M値について、いつもいろいろ教えてもらっている Y氏から、誤りの指摘があった。
「M値20mのコンパートメントの許容深度は20mではありません。M値20mは 海水20m相当の窒素の絶対圧力ですから、水面では深度8m相当の窒素絶対圧力が、20mswaに達するのは 20m÷8m=2.5つまり水面の窒素圧力の2,5倍になる15mです。したがって20mを超さなければM値を越えることはないというのは誤りです。」
自分は減圧理論の専門家ではない。溶解窒素分圧の計算もできない。
専門家の文章によって書いている
☆「M値を表す圧力数値は、無減圧潜水限界の窒素許容圧を海水の相当深度で表している。例えば組織半飽和時間が5分の組織のM値は27mである。M値27mとは、水深27mで飽和する窒素圧を意味する。つまり、水深27mを越えなければ、組織半飽和時間5分の組織では、減圧停止が必要な限界を越えることがない。」
☆「M値とは、ここを超えたら減圧停止をしないと浮上できないという
統計潜水医学的データに基づく無減圧潜水の限界体内不活性ガス分圧の最大値であらかじめ設定されているものです。
もちろん、アルゴリズムによって半飽和時間とコンパートメント数が異なるので、
設定値は異なりますし、ダイブコンピュータの場合はオリジナルのアルゴリズムを
更に厳しくする場合があります。
これが変動したら、ダイブコンピュータの計算式は成り立ちません。
水深、潜水時間によってめまぐるしく各組織の体内窒素圧は増えたり、減ったり変化して行きますが、どこかの組織がM値を超えたら、それを下回るまで減圧停止が必要となります。
M値を100%としたら、深く、長く潜れば200%でも300%でも超えて行きますので、
とにかく100%以下になるようにしなければ浮上できないという極めて簡単な論理です。
ダイブコンピュータの場合は減圧表という言い方は不適切ですが、関数計算によって出てくる体内窒素圧を常にM値以下にキープすることが、即ち無減圧潜水をするということになります。」
計算の根拠とか正しさは、一般ダイバーである僕にはわからない。が、M値20mが20mまで無減圧というのがまちがいで、15mであったとすれば、M値は15mであるとしてもらはないと困る。それともM値というのが、実際の潜水での限界水深を計算するための窒素分圧の計算式上の数値であり、実際の潜水での限界水深ではない、のだろうか。
なお、潜水士テキストでは、「減圧症に罹患しない最大の不活性ガス分圧をM値という。」であって、M値を水深(圧力)で表示することには触れていない。
僕のまとめは、
M値
エムチと呼びますが、不活性ガスの最大許容値のことです。潜水して時間が経過すると、16通りの組織モデルそれぞれに、潜水する深さに応じて、一定の時間経過で不活性ガスが飽和します。浮上すると、環境圧が下がり、呼吸する気体圧力も減少することで、半飽和組織内の不活性ガスが過飽和になり、飽和していなくても浮上によって飽和になり、M値と飽和との間に圧力差(圧力勾配差)が生じ、不活性ガスは排出に向きます。過飽和になりすぎると気泡化します。どこまで浮上したら、気泡化が起こらないで排出されるか、その最大許容値がM値です。 飽和する値が、各半飽和組織毎に、水深によって異なるのと同様に、M値も水深によって定まります。飽和とM値の間で、ガスは排出されます。M値を越えないように浮上停止をして、ガスを排出しながら浮上するように計算された時間表が減圧表です。
M値は水深によって定まるとは、言っているが、越えてはいけない水深がM値であるとは、言っていないので、何れにしてもセーフだろう。もう少し勉強して、つまりよくわかっている人の意見を聞いて、再度M値について考えよう。
「M値20mのコンパートメントの許容深度は20mではありません。M値20mは 海水20m相当の窒素の絶対圧力ですから、水面では深度8m相当の窒素絶対圧力が、20mswaに達するのは 20m÷8m=2.5つまり水面の窒素圧力の2,5倍になる15mです。したがって20mを超さなければM値を越えることはないというのは誤りです。」
自分は減圧理論の専門家ではない。溶解窒素分圧の計算もできない。
専門家の文章によって書いている
☆「M値を表す圧力数値は、無減圧潜水限界の窒素許容圧を海水の相当深度で表している。例えば組織半飽和時間が5分の組織のM値は27mである。M値27mとは、水深27mで飽和する窒素圧を意味する。つまり、水深27mを越えなければ、組織半飽和時間5分の組織では、減圧停止が必要な限界を越えることがない。」
☆「M値とは、ここを超えたら減圧停止をしないと浮上できないという
統計潜水医学的データに基づく無減圧潜水の限界体内不活性ガス分圧の最大値であらかじめ設定されているものです。
もちろん、アルゴリズムによって半飽和時間とコンパートメント数が異なるので、
設定値は異なりますし、ダイブコンピュータの場合はオリジナルのアルゴリズムを
更に厳しくする場合があります。
これが変動したら、ダイブコンピュータの計算式は成り立ちません。
水深、潜水時間によってめまぐるしく各組織の体内窒素圧は増えたり、減ったり変化して行きますが、どこかの組織がM値を超えたら、それを下回るまで減圧停止が必要となります。
M値を100%としたら、深く、長く潜れば200%でも300%でも超えて行きますので、
とにかく100%以下になるようにしなければ浮上できないという極めて簡単な論理です。
ダイブコンピュータの場合は減圧表という言い方は不適切ですが、関数計算によって出てくる体内窒素圧を常にM値以下にキープすることが、即ち無減圧潜水をするということになります。」
計算の根拠とか正しさは、一般ダイバーである僕にはわからない。が、M値20mが20mまで無減圧というのがまちがいで、15mであったとすれば、M値は15mであるとしてもらはないと困る。それともM値というのが、実際の潜水での限界水深を計算するための窒素分圧の計算式上の数値であり、実際の潜水での限界水深ではない、のだろうか。
なお、潜水士テキストでは、「減圧症に罹患しない最大の不活性ガス分圧をM値という。」であって、M値を水深(圧力)で表示することには触れていない。
僕のまとめは、
M値
エムチと呼びますが、不活性ガスの最大許容値のことです。潜水して時間が経過すると、16通りの組織モデルそれぞれに、潜水する深さに応じて、一定の時間経過で不活性ガスが飽和します。浮上すると、環境圧が下がり、呼吸する気体圧力も減少することで、半飽和組織内の不活性ガスが過飽和になり、飽和していなくても浮上によって飽和になり、M値と飽和との間に圧力差(圧力勾配差)が生じ、不活性ガスは排出に向きます。過飽和になりすぎると気泡化します。どこまで浮上したら、気泡化が起こらないで排出されるか、その最大許容値がM値です。 飽和する値が、各半飽和組織毎に、水深によって異なるのと同様に、M値も水深によって定まります。飽和とM値の間で、ガスは排出されます。M値を越えないように浮上停止をして、ガスを排出しながら浮上するように計算された時間表が減圧表です。
M値は水深によって定まるとは、言っているが、越えてはいけない水深がM値であるとは、言っていないので、何れにしてもセーフだろう。もう少し勉強して、つまりよくわかっている人の意見を聞いて、再度M値について考えよう。