悪い癖で、また減圧表が小田原セミナーで放置されている。
0207の(2)では、米国海軍の標準空気減圧表で、100mを目指したところまでかいた。(3)では、今度の改正では、表を規則で決めずにアルゴリズムの例をしめしただけだから、自由にテクニカルダイビングで何メートルまででも業務で行なってよいのだろうか?という疑問だった。この改正を一番熱心にやっていた故真野先生が、深度についての潜水手法の制限として、水深40m以上はハッチアウトスタイルのSDCを使わなければ行けないように使用などと言っていて、僕はせめて、オープンベルぐらいにとどめておかないと、リサーチダイビングはできなくなると意義?申し立てをしていた。
深く潜る場合の手法について、規則では全く触れていないようだ。だとすると、次に発表される潜水士テキストで、そのことが書かれるのだろうか。テキストは規則ではないかr拘束力はないが、国家試験問題は潜水士テキストの中から出題され、潜水士テキストの記述通りが正解になる。潜水士テキストと国家試験問題は公文書なのだ。それが常識になってしまう。現場の常識が活かされず、潜水士テキストの記述が正しくなってしまう。
そして、潜水士のテキストの記述はどういう経過で書かれるのだろうか、ブラックボックスであり、執筆者の名前が記されるだけだ。今回講師になっていた望月徹氏が、埼玉医科大学の地域医学、医療センター、衛生学部門の肩書で第一編、第二編、テキストのほとんどを書いていることになっている。それで良いのだろうか、かつて、海洋科学技術センターで、用語集の編纂が行われた時、スポーツダイビング代表として委員にさせていただいたが、書かれた原稿について、読み合わせ、訂正の会議を何度も行なった。今度の改正でも、多数の委員が、スポーツ関係者はゼロだったが、会議を開かれていた、せめて、あのくらいの会議で、スポーツダイビングの代表者も加えて、テキスト編纂をおこなうべきではないのだろうか。不肖、最新ダイビング用語事典でも執筆と監修者の名前リストは3ページに及んでいる。潜水士テキストでは、この辺がブラックボックスにはいってしまい、しかも執筆者一人だけの名前しか発表されていない。なにも望月さんが悪いと言っているのでは決して無い。しかし、国家試験問題の基となるテキストであれば、各方面から監修者を選び、監修会議を数回行いその議事録をネットで流す。(規則の改正ではそうなっていた)そして、パブコメで異議が唱えられるていどの手続きが必要なのではないだろうか。
まあ、結果(新しいテキストができてから、)を見てまたコメントしよう。
テキストは3月末にできるのだそうだ。そして4月から新しい規則に準じた国家試験になるが、それは古いテキストに沿ったものになり、7月のテストから、新しい規則に本格的に準じたものになるらしい。
僕らは外野?いや内野かな?だから、いろいろ想像して面白がっている。減圧表のサンプルも一つ掲載されるということなので、減圧停止についての問題は、その減圧表体されるのだろう。
出されるとしたら、おそらくカナダのDCIEMではないだろうか。
この前の日本潜水協会での改訂についての説明会では、DCIEMが例に出されていて、他の表は出てきていなかった。世界的に有名な減圧表は、米国海軍、英国のRNPL.,そしてカナダのDCIEMだ。更に、強いて言えば、日本の別表第二もこれに入れても良いだろう。これらの減圧表については、続きにする。