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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0723 伊豆大島 トウシキ -1

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海豚倶楽部のスキンダイビングツアーで伊豆大島に向かった。0740の竹芝発、ジェット船で9時半には岡田港に着く。
 行き先はトウシキだ。トウシキは、僕が、学生時代に卒業論文を書いた特別な場所である波浮港に接したような、波浮港の隣にある天然のプールである。伊豆大島は噴火山そのものだから、岩礁は溶岩であり、岩礁溶岩が、波を遮るバリアーになって、その内側がと天然のスキンダイビングプールである。
 
 台風が次々の襲来してきて、台風11号の影響が通り過ぎ、12号との合間にラッキーに滑りこんで、なんとか行かれたのではあるが、南西の風が強く、バリアーの外側の太平洋は白波が立っている。が、プールはなんとか潜れる。


 24名の団体ツアーのお世話をお願いしているのは、水中科学協会の理事であり、現在最強力運営委員である山本勤さんが関わっている「ケンボー ダイビングサービスにお願いした。ケンボーは、波浮港唯一のダイビングサービスである。そのケンボー、オーナーの健坊と山本勤さんとの関わり、関係はよくわからないが、きっと他人の身内、親戚のようなものなのだろう。僕と山本さんのような関係かな?
山本さんは、奥さん、子供、犬、を連れて、遊びに来ていて、趣味?でダイビングガイドをやっている。趣味ではあっても信頼できるプロである。

僕は、足元を固めて来なかったという失敗をした。スキンダイビングだからということもあって、スキンダイビングの装備、フィン・マスク・スノーケル、3mmのフルスーツで身軽にやってきたのだが、スキンダイビング用のフルフットのフィンに薄いブーツで、来たので、ブーツで溶岩の上を歩くのはとても痛い。ゴム草履を斜めに履いて歩いたが不安定この上ない。



トウシキは、養殖だか蓄養だかのために作った15mプールぐらいのコンクリートの蓄養池の残骸があり、このプールが一番手前のプール、その外側が岩礁バリアーのプール、バリアーは二重で外のプールと中心のプール、つまり三重のプールになっている。僕が初めて来た60年前に一番内側のプールは、すでに養殖池の残骸としてプールになっていた。その時の写真があるのだが、探す時間がない。
メインの中心プールに飛び込む。ここは、最初に来た、1958年以来、何度となく、映画のロケ、テレビ番組のロケに使ったが、まだその頃はケンボーダイビングはなかったみたいだから、一番最近でも、25年ぐらい前のことだろう。

スキンダイビング・セーフティでは、スキンダイビングのバディシステムを強調している。僕にも強力なバディが必要で、最近、ダッシュのパートナーをつとめてくれる玉田さんと手をつないだ。バディは、手をつないで、上に揚げなくてはならない。

     玉田さん
玉田さん、玉ちゃんは人工魚礁メーカーの部長さんをやっていた友達の娘さんで、海豚倶楽部での若手であり頼りにしている。

飛び込むと、かなり流れがある0.3ノットぐらいある。フィンを動かしていないと流される程度の流れである。流されないように、プールの両端には、浮き付きのロープが張られている。台風11号でこのロープも流されてしまったが、数日前に山本さんたちが貼り直してくれていた。

60年前とおなじように、サンゴイソギンチャクの群落が飛び込んだ岩礁の壁面を覆っていて、クマノミがちらほら出入りしている。1958年に、ここで生まれて始めてクマノミを見て感動した記憶がある。僕が潜水を習った房総半島、小湊にはクマノミは居ない。亜熱帯の魚なのだ。房総半島では冬が越せない。
透明度はずいぶん良い。15メートルは見える。水深は3mほどで、海豚倶楽部のスキンダイビングに最適である。
生えている海藻はクロメのようだが、密生ではない。造礁サンゴもポツンポツンとある。昔はこの造礁珊瑚は見なかったように思う。
30分ぐらい潜って、えーっ、もう上がるの?という感じで、玉田が上がることを伝える。今回は僕がリーダーではなくて、山本さんにお願いしている。溶岩をよじ登り、溶岩の上に立ち上がり、歩くのは、今の僕には難儀になっている。玉田にウエイトベルトとフィンを持ってもらった。それでも、薄いソックスで歩くのは痛い。

快晴で、夏の日差しが強くなっている。山本さんが日差しよけのテントを張ってくれたので、そこでお弁当を食べる。お弁当は美味しくなかったが、お弁当に美味しさを求めるのは、大島では無理だ。

昼食の後の潜水、今度は、プールの内側のタイドプールから水に入り、つながっている水路から外にでることにした。人数が多いので、グループを分けて、ケンボーダイビングの若い女性ガイドに第二グループを見てもらっていたのだが、彼女たちがここから上がってきて、楽そうに見えた。事実楽だった。のでここから入った。透明度の良いタイドプールは美しい。外から入って来る波が作る気泡が綺麗だ。けっこうシャッターを押した。カメラは、手にニコン、クールピクスを持ち、マスクマウントでSJ4000を着けた。

一回目のウエイトは3キロで、軽かったので4キロにした。3mmのウエットでも。海では3キロでは軽い。何とか潜って、クマノミを撮った。プールに差し込む陽の光と、波の砕ける気泡、表面を群れて泳いでいるムギイワシだろうか、美しいので何枚もシャッターを切った。
 帰ってきてから、見たのだが、液晶ファインダーで見た絵とまるで違う。美しくないのだ。やはり、高価、大型の一眼レフを使わなければ、撮れない?しかし、あんな大きい物をお持って、こんなところではとても助手なしでは動けない。

※、今日から広島に行く、出発の時間がせまっているので、ブログを書いていられない。残りは新幹線の中で書こう。書ければ。

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