ウエアラブルカメラ撮影術
機材の選択
まず、ウエアラブルカメラを大きくわけて、go-proと、それ以外、その他 アザースに分けて考える。なんといってもgo-proは、ウエアラブルカメラの元祖であり、9型まで進化を遂げている。新しい、8型、9型は、4万円、5万円以上する。デジカメのスタンダードと同等の価格である。
go-proについては、次に論じるとして、まず、アザース、価格で1万円以下について述べる。
現在、自分が試用しているウエアラブルカメラのラインアップは、以下である。
AKASO brave 1 現在のメインカメラ
AKASO 7000pro 1 新しく買った。
go-pro2 2 古い。辰巳水泳場専用。
go-pro8 1 新しく買った。次回のテストで使う、
Sj-4000 2 古いが、予備で愛用している。
muson 1 予備
victyre 2 お台場で生き物探しの達人、尾島雅子氏専用にしている。
apexcam 1 新しい、衝動買いしたものでまだ水中ではつかっていない。 予備
ウエアラブルカメラを使うのはお台場を中心とする東京港水中生物研究会の撮影である。
メインとマスクマウントで使っている。
メインとは、棒の先、僕の場合は杖にしているが、杖の先に、LCDライトの上に重ねるようにして、取り付けていて、被写体に押しつけるように接近させて撮る。お台場の透視度は、よくて1m程度であり、シャープに被写体が写るのは、撮影距離30cm程度である。
棒の先、散光のLCDライトとの併用が、良い結果を得られる。
お台場以外では、マスクマウントで、自分の水中での行動を記録する。つまり、自分の見た目を記録していく。マスクマウントは、「リサーチ・ダイビング」では、非常に有用、他の作業、例えばメモとり、などしながらでも、映像記録ができる。重要である。被写体を見つめれば記録ができるわけだ。
これまで、AKASO braveが、棒の先のメインであり、マスクマウントとしても、活用してきた。しかし、かなり古くなってきた。酷使するウエアラブルラの場合、1万円以下の、その他カメラ、の寿命は、3年程度である。使い方が荒くない、辰巳国際用のgo-pro2は、8年使っているが、原則として消耗品であり、AKASO braveもそろそろ、終わりが近づいている。その交替用にとAKASO 7000pro を購入した。7000円であった。
海で使う前に、近くの路上の花、今回はバラの花でテスト撮影を行った。AKASO7000pro は、ソフトな感じで、良い色がでている。victureは、やや固いかんじだが、良い。go-proは超ワイドで魚眼に近い。go-pro8のテストは次回ということにして、今回は、AKASO7000pro とvicture 2台を持って行くことにした。
テストをしたのは沖縄で、別の手仕事をしながらなので、マスクマウントでだが、恐ろしい結果になった。AKASO 7000proが、水中の水の色が、茶色に近くなってしまって、青い色にならないのだ。水上、海の上での海の色は美しく出るのだが、水中は茶色になる。カメラの色温度設定は、「暖かい色」と「クールな色」という、二つのせっていになる。クールな色の方にすると少しは青みがでてくるのだが、それが、撮影している途中で、また茶色に変わってしまう。色温度の設定は、AKASO braveのように、プッシュボタンではなくて、タッチパネル方式なのだが、これは、ハウジングの外からはできない。水中に入ったらコントロールできないのだ。そして、クールにしても、きれいな青い色はでない。すなわち、水中撮影には不適なカメラなのだ。
水中では、青みが濃くなるので、ダイビングモードでは、赤い色に傾いた補正をかけられるが、そのダイビングモードでは、画面は赤になってしまう。これは、おそらく、水中のことをほとんど知らない中国の技術者が補正、色つくりを間違えた結果だろう。今、AKASO7000は、とても人気のあるカメラで、楽天での安売りは、注文しても購入できないほどだ。
フェイスブックで、この手のアザースのカメラの比較を書いたら、カメラの電子部品的にはどれもおなじなのだから、あんまり変わらないはずだという意見があった。たしかに、センサーは、ソニー製を使っているとかの表記が多くある。多分、あんまり変わらないのではないか、という信頼感から、自分も安い、その他のウエアラブルカメラを買っている。しかし、機種によって、もしくは、製造ロットによって、まるで変わってしまう。で、こんなことになる。
マスクマウントは、メインではないから、ここしばらくは、古いAKASO braveを丁寧に使って、壊れたら予備の SJ cam でも使おう。僕のこの SJ camは、もう、5年以上使っている古い型で、今 は、進化して新型は3万円台のものも、出てきていて、go-proに近づいている。興味はあるけれど、面白がってテストをするには、3万円は高すぎる。でも、使って見たい。
さて、テストには、AKASO 7000pro ともう一台、victureも持って行ったのだが、これも、恐ろしい結末になった。
ダイビングを終え、舟の上に上がって、マスクをはずし、置いてあったバケツの水の中に、ポンと投げ込んだ。気温と水温の差で露結曇りを起こさないように、よくやるのだが、これは、そっと水に沈めなければいけない。ポンと投げ込んだ衝撃に水没してしまうことがある。victureは、しっかりしたハウジングなのだが、そういうことになって、死んでしまった。なので、ここにサンプルがだせない。普通、水没しても、SJカードは生きているのだが、なぜか、SDカードも死んでしまった。
次回のお台場調査では、もう一台のvictureと、予備として新しく買ったapexcamを尾島さん用にしよう。
AKASO 7000pro 買ったのが、アマゾンからなので、返品は可能だが、使えないことはないので、もう少し調べたい。go-pro8も含めて、海の水中の水の色、持っている全部のウエアラブルカメラについて調べたい。
AKASO 7000pro 陸上、水面上の画はとても良いのだ。陸上専用、水中用としては、予備にするつもりでいる。
しかし、ハウジングの外から、操作できないタッチパネル操作は、どうしても、いただけない。
go-pro8もタッチパネル操作なのだが。これは、もう仕方がない。細かい設定ができるから、あらかじめ設定しておけば、なんとかなるだろう。