M値についての結論
M値とは、減圧表を作るための考え方、減圧理論の数値である。
工藤くんの6月25日付の最終的な原稿は
「不活性ガスの排出とM値 (Maximum allowable value)
エムチと呼びますが、日本語で言うと、(不活性ガスの)最大許容値と言うことになります。16通りの組織モデルがありますから、不活性ガスの溶け込みと排出も組織ごとに異なります。浮上中は、環境圧が下がり、呼吸する気体圧力も減少することで、組織モデル内の不活性ガスがある程度「過飽和」になり、環境圧との間に圧力差(圧力勾配差)が生じ、不活性ガスは排出に向きます。その時の勾配ですが、坂道の場合を例に、傾斜があると高い方から低い方へ物は転がり落ちます。ですが、極端に傾斜がきついと制御がきかず危ないですね?これと同様に、組織モデル内でも圧力差(圧力勾配差)に限度があるのです。その許容できる上限値を「M値」と言います。」
これで説明としては正解。
なぜ、僕が天井という言葉をもちだしたかというと、浮上停止をダイバーの視点からみて、天井と考えていたからで、M値はその天井を規定するもの、すなわち浮上を妨げているものととらえていた。工藤くんは、妨げではなくて、身体の中の不活性ガスを溶け出させるための差圧、ものを壊さずに転げ落とす傾斜ととらえていたわけで、これが正しい。
何故、僕がまちがえたか、M値とは圧力値であり、水深で表されることもある。何故水深で表されるのか、工藤くんの言う、勾配、差圧と許容限界の数値としての水深の限界が結びつかない。限界の水深、すなわちそこまで潜って減圧の必要がない水深、イコール、そこまで浮上しても良い水深ととらえた。浮上しても良い水深で停止して、適切な勾配になってから、次の水深まで滑り降りてゆくその停止する水深を意味すると考えてしまった。
計算式を言葉で説明しようとすると、答えが無減圧限界の水深だと説明することによる誤解だった。では、なぜ水深なのか、その説明はまだできない。誰かに教えてもらうべく、議論をして、理解しなければ説明がかけない。とりあえず、誤解を訂正しておき、水深表示とその説明は、潜水士の受験本からはカットすることにした。
M値とは、減圧表を作るための考え方、減圧理論の数値である。
工藤くんの6月25日付の最終的な原稿は
「不活性ガスの排出とM値 (Maximum allowable value)
エムチと呼びますが、日本語で言うと、(不活性ガスの)最大許容値と言うことになります。16通りの組織モデルがありますから、不活性ガスの溶け込みと排出も組織ごとに異なります。浮上中は、環境圧が下がり、呼吸する気体圧力も減少することで、組織モデル内の不活性ガスがある程度「過飽和」になり、環境圧との間に圧力差(圧力勾配差)が生じ、不活性ガスは排出に向きます。その時の勾配ですが、坂道の場合を例に、傾斜があると高い方から低い方へ物は転がり落ちます。ですが、極端に傾斜がきついと制御がきかず危ないですね?これと同様に、組織モデル内でも圧力差(圧力勾配差)に限度があるのです。その許容できる上限値を「M値」と言います。」
これで説明としては正解。
なぜ、僕が天井という言葉をもちだしたかというと、浮上停止をダイバーの視点からみて、天井と考えていたからで、M値はその天井を規定するもの、すなわち浮上を妨げているものととらえていた。工藤くんは、妨げではなくて、身体の中の不活性ガスを溶け出させるための差圧、ものを壊さずに転げ落とす傾斜ととらえていたわけで、これが正しい。
何故、僕がまちがえたか、M値とは圧力値であり、水深で表されることもある。何故水深で表されるのか、工藤くんの言う、勾配、差圧と許容限界の数値としての水深の限界が結びつかない。限界の水深、すなわちそこまで潜って減圧の必要がない水深、イコール、そこまで浮上しても良い水深ととらえた。浮上しても良い水深で停止して、適切な勾配になってから、次の水深まで滑り降りてゆくその停止する水深を意味すると考えてしまった。
計算式を言葉で説明しようとすると、答えが無減圧限界の水深だと説明することによる誤解だった。では、なぜ水深なのか、その説明はまだできない。誰かに教えてもらうべく、議論をして、理解しなければ説明がかけない。とりあえず、誤解を訂正しておき、水深表示とその説明は、潜水士の受験本からはカットすることにした。