホースで送気して、電話で連絡ができている潜水しか説明されていない。
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 サイドマウントで僕たちの有線通話機を着けたらどうなのか、当然、これはあり、有効だと思う。タンクを4本使うとして、作業を行う操作性、運用方法の差であって、どちらが良いのかは、ダイバー個人の能力の差になるだろう。 僕はサイドマウントは一回経験しただけだ。中川が辰巳でずいぶん練習している。彼は、仕事が無いときにプール練習があれば、必ず来て練習をしている。彼に教えてもらって、1年ほど練習すれば、ものになるかもしれないが、それでは自分が創り出したもの、クリエィティブなものではないから、一年も 練習する気持ちにならない。自分で新しい技法、ノウハウを作り出したい。 日本水中科学協会のプライマリーコースは、テクニカルダイビングの基礎のようなものだが、これを3年続けたけれど、合格点まで上達しなかった。年老いて行き身体能力は釣瓶落としの落日である。ここからの上達は望めない。ならば、自分のスタイルで外見だけでもサイドマウントとかっこよさを競いたい。 けっこう行けてるとおもう。
通話について 通話はこれまでも、今回も、自分の潜水の重要なてーまであり、1980-2000年は、ニュース・ステーションを始めとして、水中からのレポート、通話で収入の多くを得ていた。 僕の使っていたのは有線通話であった。これは糸電話のようなもので、シンプルであり確実である。しかし使い慣れないと、今回のテストのような不備をしでかすことになる。 超音波の無線通話は、これまで次々と失敗作が生まれ、その中には詐欺の・ようなものさえある。親しい友達がやっていたので、仕方がないが、150万ほど、捨てたことがある。 その中で、カシオのやっているロゴシーズは、カシオという大きなメーカーが、真面目にダイビングの世界に取り組んでくれたことでもあり、なんとかして成功させたい。 僕たちのテストしたいのは船上と水中のサポートダイバー、そして自分との通信であるが、船上とサポートダイバーの交信が、満足にできなかった。これは次のテストの重要テーマにしたい。  有線通話と無線の長短を比べることはナンセンスであり、意味がない。希望としては、物作りのメーカーであるカシオが有線通話も含めて、世界のメーカーになってもらいたい。 実は、自分たちが今使っている有線通話機は、水深40m、無理をしても60mまでしか通話できない。マイクが水圧で圧せられるからなのだ。深い水深でも使えるマイクはあるが、ここでは、60-80mの通話を無線のロゴシーズを使ってやろうとしている。  今回のテストで得た細かいノウハウはたくさんあり、記録しているが、実験が終了した段階で、報告書にまとめるようにしたい。

 なお、今回のテストでは、波佐間海中公園の 荒川さんに全てお世話になった。旧友であり、今の僕のダイビングの80%以上が、彼のお世話になっている。本当に、お礼を申し上げたい。

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