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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0827 お台場潜水調査 第173回、東京港水中生物研究会

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 8月25日 お台場は、周年ドライスーツにしようと決めていた。サンファンのハイブリッドジャージのドライは,ウエット並みに泳ぎやすいし、陸上でも動きは苦にならない。 しかし、さすがに暑い日が続いていてウエットが着たかった。先日の波左間に続いて、ウエットにした。

 ウエイトも6キロですむので、自力で立ち上がり、歩いて上がれる。

海洋観測 尾島
調査年月日:2019年8月25日 水深 水温 PH DO 塩分 0m 28.23 8.21 6.98 15.4 0.5m 27.67 8.24 7.51 15.7 1m 27.48 8.19 5.33 16.2 1.5m 27.05 8.07 4.50 19.1 2m 26.87 7.97 2.19 21.0 2.5m 26.41 7.94 1.26 23.3 3m 26.26 7.96 1.04 24.2 3.5m 26.14 8.00 1.24 25.1 4m 26.10 8.00 1.24 25.3 4.2m 26.22 7.99 1.20 25.2 海底 4.3m 測定地点 St.5

ログ 2019  0825  ①目的:タイトル 東京港水中生物研究会  ③場所 お台場 ④スポット  ⑤天候  快晴 ⑥風   ⑦水温  28.23℃ ⑧透視度 0。3から0。5m   ⑨潜水開始 0940 潜水時間 70分   ⑩最大水深   2m ⑪潜水終了 1050 ⑬チーム 参加者 多留 尾島 ママ 奥村奈央 三ツ橋、杉本 山田 臼島 ⑮残圧 100 ⑯適要  SJ4000 AKASO brave      Olympus TG4  前回失敗した、設置カメラを成功させたい。濁りで回収できなくなると困るので、30mの巻き尺をマークラインとする事にした。カメラを置いた場所から、30mのラインをのばして置けば大丈夫。  水は今話題の匂いは全く感じなかったが、濁っていた。濁っているとは言っても、部分的に、少しは見えるところもあるし、20cm程度まで寄れば、170度広角だから、それなりにシャープに撮影できる。 しかし、今日は本当に見えなかった。赤潮ではないので、暗く、黒くなることはなかったのだが、マスクが曇っているように見えない。マスクは曇り止めをしっかり塗ったのだが、それでも曇っているようなので、マスククリアーをした。このごろ、歳をとり、マスククリアーがうまくできなくなっている。鼻の下の水が残るのだ。クリアーしても、マスクが曇っているように見えない。片手にカメラを持ち、片手に、設置カメラと巻き尺を持ち、マスクが曇っているので、半ばパニックになった。パニックといっても、背の立つような深さだから、一回顔を出して、岸に戻ろうかというパニックだ。なんとか押さえて、設置して、巻き尺も10mほどのばした。マガキの生きているものの、口を細いドライバーでこじ開けてカメラの前に置く。昔、2003年頃までは、餌を置くと、すぐにケフサイソガニが現れるのだったが、今はそんなことはない。ケフサイソガニは、居なくなっているのだろうか。 
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 マハゼが居ないだろうか、注意深くカメラを左右に振りながら、ゆっくり泳いでいく。 突然、カメラの視界に飛び込んでくるようにイシガニの小型、が現れた。これだけしか見られない可能性もあるので、念入りに撮影する。
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 終点の杭列にくる。マハゼを探すのだが、見つからない。カニもいない。つまり何も居ないのだ。濁っていると、目の前に現れなければ、居ないのだ。 1尾だけ、顔を見せて、すぐに反転して石の下に隠れた。スチルを撮る余裕もなかったので、回し続けの動画だけだ。かなり大型なので、マハゼではなくて、秋に出てくるウロハゼかと思った。あとで、見ると、マハゼでこの季節、8月とすると、かなり大型である。
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 頭の中にあるイメージは、10cm程度のマハゼが群れて、水深50cmの浅瀬の石の上にいる。 それを求めて泳いでいる。半分ほど戻りかけた、位置で、マハゼがイメージの通りに、3尾ー4尾、カメラを向けるとすぐに浅瀬に逃げる。これも撮った絵を後で見ると、濁りぼけだ。それは、濁っているのだから仕方がない。写真展をやるような、コンテストに出すような写真を撮っているわけではない。記録なのだから。
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 設置カメラのあたりにくると、巻き尺のテープが見つかり、すぐ、2ー3mの位置で見つかった。カメラはバッテリーアウトに近くなっている。改めてシャッターを押すと回る。ほとんど全部回って撮影が出来ている。まずは成功だった。30mの巻き尺は使いやすかった。  ウエットスーツでは、お弁当を買いに行けないので、午前中に買って置いた。それを食べて、少しのんびりして、タンクの残圧をみると70残っている。ゼロまで吸うとして、遠くにはでていけない。砂地周りと近くの岩を探そう。じつは、この近くが一番生き物が多いのだ。  ログ  date 2019  0825 
    的:タイトル 東京港水中生物研究会  2回目の潜水
 ③場所 お台場 ④スポット  ⑤天候  快晴 ⑥風   ⑦水温  28.23℃ ⑧透視度 0。3から0。5m   ⑨潜水開始 1310 潜水時間 20   ⑩最大水深   2m ⑪潜水終了 1330 ⑬チーム 参加者 多留 尾島 ママ 奥村奈央 三ツ橋、杉本 山田 臼島 ⑮残圧 0 ⑯適要  SJ4000 AKASO brave      Olympus TG4  用意をして、尾島さんにヘルプを頼む。尾島さんは、さっき、水深2mのあたり、岸から遠くない砂地でツバクロエイを見たという。ツバクヲエイは、何回か撮っているが、ねらうことにする。 尾島さんの指さす方向に向けて潜降してまっすぐ泳いでいくが、ツバクロエイは見つからない。左右に振る。 イシガニが砂の中から飛び出してきた。かなり大きく、はさみを振り上げて威嚇してきた。正面から撮ろうと前に回り込もうとすると、遊泳肢を使って飛び立つようにして逃げていってしまった。 イシガニの反応は、ハサミを振り上げたりして、ちょっとつきあってくれてから、横走りで逃げる。飛んで逃げればそれで終わりだが、横走りだと、様子を見ている逃げ方だ。そして、身体を前後に動かして、砂地に潜り込もうとする。潜り込んだあとで、眼だけだしているから、こちらは、君がそこにいるのはわかっているのだよ、と指さしてやると、ぱっと飛び立って逃げる。遊泳肢で逃げられては、もう追う術もない。それでおわりだ。今のように最初からぱっと逃げてしまうのもいる。 砂地で、ちょっとホンビノスが身体を出していたので、一応掘って、砂の上に出した。どうしよう、持って帰って、味噌汁にでもするか。面倒なので、そのままにした。
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 また、イシガニが居た。今のお台場、カニワールドはイシガニオンリーだ。イシガニの世だ。 今度のは少し大きい。横に歩いて石の下に入ってしまった。Olympus TG4の上に載せた、SJ4000では、撮れない。後から気がつく、すぐにはずせるようにワンタッチに取り付けてあるのだから、外して、岩の下に置けば良いのに、そのことをとっさに思いつかない。あとから、ダメだなと反省する。 残圧がゼロに近くなったので、砂地を這い上がって、身体をだす。フィンを自分で外すことができ、自力で立ち上がることも出来た。  ツバクロエイを見つけることが出来なかったと尾島さんに言うと、悪いと思ったのか、小さいタンクですれ違うように、見に行った。出てきて、ツバクロは居なかったけど、大きいアカエイが居たという。僕はよほど魚に嫌われているのか。まあ、これほど濁った水中で魚やカニに出会うのは運、縁だろう。見つけるのが下手とは思っていないのだが。 だから、チームで調査するときは、結果をまとめる場合もあるが、たくさんの人で見れば、それだけ数も多くなる。種類と数の変動を見るならば、一人の人、たとえば自分だけで、記録を積み上げていく、というのも、スタイルとしてはある。かなり無精なスタイルだが、僕の場合は、常に、自分だけのデータとしている。居ない、少ない、見られないというのもデータなのだ。そこに、尾島さんの見たもの、見た数をくわえてしまうとデータにならなくなる。 お台場も初期のころは、データの聞き取りをやっていた。 たまにはやらなければいけないかな、と思うこともある。  もどってから、設置カメラの映像を見た。 カニは、あてにしていたケフサイソガニは全く現れなかった。いなくなったと結論づけても良いかもしれない。現れて、餌の全面を覆ったのは小さいヤドカリだった。
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 メバルの稚魚ではないかという泳ぎ方をした小さい魚がいた。近寄りたいのだけれど、近寄れない。そんな泳ぎ方をしていた。(左上方の黒い小さい魚、シマイサキかもしれない。)8cmクラスのマハゼも現れたが横を通過するだけ、餌には関心を示さなかった。マハゼは食性がちがうのだ。チチブとかアカオビシマハゼも現れるはずだったが、現れなかった。これは、たくさんいることがわかっているから、たまたま、場所のせいかもしれない。それとも、ヤドカリがくると、魚は忌避してしまうのかもしれない。  この手法は、思いだしたようにしか、やらなかったが、繰り返し、毎回行うことで、結果がでそうだ。
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            ケフサイソガニとチチブハゼが群がった頃2002年頃
 それに、次回からは、お台場ではOlympus TG4をあきらめて、棒の先にウエアラブルカメラとイノンライトを束ねて着けるシステムにしよう。これまで、何度も、そうしようと思ったし、長い測量棒を使って、杖代わりにしたこともあったのだが。やはり、少しでも質の高い写真を撮りたいという未練があって、Olympus TG4は捨てきれなかった。
 透視度がよくて、生き物も多い日の、二回目の潜水で、スチルをねらうときには、使おう。やはり、未練だろうか。

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