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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0902 映画「風立ちぬ}

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 明日は、浦安運動公園のスキンダイビング。午前の海豚倶楽部練習と、そしてよる19時からの講習がある。次の日、準備をして5日から入る撮影調査の仕事があった。5-6-7でやって、8日がフォーラムだから必殺のスケジュールだと思って、緊張とともに若干喜んでいた。しかし、内容が気に入らない部分があるので、どうしよう?まあ、出たとこ勝負か。と若干の危機感、いやかなりの危機感を持っていたのだが、突然、停止になった。ぼくとしえ、内容が気に入らない部分が、原因だったのだろうと思う。
 気が抜けてしまった。中止の知らせを受けたのが、スタバでコーヒーを飲んでいた時だったものだから、そのまま、映画「風立ちぬ」を見ることにしてしまった。
 数日前に石巻に行った時、往復の列車の中で、この「風立ちぬ」を公開した宮崎駿と「ノモンハンの夏」とか歴史ノンフィクションを書いている半藤一利の対談「腰抜け愛国談義」を読んで、仙台から小牛田の間で読了した。著者、二人、宮崎監督のアニメは、見ない方を数えるくらい見ているし、半藤さんの本も何冊か読んでいる。しかし、二人のフアンということもないがこの「腰抜け愛国談義」は、割と共鳴できる部分があり、映画を見ても良いな、時間がないから難しいけれどとおもった。

共鳴している部分は日本という国のありかたについてで、日本人の最大公約数が、きっとこう考えているのだろうな、とおもう。まず、中国とも、どことでも、もう決して戦争などしてはいけない。どうやって戦争をしないでこの時代を乗り切るのかなのだが、この国は、守り抜ける国ではない。海に囲まれていて資源が無いから、封鎖されれば終わりで、そのために攻撃は最大の防御だとか言って戦争を始めてしまった。
半藤「そして、戦争に負けてからこっち、何十年ものあいだにこの長い海岸線に沿って原発をどんどんおったてた。」
宮崎「なにしろ福島第一原発ふくめ54基もあるんですから、もうどうにもなりません。」
半藤「そのうちのどこかに一発か二発攻撃されるだけで放射能でおしまいなんです。この国は、いまだった武力による国防なんてどだい無理なんです。」
宮崎「膨張する中国を横に見て、その大陸とこの原発だらけの列島をどう共存させるのかという戦略的な視点が必要なのに、ちっぽけな岩礁一つを巡って,ちょっかいを出し会っているという様子は、まことにばかげていますね。」
同じ意見の部分が多く、本は面白かったが、そして
この「風立ちぬ」という映画は、ゼロ戦を設計した堀越二郎と、小説「風立ちぬ」を書いた堀辰夫を足したというすごい設定で、堀辰夫の小説「菜穂子」の菜穂子を堀越二郎の恋人にして、結核で死なせてしまう。
映画館は女子高生が二人ずつ、4人、あとは若いカップル、そして、5-6人の中年だった。平日だからこんなものだろう。映画を見て、ノスタルジックな画は美しいけれど、今どきの女子高生に肺結核に引き裂かれる悲恋なんてわかるのだろうか。僕はキスシーンを見て、菜穂子さんの結核は伝染性ではなかったのか、などと思っていたけれど。
そして、宮崎監督は飛行機の話になるとマニアックにすぎる。巨大飛行艇を作ったイタリアのカプロニとか、ドイツのユンカースなど、僕も相当の飛行機おたくだけど、本を読んでなければ、なんだかわからなかっただろう。多分、イタリアの映画祭に参加するために、イタリアの国旗とか飛行艇が出てくるのだろうが、日本人にはわからない。字幕の説明も出てこない。それに、ファンタジーだからなのだろうか夢のシーンがやたらに出てくる。
結局、この映画で何を言いたかったかと言えば、大正から昭和初期の日本のへのノスタルジーだろう。その頃の日本は本当に美しい国で、映画の絵も美しい。それと、その頃の若者、堀越二郎と菜穂子の命をかけた愛と、併行してゼロ戦を設計する。まさか史実だとおもう人はいないだろうが?なまじ、史実に沿ったところもあるので、
見た後味は悪くない。娯楽だからそれでいいのだが、

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