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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0515 赤沢ー1

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 GWも昔になってしまった。今の僕には、10日前はもう昔だ。4日には赤沢へ、赤沢は、2年前くらいまで、伊豆でのホームグラウンドだった。全日本潜水連盟の講習会もやったし、多目的人工魚礁の設置もした。人工魚礁の事に入ってしまうと、どこまでも脱線して行きそうだ。
 


 まず写真を撮影することの意味、目的は?
 ①記念写真
 この記念写真の撮影が、一番重要かもしれない。グラフィティの連載で、もっと記念写真があれば良いのに思い続けた。その点今は、記念写真、スチルと動画が普通に大量に撮影されている。
 ② 記録の道具として。記念撮影も記録ではあるが、科学研究も環境調査も記録としての映像が無ければ、信じてもらえない。
 ③ イメージを固定する。表現には、文章とイメージがある。
 ④ 自分の気持ちを伝える。
 ⑤ 表現したい、表現した発表したい。できればお金にしたい。
 ⑥ 仕事としての撮影

 大きく分ければ、記録の手段と感情表現である。
 記録の手段は、同時に人に見せる発表の手段でもある。一部は人に見せられないものもあるが、大部分は人に見せる、発表するために撮影が行われる。
 人それぞれ、そして、その時、その時で変わる。僕は大学の時は研究の手段、発表の手段としての写真を習った。次は、テレビのカメラマンを仕事にしていた時代もある。今も、その両方を、今ではお金を稼ぐことは直接的にはできないが、撮影を仕事としていると言って差し支えないだろう。

 これらは密接に経糸横糸で編み併せられているから、分けて考えることはできにくいが、どちらかと言えば、記録が撮影の最大の目的だろう。
 記録したものをどうするかと言えば人に見せられないものもあるだろうが、大部分は人に見せる、発表する。


 今、JAUSではウエアラブルカメラ研究サークルを作って活動しているので、目標はウエアラブルカメラであり、使うのもウエアラブルカメラである。ウエアラブルカメラは動画で撮影し、動画、あるいは静止画として使う。
 発表したり、考えたりする頭の中にあるのは、文章とイメージである。イメージの方が直截的であり、使いやすい。理解してもらいやすくもある。


 ウエアラブルカメラを使うようになってから、最大の変化、最大のアドバンテージは、視点を同時に複数持つことができることである。まだ、使いこなせてはいないが、水中撮影としては、先頭集団の中に、JAUSウエアラブルカメラ研究会は居るのだろう。居るはずだ。このことはとても大事なことなので、機会があれば、きちんと説明しておこう。
 今度のGWツアーも目的の一つはこのウエアラブルカメラ研究である。
 今回、視点は二つ持つ、マスクマウントと、2mの棒の先につけたカメラである。2mの棒は測量用のスケールで、1mに縮めることができる。
 この二つの視点で、ダイビングの様子、行動を記録して、後で再生することによって、分析、つまり考えたり反省したりすることができるし、発表もできる。発表は、ブログとフェイスブックである。そして、蓄えておくことによってさらに雑誌とか本で使うこともできる。今、使わないからと言って役に立たないわけではない。もしも、50年前からいままで、今やっているように映像を蓄えていたならば、大変な財産になる。

 全部をここに載せることはとてもできないので、一部だが、視点を二つ持つことによって、当然だが情報量は二倍になる。この程度の、仕事ではない軽いツアーであれば二つの視点で十分であるし、それ以上の視点をもっても処理に時間がかかりすぎて、意味がない。
 すべて、動画で撮っているので、45分、2回の潜水で90分×2の180分見なければならない。残念だがらそんな時間はないから、大体水中であった出来事を思い出しながら、とびとびに見て行く、これはと思ったらスチルにしておく、スチルにしておけば、180分を一覧で見渡すことができる。
 ダイビングの記録としては、これで十分だろう。毎日ダイビングをしているガイドダイバーなどは、その全部の記録をすることはできないから、要点を取り出すのが一仕事になる。どのようにすれば効率的か、工夫が必要だが、基本的には、撮る、記憶に従って必要な部分を取り出す、並べる、さらに選び出すという作業になる


   赤沢はエントリーエジキットがやりやすい。東伊豆でどこが一番やりやすいですかと聞かれれば、赤沢だと答える。ここは、昔の盟友だった椎名さんが、バリヤフリーダイビングの根拠地にしている。この頃、至る所に脱線の途がある。

    これはエキジット、実は手に持ったカメラが逆さになっていたのだが、回転させれば問題ない。

 後期高齢者は、すでにバリヤフリーに近い。今後、間違いなく高齢者の時代になる。ダイビング業界も、高齢者向けのダイビングを真剣に考えなければ、いけないのに、逆の方向に進んでいる。サイドマウントも、難しい技術としないで、僕でも簡単に出来る形を考えないといけない。僕にできないものはすべて高齢者にはダメだ。JAUSの次のテーマは高齢者のダイビングだったはずだ。80-80 僕が80歳で80m潜るプロジェクトだ。それに合わせて、「高齢者ダイビングといえばJAUS」にしよう。それを、よれよれではなくて、いかにかっこよくするかだ。
 赤沢は、砂浜が港の中にあるので、ここからの出入りにストレスがない。テキストをみると、腰のあたりまで水に入ってからフィンを履いて、出て行く、と書いてあるが、腰のあたりまで水に入ったら高齢者はフィンを履けないのだ。
こんなにやさしいエントリーポイントでも、僕はドライスーツだけら苦労する。とにかくエントリーする。
バディの編成は、僕がトップで、緑ちゃんとお父さん、イルカ倶楽部の玉田さんと鶴町さん、これも海豚倶楽部の黒沢さんと、細田さん、映美と小久保教授がアウト、清水まみさんと増井さんがインだ。石川さんが後尾でフォローする。まみさんと増井さんは勝手に写真を撮っていていいが、グループからは、離れない。透明度、明るさは、昨日の富戸よりも格段に良い。

トップと言ったって、格別のことも無い。砂地を泳いで、堤防の角を左に回ると、左手が堤防に沿ったテトラと大きな石の根、右手が砂地だ。砂地と石の根の境目を進んで、左手の磯を見上げるようにして撮影したり、魚を見たりする。僕の残圧が二分の一、100bar になったらターンする。ゆっくり戻ってきても、堤防の曲がり角あたりで、70ぐらい残っている。空気の早い細田さんと僕が70なら、残りのみんなは、90-100残っているはずだ。砂地を横切って、浅い磯根につく。それを右に曲がって日の光できれいな海藻、時々見られるイセエビ、小物などをみながら、もどる。水深は2m以下だから、空気が無くなっても水面に顔を出せば良い。そのまま50m泳げば、左手が漁港のスロープ、ここからエキジットしても良いが真っ直ぐ進めば砂地だ。午前中がこのパターンで、午後は、同じコースだが、ガイドラインが張ってある砂地を廻って、左手の磯のターンポイントに行き、磯を見ながら戻って行く。この砂地のガイドラインのロープに、ダンゴウオが付いていたり、ホウボウの幼魚がいたりする。
2mをいっぱいに伸ばして、上方の小魚を撮ろうとしている。あまり成功しなかった。

ロープには特別何も生き物はみつけられなかった。

 光で海藻がきれいだったけれど、このカメラでは光の美しさの再現は無理

 エキジットするとき、緑が僕のフィンを脱がせてくれた。成長した。



 一回目の潜水、
 潜水開始 1050
 潜水時間 45分
 潜水終了 1135
 水温 17.8度
 最大深度 10.8m
 平均深度 6.2m

 二回目の潜水
 潜水開始 1348
 潜水時間 45分
 潜水終了 1433
 水温 18.0度
 最大深度 11.4m
 平均深度 7.6m

 典型的なやさしい潜水だ。

 

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