三脚を立てない撮影
水中撮影では三脚を立てない撮影が99%だろう。(調査では良くカメラを固定するが)だから、アイ・エクスピアリアンスでは、カメラを三脚で設置した例を書いたのだが、アイ・エクスピアリアンスでも、必ずしも設置ではなくて、手で持つ、カメラを普通に構えての撮影もあった。その場合でも、このアイ・エクスピアリアンスの原則とは、途中でカットを割らないで、つまり廻したままで20分、テープエンドまでワンカットで撮影する。設置の方は、三脚を立ててしまえば、それまでで、陸上、もしくは船上においてあるモニターを見てテープを回していればいい。手持ちのアイ・エクスピアリアンスはそうは行かない。カメラをガクッと揺らしたりしたら、そこでハイそれまでになる。そこで、一回カットして繋いだのではアイ・エクスピアリアンスにならない。意識が途切れてしまう。20分なら20分、1インチのリールなら1時間は、カメラをキープしていなければならないのだ。
これは、今のパッチリーフの姿で、当時の姿ではない。ニシバメに三つあるうちの一つ。
慶良間でアイ・エクスピアリアンスを撮影した。撮影した場所は阿嘉島のニシバマ、砂地の中にポツンとあるパッチリーフを撮影した。その時は、4分の3インチのカセットだから、20分間キープすればいい。撮影に入る前に、パッチの周りを回って、撮影するコース、何が撮影できるかを読んでおく。パッチリーフの10mほど手前からテープを回し始めて、スムースに近づく、その時速度は一定でなければいけない。フィンで砂を巻き上げたとしても、後ろを振り返ったりできない。近づくとスカシテンジクダイの群れが居る。だんだん近づいて行く。なお、ズームインはモノを引き寄せる意志である。アイ・エクスピアリアンスでは、意識が変化するから、ズームインなどはしない。その時はパッチを左回りに回ると決めていたとする。接近した時に、右側に鮮やかな色のアザハタが接近してきた。それを横目で見るのは良いのだが、右へカメラを振ってはいけない。逆に動かすと、そこでカットが途切れることになる。どうしてもアザハタが撮りたければ、後ろに下がりながら右にカメラを回すとかすれば撮れるが、ここでは無視する。パッチを一周してくれば、そして、その時にアザハタがそこにいれば撮れる。
ようするに、アイ・エクスピアリアンスとはワンカットワンシーン、カットで割らないで、一つのシーンで20分を繋ぐ。
実は誰が撮る場合でも、これは一つの基本で、出来るだけ、長く切らないでシーン、ストーリーを作って行くように考えて回す。普通の撮影はアイ・エクスピアリアンスではないのだから、カットで割っても良いのだが、そこで割ったということだけは確かなことなのだ。映画とかドラマはよーいスタートで、カットを切り刻んでゆくが、自然のドキュメンタリーを撮る時には、できるだけ長いシーンを成立させるように考える。横に移動だけではなくて、浮き上がって俯瞰、クレーンショットなどを混ぜるが、不自然に感じさせないようにする。カメラを前後、左右に振るのは一つの意志の表れだから、計算してやらなければならない。
このアイ・エクスピアリアンスは、僕の撮影の基本となった。
それまで、僕のカットは大体30秒ぐらいで割れていた。それは、スプリングモーターのフィルムを回していたからで、ゼンマイを巻いて動かすシネカメラは、バッテリー切れの心配もないし、故障もないが、16mmフィルム一巻が3分撮影できる。ゼンマイをいっぱいに巻くとおよそ25-30秒回る。30秒のカットが6カット撮れる。結構30秒というのは長く、歌謡曲のワンコーラスがだいたい30秒だ。つまり、逆に考えると、ビデオテープでも30秒は廻していればカットとして成立する。アイ・エクスピアリアンス以後は、20分回せるようになった。
これは2005年の西浜パッチリーフ。昔の面影を一応のこしてはいるが、あまりにも多くのダイバーが接近し、手をふれたり、足を着いたり、砂を巻き上げたりで、一時、見る影もなくなって潜水禁止になった。その後も訪れる人数制限をしたりして、この程度だ。僕の撮ったアイ・エクスピアリアンスのテープがあれば、当時の状況がわかるのだが僕はそのテープをを持っていない。全部電通に渡す契約だった。同じ頃撮ったテープもあるが、ベータカムなので、今では、VTRを持っていないので再生できない。そのうちにデジタルになおしておこう。無限に近い量のテープがストックであるので、デジタル化するのが大変だ。まだ、やっていない。早くしないとテープは色が飛んでしまう。もう飛んでしまったのもある。重要だと思ったものは、処理しているが、重要だと思はないものが見て見ると重要だったりするが、仕方が無い。
水中撮影では三脚を立てない撮影が99%だろう。(調査では良くカメラを固定するが)だから、アイ・エクスピアリアンスでは、カメラを三脚で設置した例を書いたのだが、アイ・エクスピアリアンスでも、必ずしも設置ではなくて、手で持つ、カメラを普通に構えての撮影もあった。その場合でも、このアイ・エクスピアリアンスの原則とは、途中でカットを割らないで、つまり廻したままで20分、テープエンドまでワンカットで撮影する。設置の方は、三脚を立ててしまえば、それまでで、陸上、もしくは船上においてあるモニターを見てテープを回していればいい。手持ちのアイ・エクスピアリアンスはそうは行かない。カメラをガクッと揺らしたりしたら、そこでハイそれまでになる。そこで、一回カットして繋いだのではアイ・エクスピアリアンスにならない。意識が途切れてしまう。20分なら20分、1インチのリールなら1時間は、カメラをキープしていなければならないのだ。
これは、今のパッチリーフの姿で、当時の姿ではない。ニシバメに三つあるうちの一つ。
慶良間でアイ・エクスピアリアンスを撮影した。撮影した場所は阿嘉島のニシバマ、砂地の中にポツンとあるパッチリーフを撮影した。その時は、4分の3インチのカセットだから、20分間キープすればいい。撮影に入る前に、パッチの周りを回って、撮影するコース、何が撮影できるかを読んでおく。パッチリーフの10mほど手前からテープを回し始めて、スムースに近づく、その時速度は一定でなければいけない。フィンで砂を巻き上げたとしても、後ろを振り返ったりできない。近づくとスカシテンジクダイの群れが居る。だんだん近づいて行く。なお、ズームインはモノを引き寄せる意志である。アイ・エクスピアリアンスでは、意識が変化するから、ズームインなどはしない。その時はパッチを左回りに回ると決めていたとする。接近した時に、右側に鮮やかな色のアザハタが接近してきた。それを横目で見るのは良いのだが、右へカメラを振ってはいけない。逆に動かすと、そこでカットが途切れることになる。どうしてもアザハタが撮りたければ、後ろに下がりながら右にカメラを回すとかすれば撮れるが、ここでは無視する。パッチを一周してくれば、そして、その時にアザハタがそこにいれば撮れる。
ようするに、アイ・エクスピアリアンスとはワンカットワンシーン、カットで割らないで、一つのシーンで20分を繋ぐ。
実は誰が撮る場合でも、これは一つの基本で、出来るだけ、長く切らないでシーン、ストーリーを作って行くように考えて回す。普通の撮影はアイ・エクスピアリアンスではないのだから、カットで割っても良いのだが、そこで割ったということだけは確かなことなのだ。映画とかドラマはよーいスタートで、カットを切り刻んでゆくが、自然のドキュメンタリーを撮る時には、できるだけ長いシーンを成立させるように考える。横に移動だけではなくて、浮き上がって俯瞰、クレーンショットなどを混ぜるが、不自然に感じさせないようにする。カメラを前後、左右に振るのは一つの意志の表れだから、計算してやらなければならない。
このアイ・エクスピアリアンスは、僕の撮影の基本となった。
それまで、僕のカットは大体30秒ぐらいで割れていた。それは、スプリングモーターのフィルムを回していたからで、ゼンマイを巻いて動かすシネカメラは、バッテリー切れの心配もないし、故障もないが、16mmフィルム一巻が3分撮影できる。ゼンマイをいっぱいに巻くとおよそ25-30秒回る。30秒のカットが6カット撮れる。結構30秒というのは長く、歌謡曲のワンコーラスがだいたい30秒だ。つまり、逆に考えると、ビデオテープでも30秒は廻していればカットとして成立する。アイ・エクスピアリアンス以後は、20分回せるようになった。
これは2005年の西浜パッチリーフ。昔の面影を一応のこしてはいるが、あまりにも多くのダイバーが接近し、手をふれたり、足を着いたり、砂を巻き上げたりで、一時、見る影もなくなって潜水禁止になった。その後も訪れる人数制限をしたりして、この程度だ。僕の撮ったアイ・エクスピアリアンスのテープがあれば、当時の状況がわかるのだが僕はそのテープをを持っていない。全部電通に渡す契約だった。同じ頃撮ったテープもあるが、ベータカムなので、今では、VTRを持っていないので再生できない。そのうちにデジタルになおしておこう。無限に近い量のテープがストックであるので、デジタル化するのが大変だ。まだ、やっていない。早くしないとテープは色が飛んでしまう。もう飛んでしまったのもある。重要だと思ったものは、処理しているが、重要だと思はないものが見て見ると重要だったりするが、仕方が無い。