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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0913 水中撮影調査グループ 波左間

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 13日までに、何とかして、咳風邪をなおしたい。10、11、12と、あまり無理に体をうごかさないようにした。しかし、なおりつつあるという自覚もない。13日になったしまった。
 ROVの調査を一緒にやろうと話を進めて来た、宮内君は、この日の11時頃には強い風が吹いて、波が高くなると予想して中止をきめてしまった。僕の方は、同行する仲間が楽しみにしている。それに、人食いバクテリアにやられて、片足切断の可能性もあった小俣さんがダイビング復帰する。中止する訳には行かない。
 それに、海況もおだやか。この日にダイビングを中止するというようなレクリエーションダイバーは一人もいないだろう。
 朝起きて、当然調子が悪い。しかし、動き出してしまえば、なんとかなるだろう。
福田君にだしてもらった大型のバンに福田、石川、清水まみ、と僕が乗る。撮影機材の忘れ物がないようにしなければ、いけない。
 走りも順調で、館山湾にくると、波一つない。穏やかな凪だ。宮内予報ははずれていると思った。
 羽左間は、いい天気の日曜日、ほかのお客も多い。第一陣がでたあと、僕たちは、機材の準備を始める。投入するインターバルカメラの準備だ。今日は8基を用意する。目標は、水深33mにある鉄鋼製魚礁だ。いい形をしているのだが、まだ、この魚礁には潜っていない。この魚礁の目的は、定置網への魚の誘導だ。沖を通る魚が、魚礁に引かれて進路を岸に変える。次々と続くいくつかの魚礁にゆうどうされて、定置網の垣網にぶつかる。
 定置網とは、僕の考えでは巨大な人工魚礁なのだ。網だと認識すれば魚は逃げる。魚礁だと思うから、網の中にどんどん入っていくのだ。

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 第一陣が戻ってきて、僕たちが出る。例によって、荒川さんが一緒についてきてくれる。古い友人で、彼のことを書けば、本当に本の一冊がかける。本を一冊書ける友人はたくさん居る。そのうちに凝縮して書きたいのだが、凝縮する筆力が今はわずかしか残っていない。ニッポン潜水グラフィティ・友人編は、ブログでやろう。

 沖に出て投入の準備にかかると、風が吹いてきて、波が立ってきて、雨も降ってきた。宮内天気予報を尊敬する。今日やらなくてよかった。
 ソナーで確認しようとしたが、ブイが付いていて、場所はすでにわかっている。

 カメラを投入するが、着底しても、流されて動く用だ。ウエイトが1キロでは足りない。2キロにした。波もいやなので、投入を6基にした。このあたりが魚礁だというところをいい加減に投入している。それで良いとしている。どのカメラに魚が写るかあるいは写らないか、運任せだ。

 さて、投入が終わって、ダイビングだ。僕と福田君がいつも通りバディになる。山本さんと小俣さんが第二バディ、石川さんと清水まみが第三、内山さん、増井さんが第四、合計8人、そして、ガイドしてくれる荒川さんだ。
 僕が撮影に使うカメラはGoProの4,これは4Kでも撮れる。次のメインカメラはこのhero4 だと話しているので、フクちゃんが貸してくれた。その4と、僕の常用の2とを並べてある。これで画質の検討ができる。両方共液晶のファインダーを付けている。ライトは、左に大光量のフィッシュアイ   と右に補助光のイノンの70ルーメンだ。これを構えて、動画を撮る。
 フクちゃんが撮影しているのは、最高級一眼レフのジャンルに入る、キャノンEOS 1Dだ。この3つのカメラでほぼ同じ被写体をとるので、これも比較できる。


 僕は最後のスタートだ。福田君が、先に入って、カメラを構えて待っていてくれる。
 機材を背負うのはいつもな難業になっているが、仕方がない。腰に2キロ、ジャケットが4キロで合計6キロ、2キロ重いが、早く沈む算段を考えている。バックエントリーで飛び込むとすぐに体を翻して、ボートと魚礁を結んでいるロープを掴んで、潜降する。3mほどのところで、ふりかえって福ちゃんを確認する。体がきついのはこのへんまでで、あとは、呼吸のリズム、乱れがないようにすればいいだけだ。
表層は濁っていたが15mほど下からは透明度が良く、魚礁もきれいに見えた。頂点にボートと結んでいるロープがある。魚礁の中にきれいに入り込んでいるインターバルカメラがあった。魚はイサキの群れなどは見られないで、カゴカキダイ、カワハギ、そしてネンブツダイ、チイサイキンギョハナダイなど、小魚だけだ。
 一番下の水底まで降りた。水深は33m
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    投入したインターバルカメラはいい位置に入っていた。

 ログは 潜水開始1121 潜水終了1141分 潜水時間は20分、水温は21.8度  最大水深33m 平均水深18.6m
 一応見るべきものを見て、撮るべきものも撮ったので、残圧が100で浮上を開始した。
 できるだけゆっくり浮上して5mぐらいから減圧のつもりで、3分かけた。33mの水深は、長居をする必要はない。
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    ボートに上がるのはたいへんだ。

 久しぶりの30m以上の魚礁潜水だが、同じような調査を賞味で20年はやっている。最深は60mだが、減圧症にならなかったのは、不要な時間を水底で過ごさなかったことだろうと思う。素人、レクリエーショナルダイビングのダイバーの減圧症多発は、不要な時間を、ダイビングを楽しんでいるためだと思う。最深部が30mを超えたら、さっさと上ってくるべきだろう。

 お弁当を食べてから、2回めの潜水3時頃からは、パスした。インターバルカメラの引き揚げのために、ウエットスーツは脱がずに、船にのった。流されてバラバラに散ってしまっていたのでは、と心配したが、割合まとまっていた。一つだけ、魚礁に入り込んでいたカメラだけは、ダイビングしていって外した。山本さんが外して水面まで持ってあがった。
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 透視度は、急に濁り潮が押し寄せたため、午前中とは比較にならない、写真にならない濁りで流れも速くなっている。僕が入らないと決めたのは正解だった。午前中は、魚礁の標識ブイとボートをロープで結んでいたのに、午後は、カメラの取り外しからダイビングを始めたのでロープをとっていなかった。
 内山さん、増井さんの第四バディは、魚礁に行き着かないで、ながされてしまった。ボートを操る先導が気泡を追ってくれたので、流された上に見張っていたが、ずいぶん遠くにはなれてしまった。その内に第三と第二バディも浮いたが、第四を置いて、行くことはできないので、待ってもらう他ない。ライトを付けたりして振っているが、僕場カメラを持ってきていないので、こちらにライトが無く、とにかく待ってもらうほかない。順次回収し、何事もなかったが、帰途に食事懇談したときに、その話題で盛り上がった。

 館山湾を通りぬけ、いつもの食事のCOCOの前の浜に落日をみた。四本マストの帆船、今、日本にあるのは海王丸Ⅱ世だが、館山湾に停泊していて、その向こうに赤い夕陽が沈む。すごいシーンになり、みんな撮影した。最近はみんなスマホでの撮影で、もちろん僕も撮った。一応カメラマンの肩書があるのだから、僕が一番いい写真を撮らなければ申し訳ない。枚数で勝負するのが、カメラマンだ。その一枚をフェイスブックに投稿して。好評を得ることができた。
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 これが日記的な報告で、撮影結果などについては、次回につづく。




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