ようやくスキンダイビング・セフティ あとがきまでこぎつけた。
この企画は、フリーダイビングで92mの深さに潜った岡本美鈴が、スキンダイビングを楽しむ人たちの無自覚と無知を危ないと懸念して、「スキンダイビング・セフティ」というミーティングを行なったことから始まった。ので、この本のタイトルにした。それに東京海洋大学の実習でスキンダイビングを教えている千足くん、息こらえ、フリーダイビングの生理学の研究者である藤本くんを誘って、4人の共著になった。
この本ではいくつかの提案をしている。その一つはローカルルールの重視である。ローカルルールとは、ある特定の地方、場所、組織、団体、状況などでのみ適用されるルールとされていて、ここでは安全を目的として、その時、その場でどんな技術を持つダイバーが何をするのかによっての取り決めをいう。
スノーケリング、スキンダイビング、フリーダイビングの線引をしたが、これもローカルルールであリ、国が定めた規則でもないし、国際的な通則でもない。しかし、ダイビングの安全はこのローカルルールにかかっている。この線引の議論を尽くすことがまだまだ必要であり、その議論こそが、安全のための議論になる。今後どう変わって行くのか、そのための提案でもある。
この本は、未完であり、未完だからこそ、本という形にまとめたかった。この本を手にして、リーダーどうし、あるいはリーダーとメンバーが、議論を交わし、その場、その状況で最も安全と思われるローカルルールを形にしてほしい。
本の中の、具体的な活動例や事故例は、個人的な例だから、削除してしまおうかと、何度も思った。しかし、この本の読者をスキンダイビングでくくられる水中活動の具体例を知りたいと思う人と想定し、議論のテーマ、自分たちのローカルルールのための参考になろうと、削除しなかった。
また、話題を集めているフリーダイビングの技術的な本当の姿、危険も明らかにして、ダイビング全般の安全のための参考にしたかった。これは岡本美鈴の願いである。
千足くんの「スキンダイビング入門」は、どこでも通用するテキストである。
藤本くんの「生理学」これまでに書かれたダイビングの生理学的な障害についてかかれたものにうちで、もっとも明解なものである。
個人的なことになるが、須賀は、長い間大学のダイビング部活動に関わってきた。各クラブは、自分たちクラブのローカルルールをまとめて、公表してほしい。事故例が学生のものばかりになったのは、そういう経緯からであった。
最後に共著者の美鈴さん、千足くん、藤本くん(東京海洋大学の准教授なのに、先生と呼ぶよりも、くんと呼んだほうが親近感がある)まとめて下さった成山堂書店の小野さんにお礼を言い、80歳の冒険的独走をいつも支えてくれている、日本水中科学協会のメンバーの皆様にお礼をいう。
共著者を代表して 須賀次郎
この企画は、フリーダイビングで92mの深さに潜った岡本美鈴が、スキンダイビングを楽しむ人たちの無自覚と無知を危ないと懸念して、「スキンダイビング・セフティ」というミーティングを行なったことから始まった。ので、この本のタイトルにした。それに東京海洋大学の実習でスキンダイビングを教えている千足くん、息こらえ、フリーダイビングの生理学の研究者である藤本くんを誘って、4人の共著になった。
この本ではいくつかの提案をしている。その一つはローカルルールの重視である。ローカルルールとは、ある特定の地方、場所、組織、団体、状況などでのみ適用されるルールとされていて、ここでは安全を目的として、その時、その場でどんな技術を持つダイバーが何をするのかによっての取り決めをいう。
スノーケリング、スキンダイビング、フリーダイビングの線引をしたが、これもローカルルールであリ、国が定めた規則でもないし、国際的な通則でもない。しかし、ダイビングの安全はこのローカルルールにかかっている。この線引の議論を尽くすことがまだまだ必要であり、その議論こそが、安全のための議論になる。今後どう変わって行くのか、そのための提案でもある。
この本は、未完であり、未完だからこそ、本という形にまとめたかった。この本を手にして、リーダーどうし、あるいはリーダーとメンバーが、議論を交わし、その場、その状況で最も安全と思われるローカルルールを形にしてほしい。
本の中の、具体的な活動例や事故例は、個人的な例だから、削除してしまおうかと、何度も思った。しかし、この本の読者をスキンダイビングでくくられる水中活動の具体例を知りたいと思う人と想定し、議論のテーマ、自分たちのローカルルールのための参考になろうと、削除しなかった。
また、話題を集めているフリーダイビングの技術的な本当の姿、危険も明らかにして、ダイビング全般の安全のための参考にしたかった。これは岡本美鈴の願いである。
千足くんの「スキンダイビング入門」は、どこでも通用するテキストである。
藤本くんの「生理学」これまでに書かれたダイビングの生理学的な障害についてかかれたものにうちで、もっとも明解なものである。
個人的なことになるが、須賀は、長い間大学のダイビング部活動に関わってきた。各クラブは、自分たちクラブのローカルルールをまとめて、公表してほしい。事故例が学生のものばかりになったのは、そういう経緯からであった。
最後に共著者の美鈴さん、千足くん、藤本くん(東京海洋大学の准教授なのに、先生と呼ぶよりも、くんと呼んだほうが親近感がある)まとめて下さった成山堂書店の小野さんにお礼を言い、80歳の冒険的独走をいつも支えてくれている、日本水中科学協会のメンバーの皆様にお礼をいう。
共著者を代表して 須賀次郎