Quantcast
Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1388

0322 桜が咲く

$
0
0
 社会スポーツセンターの理事会、評議員会議は、セントラルスポーツの本社、茅場町ビルで行われる。少し考えてから、ネクタイを締め、ブレザーを着て行く。いつもの形だとプレッシャーに負ける。
永代橋をわたって歩いて行く。永代橋のたもとで、桃色の桜が花を開いている。桜が咲いた、と喜ぶ気持ちはない。少なくとも5年前ぐらいまでは、春が待ち遠しく、これで冬が越せたと嬉しかった。ダイビングの季節、夏が近くなる。今年は桜が咲いても心が弾まない。
 桃色の桜を見上げると、真っ青な空に雲一つない。今日のコンデジはカシオ、位置情報がついている。桃色の桜の種類は知らない。東京で普通に多いソメイヨシノに比べてずいぶん早く花が開く。




 永代橋をわたりながら、佃島の方を見た。摩天楼だ。そして島の両側に隅田川が分かれて、島だということがはっきりわかる。川岸の桜はまだつぼみなのだろうが、白くかすんだように見える。

 会議が始まる。補聴器を耳にするが、電池が少なくなっているようで、ボリュームがあがらない。スペアの電池はコートのポケットだ。会議が始まるのに、立ち上がって電池を取りに行くのは失礼だ。少しは聞こえるので、配られた資料を見て、だいたい理解する。いずれにせよ、セレモニーだ。区切りごとに拍手して承認する。
 
 会議が終了して、隣が真野先生だったので挨拶をして、潜水士の規則改正について話す。現在潜水士を受験する人の大半がレクリエーショナル・ダイビングのインストラクターやガイドダイバー、そして学生であるのに、その声が全然反映されないのは困ると話す。この規則そのものは、アメリカでもヨーロッパでも存在がうらやましがられている。であるならば、名実ともに世界に誇れるものにしなければいけない。厚労省のお役人は、現在、100人の受講者で、作業ダイバーは5人もいないという現実をしらない。声を上げなければお役人にはわからない。声を上げることにしたと先生に伝えた。先生と僕が生きているうちに、規則とテキストの内容が、学ぶに値するものにしましょうと話した。今年はまだできない。来年2014年はそのことに全力投球をはじめよう。その助走として、工藤君と二人で潜水士の受験本を書いている。受験の参考書だが、同時にこれから潜水をはじめようとする人への基本知識のテキストになることを目指そう。本物の潜水士テキストがそうであるべきなのだが、残念ながらだいぶちがう。文句を言っていても仕方がないのだから、自分たちでめざそう。今手をつけている物理学の部分、潜水士の受験でもないと、何の必要もないことなのかもしれないから。例えば、パスカルの定理を知らなくても潜ることはできる。試験、それも国家試験だから勉強してもらうチャンスなのだ。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1388

Trending Articles