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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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 中学校、高等学校の同窓会の通知、大学のクラス会、同期会の通知が来ている。どれも、もう会えなくなるかもしれないから、というニュアンスが伝わる。周囲を見て亡くなった友達を指折り数える。
大学のクラス会、ちょっと高いけれど、浜松舘山寺温泉の一番いいホテルで、のんびりと時を過ごし、語り合おう。20000円だが魅力的だ。もう何年、そんな温泉でのんびり時をすごしたことがあるだろう。それより、そんな時間を持ったことがあるのだろうか。温泉にはこの夏にも、入れてもらったが、潜水の後での疲れを癒し、また、明日頑張るという温泉だった。ところで、僕はそのクラス会に行くだろうか?行けるだろうか?

オリンピックが2020年、日本で行うと決まった時、報道ステーションを見た。テレビは見ないのが基本なのだが、ニュースステーションが報道ステーションと名前が変わっても古巣だし、どんな扱いをするか見たかった。足を失ったパラリンピック陸上選手のプレゼンテーションが、思わず涙がでるくらい感動的で、というくらい上手ということで、このスピーチで、日本にオリンピックが来たのかもしれないとコメントしていた。方やこちら側には放射性汚染水の大量流出の話題があり、阿部首相は完全にコントロールしていると言い切った。いろいろな視点がある。僕たちは東京で放射能の影響など殆どないという前提でくらしている。ほとんどないと想定して東京湾再生プロジェクトなどをやっているし、レクリエーショナルダイビングなどというお気楽なことを生活の中心に置いている。宮城では影響が殆どないと想定して、漁業を復興させようとしている。完全なコントロール下と言っても間違いと否定できまい。あれは福島県沖だけ、それも1キロも離れれば、そこでクラスの出ない限り、海上はどうってことない。
              2011-12 福島県久ノ浜での調査

 放射性汚染水については、水は放射能の遮蔽体だから、空間線量よりも水中線量は小さい。しかし、水中に放射性物質の微粒子があり、それに触れると危ない。微粒子は宮城、千葉、東京には拡散していないだろうから、福島沖で海水浴をやるのではない限り、大丈夫と言い切っても間違っているとはいえない。
一国の首相として、熟考した結果?トライアスロンはお台場でやって大丈夫、の決断だったのだろう。それはそれで一つの見識だとおもうし、日本国民として、そしてスポーツマンの端くれとして、オリンピックの成功を願い、ささやかでも努力をしたい。
ただ、のどに引っかかった魚の骨のように、強引に日本を自分たちの思う方向に引っ張って行くためにオリンピックを使うことについて、これで良いのかなと思ってしまう。スポーツが政治の反映であり、政治そのものであることも理解している。だから、オリンピックという旗印で、違う意見を圧殺してしまう方策も見通せる。消費税も増額できる。その上に、異論を唱える人について取り締まれる法律も作りつつある。
しかし、放射性物質の海への拡大とその影響について、あらゆる視点から研究を進め、その成果を議論し、それをフィードバックすることが、ここまで来た日本の果たすべき国際的な使命であると思う。それが、オリンピックの名のもとに圧殺されないだろうか。

未だ戦いの最中にある、あると思いたい。死ぬまで、倒れるまで自分のやりたいこと、自分でなければできないことをやり通したい。
JAUSについて、もはや須賀などに頼ることなく、自分たち主導でやらなければいけない。もちろんその通りで、明日の命も知れない高齢者に頼るなんてありえない。しかし、僕をタックルしても止めることはできない。自分でやりたいことを計画し、実施して追い越さなければならない。自分がやらないでタックルして僕を止めれば、消滅してしまう。
次の、来年、1月19日に行うシンポジウムの計画を始動した。

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