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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0820 スノーケリング

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シュノーケリング事故が、今夏、22件で多いと思われ、小さなシュモクザメの群れが、岸に接近して、海水浴場が軒並みに閉鎖になって、夏が過ぎて行く。自分に後いくつの夏があるのだろうかと思う。

 シャークアタックの死者は、今年についてはゼロだ。
 22という数字が多いのかすくないのか?

 1950年代に書かれ、1971年に翻訳された、スタンリー・マイルズの潜水医学入門は、僕が珍しく、原文で全部150年代に読了した本で、僕の潜水医学の知識の根っこになった本だが、その中で、溺水の章、これも僕の溺水についての基本知識、特に、肺に水を吸い込むことによっておこる二次的溺死に強い、印象を受けている。現在の状況、生理学的に、スタンリー・マイルズとどのように変わっているのか、スキンダイビング・セーフティの共著者である、藤本浩一先生に投げて見ようと思っている。受け取ってくれるかどうかは不明、うまく行けば、12月13日のシンポジウムの目玉になると思う。

 その潜水医学入門で、これは、何時の統計なのか明記していないが、多分1950年代初頭の統計だろう。
 日本は、一年間の溺死者数が8000人、人口100000人あたりが9人で世界最高、
次がオーストラリアで10万人あたりが、5.5,三位がアメリカで、4.6人、古いし、全く頼りにならない統計だが、それにしても、8000人だから、22人なんて吹けば飛ぶような数字である。僕も小学生時代、二子玉川によく泳ぎに行き、筵を被されて、白い足がはみ出ている溺死者を数回見た。今、手元にないのだが、8月の第一日曜の溺死者数が50人を超えたという新聞を見た記憶がある。これも調べてもらおう。何が何でも。一日に50人は多いが、年間8000人ならば、おかしくない。その後に、やはり8月の第一日曜、一日で、18人という新聞をみて、これも大問題として書かれていたのだが、ずいぶんと少なくなったものだと思った、これは確実な記憶がある。
 
 溺水は日常的な事柄なのだが、これを少なくする手段として、唯一有効なのは、フローティングベストを着けさせることだ。社会スポーツセンターの常務理事時代、海水浴全部にフローティングベストを着けさせる運動を展開しようとして、できなかった。これは、できない相談なのだが、溺水の原因をシュノーケリングとしないで、「ベストを着用させなかったから」とすれば、良いのにと思う。しかし、ベストを絶対に着なければいけないというのでは、スキンダイビングができなくなってしまう。場所、監視、トレーニングなど、スキンダイビングができる条件を決めておこう、という提案もスキンダイビング・セーフティでしている。波も流れもない、透明度の良い水域で水深は5m以内、必ず、リーダーが居て、バディシステムを遵守している、というようなことを書いた。
 1990年代に社会スポーツセンターで開催したスノーケリングシンポジウムでも同じような結論を出している。どこかに、その時撮ったテープがあるはずだから、あとで事務所に行って、確認して置こう。確認しても結論は同じだが。

    まだ、モイヤーさんが生きておられた時の、三宅島、長太郎池、
    モイヤーさんもわすれさられようとしている。
    彼のことも、ブログに書こう。そのうちに。

 ベストを着用しないといけないという禁止条項だけでは、人はこれを守りにくい。ベストを脱いで良い条件をまもらせる事のほうが良いように思う。
 しかし、それでもパーフェクトはあり得ない。年間の海水浴客溺死者数を、10人以下にしようという標語があって、でも22人のフローティングベスト不着用の人が居たというような報道がいいのだが、やはり、「ゼロを目指す」と言わないと、世間的には、亡くなる10人を認めてしまうので、まずいのかな。
 

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