飼われている猫は、飼い主ともども幸せならば、それでいい。僕は、ノラの在り方、在るべき姿、人がノラとつきあうあり方を考えてしまう。野良猫は唯一、人と、人のテリトリーで共生している動物である。前にテレビ番組で新宿繁華街の野良猫のドキュメンタリーを見てなるほどとおもったことがある。猫のテリトリーを撮っていた。生態学的にすごく面白いとおもうのだが、研究している論文はあるのだろうか。
猫に会うたびに写真を撮っている。式根島の猫は、本当の野良だった。人を見ると逃げる。福島県久ノ浜の猫は、逃げないけれど、別に愛想もない。昨日JAMSTECでの猫は、すり寄ってくる。餌をもらって豊かな生活をしているらしい。
猫として、どうあるのがよいのだろうか?
JAMSTECでのプライマリーコース、今後、このプールの水温は下がる。温水プールだが、燃料費が節減されているので、暖めるのに費用がかかる。僕たちにはその費用は負担できない。現在でも、赤字であり、存続するためには抜本的に考え直さなければならない。明日の理事会で、議論する。
良いところはたくさんある。トリムを取っての水平姿勢は、次第に全体的な流れになりつつある。僕自身は長年のスタイルが身に沁みついているから、切り替えはほぼ困難。三月もやれば、できると思ったが、三年たってまだ上達しない。人に見せられるような形にはならないということだ。
このプールでは、ドライスーツのトレーニングをしている。
ドライスーツもシェル素材のものが良いのか、スポンジ生地の従来のものが良いのか、考える。薄い生地の方が動きは楽である。保温も下に着こむアンダーウエアが良いものであれば、十分だろう。つまり、素材の進歩で、次第に時代はシェル素材に移りつつある。器材を売ってのビジネスがある人は、最新型のものを身に着けて、それがサンプルとなって売れればそれで良いので、歩く広告塔のようなものだから、それでいい。僕は、とにかく今あるものを活かしてダイビングを続ける他ない。選択枝はないのだ。
それにしても、ドライスーツの大勢が変わるとなると、メーカーは大変だ。僕たちはその変化をダイビングビズショウなどの出展社の様子をみるのだが、そのダイビングビズショウが、今年の開催はどうだろうか。1月の28日、29日だとか、決まるのが難航したらしい。ダイビング業界というと、僕の概念では、器材を作るメーカーと販売するお店たちであるが、一年に一回の業界のお祭りとなるべき、ダイビングビズショウを、盛んに行うことが出来ない。もしかしたら、中止になってしまうというのは、だらしのない話だ。応援できる力がこちらにはないから、何も提言できないが。。。
もちろん、僕のやるべきことは、責任者でありプロデューサーだが、トレーニングもしておかないと、潜水がますます下手になる。