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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0803 お台場潜水 0731

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 さて、潜水をしよう。
 みんなは、第一回目の潜水が終わり、上がりかけている。BCも戻ってくる。
 天気は、次第に雲が増えてくるが雨が来るという雰囲気ではない。でも雨が振るという予報だ。
 蒸し暑いが、今年の夏、お台場はドライスーツで通すと決めた。秋になり、ウエットスーツからドライスーツに切り替えるとき、ウエイトも7キロ増やすし、拘束衣だからつらい。ドライスーツで通してしまえば、少し暑いことを我慢すれば良い。
 豊潮丸では、ウエットスーツで水温が24度なのに3mmでは寒かった。5mmワンピースにフードジャケットでちょうど良かった。とにかく、お台場はドライスーツと決めた。
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 カメラは、お台場はSJ4000と決めている。5000円~9000円のウエアラブルカメラだ。お台場にはこのカメラが合っている。GOPRO2が3台あるが、次第に調子が悪くなりつつある。GOPRO4とかは買う気持ちがない。今度、オリンパスで出したカメラには興味があるが、ニコンのTW1300で間に合っている。ニコンが使えなくなりそうになったら、買おう。
僕の寿命がニコンが壊れるまであるか?と思ったりする。このごろ、物を買う時に、物の寿命と自分の残された寿命と比べて考えたりしている。あんまり良いことではないが、どちらも有限だ。 聞いてみると、今日の透視度は最悪で何も見えない。透視度30cmぐらいという。
 フィッシュアイのライトは壊れて修理に出しているが、見積もりは上代ということなので、本当はいくらにしてくれるのか、担当の池田さんにメールで聞いているが返事が来ない。こちらで思っているよりも高かったら、イノンの2700を買うつもりなので、催促していない。
 イノンの700ルーメンを二本束ねて、その上にSJ4000をビニールテープでくくりつけた。お台場はこれで良いだろう。フィッシュアイのライトも出力20%で使っている。豊潮丸では、ライトステイに漬けていたので、水面での機材装着の時に邪魔になった。このスタイルで、BCのポケットに入れて置けばよかった。 マスクは、豊潮丸でダイブウエイズのあたらしい、マスク、アイアイが良かったので、お台場では一眼のアイアイを使ってみる。これは、一度、波左間で使って、水が入って困ったことがあった。あのとき、どうして水が入って来たのだろう。今日、お台場でテストをもう一度してみよう。 水に入るとさすが、予想通りに濁っている。ライトの照らす範囲、海底から20cmぐらいにライトを近づけると、ライトの範囲は海底が見える。見えるということは写っているということなのだ。 こんなことは、誰でも、ダイバーならば知っていることだから、説明の必要もないのだけれど、たまには説明しよう。
 昔、本当の昔、東京湾が江戸湾と呼ばれていたころ、このあたりは、江戸前と呼ばれていた。羽田からこっち、大井、大森、築地、お台場、だから、今、東京港と呼ばれている範囲が江戸前に合致する。江戸町民の排泄物は、下水処理場などはないから、下肥として畑に運ばれて、野菜を育てていた。下肥にならなかった下水は海に流れてでるが、広大な干潟、芦原、それに続く、アマモ場、磯場などが浄化していたし、そこは、小さい生物、稚魚、カニ、などの育つ場だったから、有機物を食べて発生するプランクトンは、餌になり、魚、カニ、二枚貝を育てて、江戸市民を養っていて、バランスがとれていた。知ってのとおり、干潟、アマも場、磯場はコンクリートの岸辺になり、下水が発生させるプランクトンは、食べられることなく、いわゆる赤潮になる。赤潮は大型動物プランクトンに食べられれば、食物連鎖で魚やカニに繋がるが、食べられないで残り、死ぬと、海底に堆積する。つまり、過度の栄養化、富栄養化になる。これが酸素を消費して、貧酸素状態になる。貧酸素になると、酸素が無くても生きる嫌気性の硫黄バクテリアが発生して、有機物を消費する。それは良いことなのだが、嫌気性のバクテリアは、硫化水素を発生させる。硫化水素は生物には毒である。 今日、7月末の濁りは、広い意味の赤潮であり、バランスが崩れ始めた状態である。5月、6月も赤潮だったが、その頃は、お台場の水中全面に大型の動物プランクトンであるイサザアミなどが発生して、江戸前のマハゼは、それを食べてどんどん大考えているきくなる。
 今年は5月15日が赤潮で透視度が30cmぐらい。本当に潮が赤茶けていた。6月は、赤潮は薄くなって、1mほど見えたが、イサザなど大型プランクトンは見られなかった。そして、7月末の、今日、透視度20cm状態だ。毎月の赤潮濁度を則していくと良いので、今度のプロジェクトでは、撮影による濁度測定を考えている。
 
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                   5月15日の赤潮はまだ底は70cmぐらいの透視度だった。
               
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                    今日の濁りでは10cmぐらいまで近寄らないと写らない。
                    マハゼを3尾写した。
              
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                 綺麗な時 メバルとシマイサキの稚魚

 
 僕はお台場を最大干潮時に水深が50cmー1mぐらいで大きな転石がある地帯、ここは、いつでも水が比較的きれいだ。ここを地図でグリーンに塗って、グリーンゾーンと呼んでいる。グリーンゾーンから斜面を下って、水深2m前後の平らな海底には、マガキが一面に敷き詰められたようで、ここをブルーゾーンとする。ブルーとグリーンが、いわゆる磯場と考えている。磯場を下ると、ヘドロの平野になる。ここがヘドロ場である。
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綺麗な時のグリーンゾーン

 毎度、グリーンとブルーの磯場を見ながら(撮影しながら)端から端まで移動して、桟橋の杭の跡なのか、魚の隠れ場になっている、つまり、魚礁の働きをしている杭の部分まで行き、撮影してから戻って来る。今回も同じコースを行くが、途中の透視度は、これまでの最悪に近い。グリーンゾーンでも30cmも見えない。5月の赤潮の時も、杭のあたりに行くと、海底近くでは、70cmほど見えて、撮影になった。今日は、30cmぐらいしか見えない。隙間の一つ一つを懐中電灯で照らすようにして撮影していくと、マハゼが何匹か見えた。他の魚、シマイサキやメバルの子は、一つも見えない。
                
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                 硫黄バクテリアの膜がヘドロ場全体を覆っている。
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                 コンパスでコースをとって泳ぐ
 
 帰途は少し深度をとって、水深2mー3m、ヘドロの上を泳いで戻ってきた。この水深になると、水温は19ー20度になり、ドライスーツでもひんやりする。透視度も、1mほど見える。海底、ヘドロの上は白い膜のように硫黄バクテリアが広がっている。
 それでも、5cmほどのマハゼがライトに追われるように逃げる。がその数は6月のマハゼの数の20%ぐらいだろう。少ない。 13時ごろに僕の潜水は終了、潜水中に雨が降ったらしく、青いビニールシートは、裏返して、カメラなどを覆ってあった。 このあたりは、ポケモンがごろごろしていて、ポケモンをやる、三ツ橋と、尾島さんに説明を受ける。歩くゲームだから、僕には向いていない。
 辰巳の練習会、15ー17時、急いで、でれば、受付を始める14時には間に合う。

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