今、書棚に残っているのが1冊、もう捨てるので、書写コピーを撮った。平成28年の9月号。あれ!平成28年って何時だっけ。換算する計算式などとうに忘れている。スマホで見る。2016年だ。
なぜ、この号が残っていたか、残してあったかというと、「レオタードの舞う海」壹岐の海女さんたち、がある。なかなか良い水中撮影だ。カメラマンは阿部雄介、海藻の阿部さんではない。デモ、良いカメラマンならば、スノーケリングでも、このくらいの水中撮影はできる。という見本のような撮影だ。水中がメインでは無いのだからこれで良い。海辺の絵が良いから、通して見て、良い。この人ボルネオを撮っているらしい。見て見たい。
なぜ、レオタードか?レオタードには保温力はない。壹岐の島は、資源保護、採りすぎないようにウエットスーツは禁止の区域になっている。大半の海女さんは水着の似合う年齢は通過している。海女の磯襦袢は、観光海女、伝統漁には良いけれど、機能的では無い。ここらは、昔は全裸だったのだろう。そして、フィンを使っても良い区域になっている。磯襦袢でフィンは泳ぎにくい。誰かがレオタードにしてみた。これはよかった。それで、レオタードになった。親しい、房総の海女、直美さんのところは、薄いウエットスーツがOKと言うことで、彼女のレオタードは見られない。ちょっと残念。壹岐はレオタードが定着してしまったので、薄いウエットスーツが取り入れられなかったのかもしれない。薄くてもウエットスーツのほうがあたたかいのだが。
この壹岐のレオタード海女さん、ニュース・ステーションで、潮美と一緒に取材にいった。海女さんはどこでもそうだけど、とても親切で、気持ちの良い撮影ができた。昼に磯で、海女さん手料理のウニの炊き込みご飯をごちそうになった。壹岐の海女さんは、ウニを中心に採っているのだが、惜しげも無くウニが入っていて本当においしかった。
翼の王国は広告ページもセンスが良い。これは広告?だが、全日空の使用している機種の一覧があり、右下に小さく、ミレニアム・ファルコンが居た。ミレニアム・ファルコンの要目性能がわかってよかった。
そして、吉田修一のショートショート風が、これもすきだった。彼のシリアスな長編は疲れるのだが、文章は、こういう文章が書きたいと思う。翼の王国に書いた作品の文庫版がでていて、全部残していたのだが、先日処分してしまった。もう、文庫本はなるべく買わないようにしている。置き場所がない。そこで、Kindleをみた。さすがに、前に持っていて処分した文庫をKindleでお金を払って買う気にはなれない。
そして、Kindleで、「オリンピックに触れる」を買った。オリンピックの本をこの一年で何冊か読み直した。村上春樹の「シドニー」は好きだ。沢木耕太郎も読み直した。吉田修一も最初の一編、香港の引退間近のボート選手のことを書いた「香港林檎」を読んだ。 香港という街、そして、そこで暮らす人々が感じられた。
ああ、それから、最近話題にしたナポリの記事もあった。旅の誌だから、こういう記事がいくつか載っていてそれも、よかった。
コロナが落ち着き、ANAも満席だろう。でも翼の王国が復活することは、ないだろうなあ。