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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0312 GoPro

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ようやく報告書の原稿を送った。これ
で一段落、少し落ち着いてブログが書ける。
 
 一段落だけど、次に15日の漁場施設研究会での研究発表がある。この研究会には何回かでたことがあるが、まだ発表はしたことがない。一度くらいはと思って、発表を申し込んだ。テーマは、今やっているウエアラブルカメラのことだ。
 ウエアラブルカメラといえばFBともだちでありJAUSの会員でもある萩原先生が、ビデオカメラを壊してしまいパラオに行くので買い換えるので、次の機種という相談がFBに書かれていたので、GoProを勧めた。いろいろGoProについてのやりとりがあり、先生は、届いたGoProをみて、これは、単なる記録装置ではないかという。
 人の言葉で目が覚めることは普段のことだが、そう、カメラは、記録装置なのだ。GoProは高画質、超小型の記録装置なのだ。そして水中120度余の超広角レンズがついている。記録装置として最高である。萩原先生は、カメラに、記録装置以上のものを求めている。それは、多分カメラをいじる楽しみ、そしてそのカメラで撮る楽しみを追求する趣味なのだろう。

 物心ついて以来というと大げさだが、サラリーマンと言っても、アクアランク作りと販売の職人兼ダイバーだが、給料をもらっている時代を終わり、給料を支払う方に回って以来、カメラは趣味でいじるものではなくなった。まず、カメラは、一人では持ち上げられないほどの重量があり、これに乗って、呪文(企画書)を唱えれば、世界のどこにでも飛んで行かれる魔法のじゅうたんになった。

       フィルムの3Dカメラ、多分このカメラとほぼ同じことがGoProでもできてしまう。

 やがて、魔法の呪文の効験がなくなり、調査潜水の仕事にもどると、カメラは記録装置に他ならなくなった。
もちろん新しいカメラを買って、これで、どうやった何を撮ろうと考えることはたのしいけれど、それが目標ではない。どんなふうに記録されるかが大事で、仕事である。
 アマチュアが。両手でようやく持ち上げるようなカメラに蟹の鋏のようなステイにストロボあるいはライトをつけて撮影する。お金も大変だ。何なのだこれは、と思うが、これが、趣味なのだ。
 ダイビングは、その危険性については、趣味も仕事も区別がない。老若男女の区別もないし、上手下手の区別もない。一律に危険である。だから一緒のものと考えてしまうのだが、感性のちがう世界なのだ。
 ただ、幸いにもFBをやったりするおことで、違う世界、違う人種の世界を価値あるものとして理解できるようになってきた。
 そして、良い方向に解釈すれば、僕の考えは、違う人種の言ったり書いたりすることなので、おもしろいと思ってもらえているのかもしれない。
 しかし、自分、としては、違いを理解していないといけない。

 萩原先生には、とにかく、メインのカメラの上に乗せて、潜水のはじめから終わりまで回してくださいといったら、そうしてくれるらしいが、それでは、車につけている、事故記録カメラと同じではないかという。まさしくその通りなのだ。ダイビングにも事故記録カメラが必要だが、事故記録カメラは受け身であって、意志がない。ただ、その事故記録カメラの画像の質が良いならば、カメラの画像を編集、細工して自分の主張を切り出す。その時に明確な意志がある。あとからPCの上で、画像をきりとり、作り出す時に創造の意図を明確にする。
 もう一つ、オンボードカメラ、板付きの設置カメラの映像に意志があるかということになるが、これは、そこにおいて、撮れるものを想像するという意志がある。
 よく話すのだが、カメラを三脚に載せて、じっとシャッターチャンスを待っているカメラマンもいる。カメラを手にして、踊り狂う湯にして撮るカメラマンもいる。そのスタイルによって選択するカメラもちがってくる。
 同じFBで、このごろ売出しの鈴木あやのさんは、GoProをマスクに着けて、御蔵島でイルカを、そして、南極で何を撮るのか知らないが、撮りまくるという。彼女は170度の超広角の意味するところと、そしてアクション、動きの力強さを知っているのだろう。彼女は自分が踊るカメラマンだ。
まあ、萩原先生については、結果待ちだ。彼のスタイルの中で、その感性にこたえられるものがあり、喜んでもらえると良いのだが。

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