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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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9月28日お台場、 SJ テスト

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 もう九月も終わる。ダイバーにとって夏の終わりは、一年の終わりのように感じられてしまう。
 この一年、何をしたのだろう。忙しく苦闘を重ね、毎日、四面楚歌のような気分になっていた。しかし、世の中そうしたものなのだろう。自分を中心に地球が回るようにねがっても、よほどの馬鹿でないかぎり、それは望めないことはよくわかっている。わかっていながらも、自分の身の回りの出来事だけは自分を中心に回って欲しいと願う。それぞれの地球は衝突を繰り返す。
 身の回り、ダイビングについても、自分が熱くおもっているのと同じ温度で、人が考えてくれているものでもない。

 さて、9月だが、28日、その月の最終日曜日はお台場潜水の日だ。昨年、2013年の9月は、青潮と、貧酸素でお台場は死の海になった。今年も、船橋方面では青潮が来たりして、お台場もひどい状況なのかな、と想像した。
 今回の僕のテーマは、このところこのブログでもテストの様子を書いている廉価版のウエアラブルカメラ、GOPROとほとんど同じ大きさ、同じデザイン、すべてをパクッたSJ4000のテストである。僕は、このSJを買うつもりでアマゾンで購入を決めた。しかし、送られてきたのは、QUMOXとネームプレートにあり、JAUSの水中撮影研究会では、コピーのコピーだと言われた。以来、陸上のスナップ、記録とメモに使い、辰巳の練習会でもテストをした。
 QUMOXとは、その呼称をしらないので、SJで通してきて、テストの結果をこのブログにも書いた。陸上のスナップとしては満足出来、辰巳でもまあまあで、GOPROを100とすれば、70-80ぐらいの結果だった。なお、この場合の結果は、撮れた画像の見た目、すなわち主観であり、客観的なテストの結果ではない。100とかいう数値も感覚そのままである。
 そして、いよいよ、お台場で、海へのデビューである。

 例によって忘れ物をする。まず、ゴムボートのオール、これはきちんとしている鈴木コーチの責任範囲だが、猿も木から落ちる。お台場から事務所まで片道15分、取に行った。さて、潜る準備をとバッグを開けたらマスクが入っていない。マスクは辰巳の準備バッグに入っていて、車から降ろしてしまったのだ。とにかく、もういちど事務所に往復する。30分。

 それから、ウエットスーツを着て、機材をセット、カメラもセットしていたら、第一陣の尾島さんの奥さんが上がってきた。水が良く見えて(透視度が2mぐらいか)魚もすごい。プランクトンが満ちていて、それを食べる、ボラ、セイゴなどが泳ぎまわっている。いつもの杭のあたりは、ガザミが3尾岩ノ下にいる。トサガギンポも多い、と魅力的な情報をくれる。

 僕の最近の撮影システムは、イノンの1000ルーメンのライトを両側に取り付けた板(ステイ)でオリンパスのTG-2とGOPRO2を並べて取り付けたものである。地中海の旅は、これで通した。リサーチとか中尾先生のお供は、これで十分だと思っている。そのオリンパスを外して、SJを取り付けた。SJと、GOPROのツインである。


 透視度はやはり2mは見える。おぼろげならば、3mは見えるだろう。岸辺近くはもっと見える。今のお台場撮影の熱中者、一眼レフなどできちんとし他スチルの撮影をしてくれると期待している清水まみ、が来るようになってから、初めて、透視度が1mを越えた。あの人はしつっこい(カメラマンとしての貴重な資質)から、よろこんで上がってこないで潜り続けるのだろうな。



 目標は、杭に置いた。この杭は、多分、このあたりに桟橋でも作って名残なのだろう、由来はわからないが、魚礁の効果を発揮している。2013年には本当に魚礁をテスト的に入れていたのだが、撤去されている。もう一度魚礁を入れる提案をしなければいけないと、以後、ずっと思っているのだが企画書を書けていない。

 杭に直行した。杭の根本の石の陰には、10cmほどのマハゼが居て、あまり逃げない。接近すると岩ノ下の穴に逃げ込む。マハゼは2月ころには深さ3mにも達する穴を掘って、その中で産卵する。穴を掘るのは得意だから、自分で堀った穴かもしれない。
 トサカギンポもそこここにいる。ちょっと良いカットもとれた。シマイサキの稚魚も3尾群れているカットをとった。

トサカギンポ 可愛い SJ

      トサカギンポ  gopro2

      トリミングしたもの、 gopro2 の撮影

 ガザミ、もしくはイシガニは見つけられない。ようやく石のしたに隠れているのを見つけたが、角度が悪くてまともにとれない。GOPRO2を穴の前においてみた。これでは近すぎてボケるだろう。マクロアダプターが必要だ。
 陸に戻ってみると、GOPRO2が17分しか回っていないで止まっている。イシガニのカットも取れていない。電池を外してリセットしたら元に戻ったが、こんなことは水中ではできない。2台並列で置けばどちらかは生きる。しかし、良いカットがテストのSJだけになってしまった。

 午後からの潜水は、GOPRO3とGOPRO2を並べた。しかし、透視度は悪くなっている。このお台場は潮が満ちてくると濁りが満ちてくる。浅いところだけがかろうじて1.5mほど見える。杭の場所で2尾のマハゼが、くるくる回るように争いなのかなんなのかわからないがとにかく巴になっている。
しっかり取りたいと静かに接近したが、ファインダーの中心に2尾を持ってきたときには、2尾は離れてしまった。

     GOPRO2  マハゼ

 2回の潜水を終了して、4時、銀座でやっている友人の新藤さん主催の写真展 辺野古の海 に回ったが、それは次のブログに書くことにする。

 もどってから、撮った動画の処理をする。
 SJがシャープなのだ。色調がGOPROと違うから、好みはあるだろうが、撮影距離で2m以下ならば、シャープさではGOPROと並ぶ。そして液晶のファインダーもGOPROが見にくい暗いところでもSJは見える。もちろん、小さい画面だから、細部はわからないが映る範囲の確認はできる。そして電池の持ちも、GOPRO2よりも良いようだ。GOPRO3は、液晶を着けると短くなるので、一番悪い。
 SJは、水中でメインでもつかえる。屋久島の友人榎田君    は、メインにしたと言っていたがうなずける。
 13000円という廉価だから、消耗品とも考えられる。CPは、最高だ。
 たとえば、地中海の旅ならば、これを3台ほど持って行けば、すべてが撮れる。もう2台ほど買ってもいい。

       SJ プランクトンのイサザアミもそのように見える。
 
 

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