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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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1115 第28回、人工魚礁研究会

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コロダイ


 2019 11月14日
 海況は、僕の使っている国際気象海洋の情報ではNGだったが、南西ならば、なんとか潜れるという荒川さんとの電話で行くことにした。ここから先に季節は、現場判断するほかない。
 参加メンバーは、佐藤允昭、山本徹、早崎、高野、鶴町、そして須賀の6人、予定していた増井さんは、風邪でダウンだ。
 アクアラインを通過するとき、風速は15m、海は白波が立ち、山本さんの車はハンドルをとられる。やはりダメか。
 しかし、館山湾までくると、風は強いが湾内に波は
ない。
 波左間到着、僕らの他にお客は、親しいダイビングショップの横山君、そして、美人ダイバーの泉さん、彼女は、良いカメラマンでもある。
 
 今回の僕のターゲットは360度、全天周カメラのテストだ。このカメラ、一年以上前に辰巳と浦安海豚倶楽部で、画像処理がおもしろいので使ったが、たぶんバッテリー関係のトラブルと、使い方がわからなかったことで、死んでいた。見直したら動いて使える。
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 ※360度カメラも二種類ある。一つは、今回使うカメラで、これは水平には360度、前も後ろも左右も全周囲を撮すが、垂直には180度、上半分の全天周を撮すだけで、下方視界は撮さない。リコーなどの上下水平、全部360度撮すカメラとは違う。魚礁の上に置くような場合には、下方視界は不要であるから、ここでは、これでよい。


 魚礁の上におけば、魚礁の上に蝟集する魚類が、全天周で撮れる。これまで、魚礁の中に入り込んで、決めていたコースを撮影するだけで、その時に上空に蝟集する魚をとらえることができなかった。これで、できるではないか。なぜ、もっと早く気づかなかったのだろう。
 そのテストが、今回のメインターゲットだ。
 
 ログ  date 2019 01114
 第28回 人工魚礁研究会  
 波がやはり高く、ボートが大きい方でないといけないので、横山君のチームと交互で使ったので、出発が遅れた。
 一回目の潜水
 ①目的:タイトル 人工魚礁研究会
 ③場所 波左間
 ④スポット 4m FP礁10個
 ⑤天候 曇り晴れ 南西の風 沖で15m 波高 1,5 m 
 ⑦水温 22 ℃
 ⑧透視度 20  m 1ノット弱の流れ
 ⑨潜水開始 1053   
 潜水時間 25   分 ターンプレッシャー 80
 ⑩最大水深26,3 m
 ⑪潜水終了    
 ⑫インターバル プラン 90分
 ⑬チーム 須賀 山本徹 早崎 高野 鶴町 佐藤允昭
 ⑭バディ A 須賀 鶴町 B 山本徹 高野 C 早崎・佐藤允昭
  
 ⑮残圧予定  80
 実施
  FP ポイントは、弱い流れがあった。
  鶴町にOlympus TG4を持ってもらって、バックで飛び込む。前回、流れがあるのに、潜降索に津からまずに降りて、魚礁脇の海底に降りてしまった。今度は潜降索につかまらなくてはいけない。魚礁の上に、40cmほど、良い形のイサキが群れている。その脇、魚礁の上にツバメウオが5ー6尾群れている。360度カメラのバッテリーが短いという先入感があった。実は、それほど短くはなくて、寸前にバッテリーを挿入すれば、1時間は持つことがわかったのだが、
とにかく、電源は魚礁の上に置くときに入れようと思っていたので、回っていない。これは大失敗だった。このとき回っていれば、良いシーンが撮れたのに。
 カメラを回して、魚礁に置いたときには、イサキの群、ツバメウオは居なくなっていた。かろうじて、カメラの向こうにツバメウオが見える。
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 魚礁の上に群れる魚は、ダイバーが何人もで接近すると逃げてしまう。
 なお、今回、水産工学研究所の佐藤允昭君は、2週間連続して、間歇スチル撮影できるカメラを2台持ってきていて、魚礁の上に設置した。これなら逃げない。
 しかし、ダイバーが寄っても逃げない時もあるので、不思議だ。
 
 鶴町からカメラを受け取って、見ると、Olympus TG4の上に取り付けてあるAKASO7000が、取り付けステイが折れて、無くなってしまっている。強度が足りないのだ。こんなこともあろうかと、マスクマウントを回している。
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 メバルはかなり大きい群、100以上が群れている。コロダイが、海底を這うようにして、10尾以上群れていた。
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 浮上しようとして、360カメラを手にとるとき、手を滑らせて、魚礁の中に落としてしまった。荒川さんが素早く取ってきてくれた。自分の身体が反応しないのが恥ずかしい。
 浮上してボートにあがるとき、波が高くて揺れる。梯子から振り落とされそうになる。タンクをはずしてあげてもらおうとした。BC.が使い慣れていなくて、引っかかってしまった。BC.を使い慣れたアポロのプレステージ、これは20年以上使っているのだが、さすがにそろそろ新しいのにしようと変えた。これがいけなかったのだ。もとにもどそう。

 二回目の潜水
 ①目的:タイトル 人工魚礁研究会
 ③場所 波左間
 ④スポット ドリーム
 ⑤天候 曇り晴れ 南西の風 沖で15m 波高  1。5m 
 ⑦水温 22 ℃
 ⑧透視度 20  m
 ⑨潜水開始 1307  
 インターバル 1時間48分
 潜水時間  27分 ターンプレッシャー 80
 ⑩最大水深,23.3 m
 ⑪潜水終了    
 ⑫インターバル プラン 
 ⑬チーム 須賀 山本徹 早崎 高野 鶴町 佐藤允昭
 
 摘要 
潜降して、ドリームの上に着くと、イシガキダイとイシダイが乱舞している。
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今年は、2回の大きな台風が館山を襲い、海も大波に洗われて、ドリーム魚礁の美しいウミトサカが、きれいに飛ばされて、殺風景になってしまったと聞いた。本当だろうか、ウミトサカの類は、腔腸動物、サンゴの類で、潮まわりとか、何かの理由で、ポリプがしぼんでしまうと、見る影もなく小さく萎んでしまう。それなのではないか、と考えた。
 たしかに、全盛と思われた時よりも、トサカの数は減っているようだが、それも、潮回りのためか、よくわからない。大きいウミトサカがかなり多い。とにかく、不思議な動物なのだ。
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 いつもコースで三段重ねの、下段を縦移動した。FP同様に、コロダイが多い。遠くから見て、オオモンハタかと思って接近するとコロダイだ。オオモンハタは、少ない。このような種の変動は、季節変化なのだろうか。水温が理由なのか、それとも種の拮抗か。
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 上の段と、二段目は、イシガキダイとイシダイが優先していて、下段、海底付近はコロダイが優先している。
 波が高いので、また、船に上がるとき、BCがうまく脱げずに、おせわになってしまった。やはり、元のアポロに戻そう。少なくとも、波佐間ではアポロだ。


 東京にもどってから、360度カメラの画像(動画)取り込みと、静止画切り取りをした。画質はよくないが、リサーチ・ダイビングとしては、必要十分だ。
 バッテリーの関係で、FP4mだけこのカメラを使ったが、先に述べたように、魚礁の上に、置くという先入観にとらわれていたのが残念だった。
 ツバメウオを例にとってみていくと、魚礁の上面で群れていたツバメウオ、辛うじて、1尾だけ写っている。
 それから、次第に遠ざかって行って、点のように見えていて、それがまた、次第に魚礁の上に戻ってきて、群れが6尾だったことが数えられた。イサキの群れも、横を通り過ぎている。
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 もう一つ面白かったのは、浮上しようとしたとき、誤ってカメラを落としてしまった。0.5キロのウエイトの上にカメラを載せているので、まっすぐに落ちて、魚礁の真ん中に落ちた。その場でイシガキダイ4尾の群れが撮れた。次回は、魚礁の上面に一台、中に一台置こう。
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 残念なことに、12月は水温が下がり、魚が少なくなるが。
 水面への浮上は、手にもって撮影しながら浮上した。これは、面白い映像が撮れている。次回は、水に入ったらすぐにカメラを回して、そのまま潜降し設置、もって浮上することにしよう。
360度カメラは面白いし、有効だと思う。
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 ※コロダイは、2010年ごろには、レア、それほど数は多くなかったはず。それが、優占種になっている。温暖化のためか?魚礁の底部で、幼魚も見つけて撮影した。
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魚礁の中にいたコロダイ幼魚、親とは似ても似つかないが。
 


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