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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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1229 お台場 今年のまとめ

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             イシガニ 9月


 お台場調査、5月31日で第188回だった。これが、ブログを書いた最終、次の6月13日が189回、以後、オリンピックの会場となっていたため、夏の良い時期が中断して、第190回が9月28日に再開できた。以後、191回が10月31日、192回が11月21日、そして、今回、12月26日が193回になる。
 その間、6月以降、ブログはダイビングの歴史が忙しく、お台場報告はしていなかった。
 ダイビングログをブログに掲載しておくことは、自分の記録なので、ここ、年の最後にまとめておくことにする。6月13日は省略して、オリンピック後の9月28にちから、 


 9月28日 お台場定期調査 189回 
 
 ライン調査を行ったのは、須賀、山本、小林で、方法は、連続した動画撮影である。
 下の図は、動画の軌跡で、白は須賀、赤が小林、青が山本である。なお、ラインの設定は山本がおこなった。
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 以下は、撮影した映像の概略説明と、調査結果についての、メモと 印象のまとめ である。メモを基に、表にするのが本当であるが、時間がない。
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             マハゼ   9月
 ※ブログでは動画は掲載していない。適宜、動画からの静止画を抜き出して掲示する。
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             バクテリアマット

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① 山本ライン
 ラインを引いた後、その概略を始点から終点まで、撮影したもので、進行速度が速いが、連続した全体像がわかる。始点から100mまでは、スケール表示がある巻き尺、100mー200mは、ダイビング用のリールラインである。
ラインの始点は、アカオビ氏マハゼが群れて居た。
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 硫黄バクテリアマットが 始点、直近から始まっている。
 全体がバクテリアマットでおおわれている印象が強く、魚、マハゼは写っていない


② 小林ライン
 ラインをゆっくりと、状況に応じては、ラインを離れて周囲も撮影し、砂地の砂粒が表面に出ているところと、マットに覆われているところを撮るように、また生き物がいれば、とどまって撮っている。


41m~
 バクテリアマットの下は黒いヘドロ部分が多い。魚は見られない。
 70m付近でマハゼが1尾 
 70m付近は砂地も表面にでている部分も多いが、バクテリアマットが、薄く覆っている。
 78m付近でマハゼ1尾


 100mから先で、マハゼは3個体。


 前回、6月の調査時に比べて、バクテリアマットは広がっていて、磯場の斜面から、50mあたりまでは、魚はいない。70mから先でマハゼの10cm(中型)が合計で5個体見つけられた。これは、6月とほぼ同じ。
 6月に見られたスピオ(環形動物)は、ほとんど見られなくなっている。
 
③ 小林 磯場
 図の岸に沿った赤線 須賀が素通りした岸沿いで、やや深いところ、牡蠣の死殻が礫のように重なり合っている隙間を丁寧に撮った。隙間には、ダボハゼ(チチブ、アカオビシマハゼ、アゴハゼ を一括してダボハゼと呼ぶ)が、詰まっているように多数見られる。マハゼもダボハゼ5に対して1ぐらいの割合で見える。
 終点は杭の列だが、杭の列では、マハゼも多くみられた。須賀の全体撮影では、この杭の列でほとんどマハゼをみることができなかった。時間差と、他のだれかが通り過ぎた後だったので、須賀は見られなかったのだろう。


 牡蠣殻の広がり、杭の列の近くでは、バクテリアマットが見られない。水深がやや浅いので、溶存酸素に差があるからだろうか。いずれにせよ、牡蠣殻の礫状の広がりは、魚や蟹の住処として大事であり、埋まらないようにしたい。


 須賀は、 全体の状況を撮影した。 


映像の区切りで細かく説明しているメモがあるが、あんまり細かいことは意味がないので、ここでは、カットする。何か、良い表現方法を考えなくてはいけない。
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引き返すポイントにしている杭列の手前で、イシガニを見つけたので、じっくりさつえいした。


④ 尾島雅子


オリンピックの看板跡に近いあたりからエントリーして中心に向かう。
細かい蛇篭のような錘り、の周囲で
シマイサキの稚魚 1尾 イソギンポが数尾、籠に張り付いている。
ユビナガスジエビ 4個体


中心に向かう。
バクテリアマットは、全面にひろがる。中心に行くほど厚くなる感じがする。
中心部近くでマハゼ、10cm(この時期にしては小さい未熟漁)2尾並んでいた。


まとめ


 お台場海浜公園海底のほぼ全域を撮影した。前回、6月の調査時に比べて、バクテリアマットは広がっている。7月 9月に貧酸素、無酸素の状況があったと想定できるから、当然である。硫黄バクテリアマットは、それ自体は悪玉ではなくて、硫化水素を同化しているのであるが、とにかく、バクテリヤマットが存在するところには、硫化水素が存在する。厚さが汚染と比例するかどうかは、確認していないが、厚ければ、ひどいと感じる。
 バクテリアマットは、人工砂浜の部分、そして水深2m以浅を除いて、ほぼ全域にひろがっているようだが、厚さはそれほどではなく、Cラインの、70mから先は、覆砂の砂粒が見える部分がかなりある。
 Cラインでは、磯場の斜面から、50mあたりまでは、魚はいなかったが、70mから先でマハゼの10cm(中型)が合計で5個体見つけられた。これは、6月とほぼ同じ。
 6月に見られたスピオ(環形動物)は、ほとんど見られなくなっている。


 マハゼは、貧酸素に強いので、中心部にもいるのだろうが、なぜ、環境の良い、周辺部を離れて中心に行くのかわからない。
 周辺部の磯場は、チチブ、アカオビシマハゼ、が特に多く。これまでに見たうちでも、多い方だった。マハゼも、昨年よりは多い。


 チチブ、アカオビシマハゼ、アゴハゼは、マハゼに比べると貧酸素に弱く、酸素が不足すると,鼻上げの状態になり、ハゼが浮くと言われる。マハゼは浮かない。チチブ、アカオビシマハゼ、アゴハゼは、牡蠣の死殻、とその陰を住処にしている。もちろん転石の下にもいるが。牡蠣の殻が広がっているところでは。牡蠣の生きている個体が見当たらなかった。次回に詳しくしらべる。


 中心部にマハゼが見られるのが、覆砂の効果であったかどうか、覆砂以前に中心部をライン調査していないので、わからない。その意味でも、このようなライン調査を継続することが必要であると考える。
 
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☆★★ 10月31日 第190回 お台場ライン調査
                
 ライン調査を行ったのは、須賀、山本、小林で、方法は、撮影調査、連続した動画撮影を行った。9月調査と同様に、須賀は白い軌跡、小林は赤、山本はラインの設定と回収を行った。
 尾島雅子は対岸の撮影を行った。


 ①山本ライン
 ラインを引いた後、その概略を始点から終点まで、撮影したもので、進行速度が速いが、連続した全体像がわかる。始点から100mまでは、スケール表示がある巻き尺、100mー200mは、ダイビング用のリールラインである。
 ラインの始点は、チチブ、アカオビ氏マハゼが群れて居た。
硫黄バクテリアマットが 始点、直近から始まっている。始点から40mまでは、ラインが浮いていて、小林の撮影では連続していないので、これと、須賀の映像を見てほしい。
全体がバクテリアマットでおおわれている印象が強く、魚、マハゼは写っていない


 ②小林ライン


 直線ラインをゆっくりと、状況に応じては、ラインを離れて周囲も撮影し、砂地の砂粒が表面に出ているところと、マットに覆われているところを撮るように、また生き物がいれば、とどまって撮るように指示した、


 41m~
 バクテリアマットの下は黒いヘドロ部分が多い。魚は見られない。


 70m付近でマハゼが1尾 
 70m付近は砂地も表面にでている部分も多いが、バクテリアマットが、薄く覆っている。


 78m付近でマハゼ1尾




 100mから先は、リールのラインになる。
 バクテリアマットは薄く、砂粒が見て取れる部分も多くなっている。
 100mから先で、マハゼは3個体。


 ※
 前回、6月の調査時に比べて、バクテリアマットは広がっていて、磯場の斜面から、50mあたりまでは、魚はいない。70mから先でマハゼの10cm(中型)が合計で5個体見つけられた。これは、6月とほぼ同じ。無酸素のお台場中央にマハゼが見られるのが不思議、マハゼはバクテリアマットを食べて居るという説もある。
 6月に見られたスピオ(環形動物)は、ほとんど見られなくなっている。
 
 磯場


 図の岸に沿った赤線 須賀が素通りした岸沿いで、やや深いところ、牡蠣の死に殻が礫のように重なり合っている隙間を丁寧に撮った。隙間には、ダボハゼ(チチブ、アカオビシマハゼ、アゴハゼ を一括してダボハゼと呼ぶ)が、詰まっているように多数見られる。マハゼもダボハゼ5に対して1ぐらいの割合で見える。




 ☆★☆ 11月21日 お台場


 ① ラインD 須賀
 ラインDの撮影は須賀で、牡蠣の上を通るように、ラインを引き、生きている牡蠣をさがした。これまで、ラインDの全体を通して牡蠣を目標に撮影したことはなかったのだが、ラインDのほぼ、端から端まで、100mの間、牡蠣がある。そして、生きている牡蠣は全く見つけられなかった。前回10月には、大きい個体が一つ生きているのを見つけたのであるが、今回はゼロであった。
 参考までに、2019年2月のスチルを添付する。80%(推定)以上の牡蠣が生きている。
 牡蠣が死んだ理由について、メンバーの多留さん、沿岸生態系リサーチセンターの宮内さんなどに話してみた。多留さんは無酸素だろうというが、無酸素は今始まったことではなく、2019年も無酸素は同じような状況である。
 これまでも、牡蠣は生きたり死んだりを繰り返して来たので、また復活するかを見て行きたい。牡蠣は水の浄化にも役立っており、小魚の隠れ場所にもなっているので、気には掛かるが。


 牡蠣殻の間に多数のチチブ、アカオビシマハゼ、アゴハゼが出入りしている。
 マハゼは、15cmサイズを1尾見つけたが、カメラの不調で記録されていなかった。


 ② ラインC 小林正浩 
 ヘドロ、覆砂の上を覆っていたバクテリアマットは、ほとんど見られなくなっている。撮影した範囲では、マハゼも見つからず、スピオなども見られなかった。


 今回は、ラインD は、牡蠣の調査撮影で、エントリー地点のから、ラインCの基点あたりまで、須賀が撮影した。ラインCは、基点から、200mまで、山本と小林が調査をおこなった。尾島雅子は、対岸のラインDの右側の浜の前から、中心に向かって、生物の撮影と、海底の観察をおこなった。海底の概況については、尾島が別に報告している。


☆★★ 12月26日


 ①ラインD 須賀
 
 水温は12度と寒かったが、浅場での透視度は2-3mあって、よくみえた。
 満潮時だったので、浅い位置にラインを引くことができ、浅い転石に付着している牡蠣を調べることが、できた、予想に反して、岩に付着している牡蠣のほとんどが生きて居た。
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 水深1.5mの海底に広がる、牡蠣は全部死んでいる。やはり、牡蠣の死滅は無酸素によるものと考えられるが、海底の牡蠣は、これまで生きていて、牡蠣礁の様相を呈していたので、継続して観察する。
 魚はチチブが岩の下に居たが、岩の奥で撮影できなかった。


 ②ラインC 山本 
 
 山本が200mのラインを引き、ラインに沿った底質の撮影を行った。現在の時期、海底はバクテリアマットのようなものはなく、きれいであり、様子がよくわかる。
 ③ラインC 小林 生物の撮影
 小林が、らいんCの生物をねらって撮影調査した。
 50mー53mのあたりに小さなエビが数尾見られた。小さいので、エビの種類はわからない。80mあたりにも、同様のエビが居た。
 62mあたりに、15cmサイズのウロハゼが居た。
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 ④対岸の尾島の撮影
 ヒメイカが撮影できた。
 
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 その他、トゲアメフラシ、マハゼ が見られた。


 この時期、生物が撮影できるとはできないとおもっていたのだが、ウロハゼ、ヒメイカが撮影できた。


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            お台場で使っているカメラ

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