工藤くんと共著の「一発合格!よくわかる潜水士試験 完全攻略テキスト&問題集」の改訂版、ようやく、製作会社に送った。「一発合格」とか、こんなド派手なタイトルは僕ではとうてい考えつかない。合格本のプロフェッショナルの仕事だ。
初版は、これまでの過去問を中心にした。こんな試験は潜水士テキストなど読まなくても、過去問だけ見れば、そして試験の洗礼を受けて来た人ならば軽く合格する。その過去問と解説を中心とした。しかし、せっかく試験勉強をしてくれるのだから、これを機会に潜水の基本的知識を物理的なことから、生理学的なことまで、理解してもらいたい。そして、雑学的な知識も盛り込んで、読んでおもしろい本にしようとした。二人共自信満々だったのだが、思わぬ落とし穴があった。出版元の割付をするデザイナーが、減圧表の計算尺部分を縦横比を替えて、ページに収めてしまった。これでは正しい答えはでない。一番大事な部分だから、すぐに改定した正誤表を入れてもらおうとしたが、そんなことはできない。出版社のホーム・ページで訂正するだけということだった。
運良く、法令が改正になり、チョンボをして部分は削除となった。折もよく、最初の版は売り切れて、書き直おしと、規則改訂がかさなった。工藤くんはきちんとした対応をしようというが、僕は拙速で書きなおしてとにかく出そうということで、強引に進めた。工藤くんは、ダイビングシーズン前でほんとうに忙しいのに、僕のいい加減路線ではなく、真摯に書きなおしてくれた。足りない部分を僕が書き足して、監修、大雑把なはめ込みをやり、約束に間に合わせた。
改訂で読みなおしてみて、ぼくらのねらい、「潜水の基本的知識を物理的なことから、生理学的なことまで、理解してもらいたい。機材のこと、潜水の方法、危険の回避、雑学的な歴史まで網羅していて、規則的な部分を読み飛ばせば読んで面白い。今度の改訂でますます面白くなったと思う。潜水士テキストと意見のちがうところは、かなり僕たちの意見で補正している、試験に受かれば良いのだ。意見のちがっているところは、ちがうように、僕たちが正しいのだが、つまり現場的にはこちらが正しいのだという立場で書いたが、潜水士の方も、改定で、かなり補正されて、僕たちに近くなった。そして改正で、リブリーザーもダイブコンピューターも、飽和潜水も、取り込まれたので、本当に潜水のすべての局面がわかる。少なくとも、潜水士の受験本ではこれがベスト、と胸を張ることにした。
レクリエーションダイビングは、冷遇していながら、覆いかぶさっているというところは、こちら側としては許しがたいが、厚遇すなわち指導だから、冷遇の方が良いのかもしれない。作業潜水のことも一応わかるから、それも意味のないことではない。
そして、美術工芸品的な伝統技術になりつつあるヘルメット式についてもそれなりに詳しくわかるし、今度は日本の誇る?軽便マスク式が削除されてしまったので、僕は削除しようと思ったが、工藤くんが歴史的意味で残しましょうという。もっともで、僕が力を入れて書いた部分でもあるので、残すことにした。
減圧表が完全に消えて、理論式が規則になった。潜水士テキストの説明では、まるでわからない。わからせようとする努力もしていないので、一旦は憤ったが、そうか、これは分かる人だけが分かれば良いので、試験には難しい部分はだしません、というメッセージだと解釈することにした。テキストを読んだだけでは99%の人が理解できないとして、大学の入試ならばともかくとして、労働安全のための国家資格の試験問題が99%が答えられないと予測できる問題が出題されたら、その時怒ればいい。パブコメもある。潜水士、100人も集めて、問題の不適を訴えれば面白い。しかし、出題されないだろう。全部カットとおもったが、出版社の意向としては、全部載せておくということなので、ある程度解説して収録した。
この本は頭の体操にもなるし、面白い。ぜひ、遠い昔に試験に合格したひとも、今!をしるために、そして未だ受験していない人も遊び半分で国家試験が受けられるのだから、ぜひこの本を読んで、スポー的気分で受験してもらいたい。持っていてじゃまになる資格ではない。現在、この受験を受ける100人のうちで90人はスポーツ&科学で港湾作業を目指すひとは10%だろう。しかし、受験する人が多ければ多いほど、厚生労働省的には成功だし、先に述べたように冷遇は別に問わない、かまってほしくない気持ちになれば、なんともない。ちょっとちがうだけの他の世界の勉強をすることは、おもしろい。
そして、ちょっとだけでも、アルバイトに近いことをやったり、また学生の研究活動で潜水する場合でもこの資格は必須になっているのだ。
初版は、これまでの過去問を中心にした。こんな試験は潜水士テキストなど読まなくても、過去問だけ見れば、そして試験の洗礼を受けて来た人ならば軽く合格する。その過去問と解説を中心とした。しかし、せっかく試験勉強をしてくれるのだから、これを機会に潜水の基本的知識を物理的なことから、生理学的なことまで、理解してもらいたい。そして、雑学的な知識も盛り込んで、読んでおもしろい本にしようとした。二人共自信満々だったのだが、思わぬ落とし穴があった。出版元の割付をするデザイナーが、減圧表の計算尺部分を縦横比を替えて、ページに収めてしまった。これでは正しい答えはでない。一番大事な部分だから、すぐに改定した正誤表を入れてもらおうとしたが、そんなことはできない。出版社のホーム・ページで訂正するだけということだった。
運良く、法令が改正になり、チョンボをして部分は削除となった。折もよく、最初の版は売り切れて、書き直おしと、規則改訂がかさなった。工藤くんはきちんとした対応をしようというが、僕は拙速で書きなおしてとにかく出そうということで、強引に進めた。工藤くんは、ダイビングシーズン前でほんとうに忙しいのに、僕のいい加減路線ではなく、真摯に書きなおしてくれた。足りない部分を僕が書き足して、監修、大雑把なはめ込みをやり、約束に間に合わせた。
改訂で読みなおしてみて、ぼくらのねらい、「潜水の基本的知識を物理的なことから、生理学的なことまで、理解してもらいたい。機材のこと、潜水の方法、危険の回避、雑学的な歴史まで網羅していて、規則的な部分を読み飛ばせば読んで面白い。今度の改訂でますます面白くなったと思う。潜水士テキストと意見のちがうところは、かなり僕たちの意見で補正している、試験に受かれば良いのだ。意見のちがっているところは、ちがうように、僕たちが正しいのだが、つまり現場的にはこちらが正しいのだという立場で書いたが、潜水士の方も、改定で、かなり補正されて、僕たちに近くなった。そして改正で、リブリーザーもダイブコンピューターも、飽和潜水も、取り込まれたので、本当に潜水のすべての局面がわかる。少なくとも、潜水士の受験本ではこれがベスト、と胸を張ることにした。
レクリエーションダイビングは、冷遇していながら、覆いかぶさっているというところは、こちら側としては許しがたいが、厚遇すなわち指導だから、冷遇の方が良いのかもしれない。作業潜水のことも一応わかるから、それも意味のないことではない。
そして、美術工芸品的な伝統技術になりつつあるヘルメット式についてもそれなりに詳しくわかるし、今度は日本の誇る?軽便マスク式が削除されてしまったので、僕は削除しようと思ったが、工藤くんが歴史的意味で残しましょうという。もっともで、僕が力を入れて書いた部分でもあるので、残すことにした。
減圧表が完全に消えて、理論式が規則になった。潜水士テキストの説明では、まるでわからない。わからせようとする努力もしていないので、一旦は憤ったが、そうか、これは分かる人だけが分かれば良いので、試験には難しい部分はだしません、というメッセージだと解釈することにした。テキストを読んだだけでは99%の人が理解できないとして、大学の入試ならばともかくとして、労働安全のための国家資格の試験問題が99%が答えられないと予測できる問題が出題されたら、その時怒ればいい。パブコメもある。潜水士、100人も集めて、問題の不適を訴えれば面白い。しかし、出題されないだろう。全部カットとおもったが、出版社の意向としては、全部載せておくということなので、ある程度解説して収録した。
この本は頭の体操にもなるし、面白い。ぜひ、遠い昔に試験に合格したひとも、今!をしるために、そして未だ受験していない人も遊び半分で国家試験が受けられるのだから、ぜひこの本を読んで、スポー的気分で受験してもらいたい。持っていてじゃまになる資格ではない。現在、この受験を受ける100人のうちで90人はスポーツ&科学で港湾作業を目指すひとは10%だろう。しかし、受験する人が多ければ多いほど、厚生労働省的には成功だし、先に述べたように冷遇は別に問わない、かまってほしくない気持ちになれば、なんともない。ちょっとちがうだけの他の世界の勉強をすることは、おもしろい。
そして、ちょっとだけでも、アルバイトに近いことをやったり、また学生の研究活動で潜水する場合でもこの資格は必須になっているのだ。