0202 シンポジウムが無事終了した。目標は、①人数は東京海洋大学楽水会館を埋めて、盛況に見えること、②参加者がみんな喜んでもらえること、③参加者のダイビングライフのためになってもらえること だから、ほぼ目標を達成した。
目的は、ダイビングの運用(オペレーション)についての学会のようになることだ。言葉を変えれば、「ダイビング活動研究」である。
繰り返していることだが、ダイビングは安全に目標、目的を達成すればよい。その目標、目的は、楽しみ(レクリエーション)、スポーツ、科学(調査)、作業業務だ。
ダイビング事故とは、運用の失敗に原因があり、結果の一つが減圧症であり、溺水であったりする。原因を絶たなければいけない。
プログラムは、下記
第3回JAUSシンポジウム
開催日 2014年2月2日(日)13:00〜17:00(12:30受付開始)
※17:30より懇親会(参加費500円)をおこないます
会 場 東京海洋大学品川キャンパス楽水会館
シンポジウムプログラム
1.1300-1350
南部もぐり(ヘルメット潜水)の伝統と各潜水機実習
岩手県立種市高等学校 海洋開発科 下川 顕太郎
コメンテーター 須賀次郎
2.1350-1430
中央大学海洋研究部の活動紹介
関東学生潜水連盟 中央大学海洋研究部
中央大学海洋研究部 藤島靖久 監督 齋藤慶介 主将
3.1430-1510
ダイビング事故防止について事故当事者の視点から
JAUS会員 田中恒明
コメンテーター 久保彰良
4.1510-1550
レクリェーショナルダイビングと人工魚礁
独立行政法人水産総合研究センター
水産工学研究所 高木儀昌
☆ プライマリーコース・アンバサダー 称号授与
5.1600-1700
ウエアラブルカメラ研究会映像作品発表
コメンテーター 齋藤真由美
総合司会 早稲田大学先進理工学部 教授 中尾洋一
懇親会、ワンコイン会費で隣の学生食堂で1930ごろまで
1.南部もぐり(ヘルメット潜水)の伝統と各潜水機実習
岩手県立種市高等学校 海洋開発科 下川 顕太郎
コメンテーター 須賀次郎
岩手県立種市高等学校 海洋開発科 には、立派な施設(訓練プール)があり、潜水実習船があり、充実した教育カリキュラムがあって、日本で唯一の、「潜水を高校生に教えている」学校である。
この学校の潜水教育の核心は、ヘルメット式潜水「南部もぐり」である。
今、ヘルメット式潜水は衰退しつつあり、工事作業潜水では全体の10%、海産(漁業)潜水では、全体の20%である。海産は、全体が衰退しており、資源保護のためもあるので拡大が望まれるとしても最小限度である。その中で、なぜ若者たちにヘルメット式潜水を教えるのだろうか。そのなぜを聞きたかった。予想もしていたのだが、発表で十分に分かった。
①、もしもこの学校がヘルメット式潜水をやめてしまえば、この潜水機の技術が消えてしまう。南部もぐりという形で、一つの海の文化になっている。
② 潜水も、武道、スポーツと同様に、心・技・体が根本である。潜水は、その三つのうちで、心が最も重要と考えられるのだが、その心の教育指導が、意識されていない。実は、安全のためにもっとも重要な部分である。その心の指導が、南部もぐりというかたちでのヘルメット式潜水実習の目的なのであろう。
③ 潜水を歩く潜水、泳ぐ潜水に分けて見た時、作業潜水の送気式は、歩く潜水機である。そのうちで、デマンドバルブがついた全面マスク式は、習得が容易である。容易であることが、90%を占める理由になっている。ヘルメット式は習得が容易ではない。だから、ヘルメット式を習得すれば、作業潜水のすべての技術を習得することができ、全面マスク式は難なくできる。種市では全面マスク式のハードハットも練習しているが、それは、潜水の練習ではなくて、切断、溶接の練習という形のようだ。これは3年次にやるのだが、おそらく、1年、2年で、ヘルメット式を習得していれば、ハードハットは何の問題もない。ヘルメット式は頭で排気弁を押して、浮沈、バランスをとっているが、ハードハットでは、このことは何も必要ではない。
懇親会の席上で、JAUSで、この学校への体験ツアーを定期的に、できるだけ数多くやろう。その時、こちらからも21世紀のダイビングの指導もおこなうことにしようと話し合った。
目的は、ダイビングの運用(オペレーション)についての学会のようになることだ。言葉を変えれば、「ダイビング活動研究」である。
繰り返していることだが、ダイビングは安全に目標、目的を達成すればよい。その目標、目的は、楽しみ(レクリエーション)、スポーツ、科学(調査)、作業業務だ。
ダイビング事故とは、運用の失敗に原因があり、結果の一つが減圧症であり、溺水であったりする。原因を絶たなければいけない。
プログラムは、下記
第3回JAUSシンポジウム
開催日 2014年2月2日(日)13:00〜17:00(12:30受付開始)
※17:30より懇親会(参加費500円)をおこないます
会 場 東京海洋大学品川キャンパス楽水会館
シンポジウムプログラム
1.1300-1350
南部もぐり(ヘルメット潜水)の伝統と各潜水機実習
岩手県立種市高等学校 海洋開発科 下川 顕太郎
コメンテーター 須賀次郎
2.1350-1430
中央大学海洋研究部の活動紹介
関東学生潜水連盟 中央大学海洋研究部
中央大学海洋研究部 藤島靖久 監督 齋藤慶介 主将
3.1430-1510
ダイビング事故防止について事故当事者の視点から
JAUS会員 田中恒明
コメンテーター 久保彰良
4.1510-1550
レクリェーショナルダイビングと人工魚礁
独立行政法人水産総合研究センター
水産工学研究所 高木儀昌
☆ プライマリーコース・アンバサダー 称号授与
5.1600-1700
ウエアラブルカメラ研究会映像作品発表
コメンテーター 齋藤真由美
総合司会 早稲田大学先進理工学部 教授 中尾洋一
懇親会、ワンコイン会費で隣の学生食堂で1930ごろまで
1.南部もぐり(ヘルメット潜水)の伝統と各潜水機実習
岩手県立種市高等学校 海洋開発科 下川 顕太郎
コメンテーター 須賀次郎
岩手県立種市高等学校 海洋開発科 には、立派な施設(訓練プール)があり、潜水実習船があり、充実した教育カリキュラムがあって、日本で唯一の、「潜水を高校生に教えている」学校である。
この学校の潜水教育の核心は、ヘルメット式潜水「南部もぐり」である。
今、ヘルメット式潜水は衰退しつつあり、工事作業潜水では全体の10%、海産(漁業)潜水では、全体の20%である。海産は、全体が衰退しており、資源保護のためもあるので拡大が望まれるとしても最小限度である。その中で、なぜ若者たちにヘルメット式潜水を教えるのだろうか。そのなぜを聞きたかった。予想もしていたのだが、発表で十分に分かった。
①、もしもこの学校がヘルメット式潜水をやめてしまえば、この潜水機の技術が消えてしまう。南部もぐりという形で、一つの海の文化になっている。
② 潜水も、武道、スポーツと同様に、心・技・体が根本である。潜水は、その三つのうちで、心が最も重要と考えられるのだが、その心の教育指導が、意識されていない。実は、安全のためにもっとも重要な部分である。その心の指導が、南部もぐりというかたちでのヘルメット式潜水実習の目的なのであろう。
③ 潜水を歩く潜水、泳ぐ潜水に分けて見た時、作業潜水の送気式は、歩く潜水機である。そのうちで、デマンドバルブがついた全面マスク式は、習得が容易である。容易であることが、90%を占める理由になっている。ヘルメット式は習得が容易ではない。だから、ヘルメット式を習得すれば、作業潜水のすべての技術を習得することができ、全面マスク式は難なくできる。種市では全面マスク式のハードハットも練習しているが、それは、潜水の練習ではなくて、切断、溶接の練習という形のようだ。これは3年次にやるのだが、おそらく、1年、2年で、ヘルメット式を習得していれば、ハードハットは何の問題もない。ヘルメット式は頭で排気弁を押して、浮沈、バランスをとっているが、ハードハットでは、このことは何も必要ではない。
懇親会の席上で、JAUSで、この学校への体験ツアーを定期的に、できるだけ数多くやろう。その時、こちらからも21世紀のダイビングの指導もおこなうことにしようと話し合った。