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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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0123 活動計画

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 昨日夜
 1月22日、水中科学協会の活動計画、活動方針を定める会議を行った。
 その結果を、公式ブログに発表した。水中科学協会の公式ブログと称しているものは、日本財団の主催している無料ブログサイトで、助成金の申請を日本財団にしたりしているところから、このブログに今回のような、活動計画とか、シンポジウムの結果などを掲載していて、ホームページと連携させている。ただし、新しいホームページではまだその更新方法を掌握していないために連携ができていない。近いうちに新しいホームページも自由に手直しができるようにしたい。新しいホームページは、須賀だけがいじれるのではなく、何人かの各セクション担当者がコンテンツを書き換えられるよう。そして、諸イベントへの参加申し込みが容易にできるよう、そして、かっこいいものということで、作りなおされたのだが、自分としては、うまく使えていない。古いホームページを作りなおして、新しいホームページから、飛ばすようにしたい。
 このホームページを改編するディスカッションが、昨夜の話し合いでは須賀のわがままのように騒がしく話し合われた。まだ、新しいホームページが習得されていないうちに、大幅な改革をすることを求めているようで、喧々諤々になった。

 ここに、公式ブログのアドレスを記すので、関心がある方は見ていただきたい。

 安全なスクーバ活動 CANPAN ブログ

しかし、残念なことに、このブログはお世辞にも、使いやすいブログではなくて、アクセスもしにくい。

 活動について、自分が関わっている部分についてはこちらのブログでも紹介しているのだが、
まず、水中科学協会、JAUSは何をしようとしているのかについて、まず、ちょっとだけ紹介しよう。

 水中科学協会の今年度の活動のコンセプトの一つは、「スポーツダイビングとサイエンスダイビングとの融合」クロスオーバーだ。
JAUSの活動開始いらいの一つの活動目標は、スクーバダイビング、スキンダイビングによるサイエンスダイビングの安全確保とその振興だった。アメリカにはAAUSという、アメリカの大学でダイビングをやっているところはすべて加入している歴史のある団体がある。確か、1975年頃からの発足だから、40年余の歴史がある。各大学には、ダイビングのインストラクターであるダイブマスターが何人か居て、彼らがその大学でのサイエンスダイビングのすべてをコントロールしている。
そんな組織を夢見たのだが、我が国に置いては、ほぼ絶望的であり、40年も、顧問のようなことをやっている、海洋調査探検部のある東大でも、僕たちJAUSがしっかりと根をおろせない。まあ、諸般の事情だ。
視点を変えて、こちらがわ、スポーツダイビングの方から、アプローチしたら、という発想の転換をした。
水中撮影調査グループである。サイエンスダイビングの手法をやってみたら、面白い。スポーツダイバーでも、なんの目的もなく、海底をふらふらしているのも楽しいけれど、結果の出せる活動をやるのも面白いということだ。もしも、スポーツダイビングのチームが、サイエンスダイビングの調査ができたならば、学術的な発表もできるし、大学とか研究機関の手伝い、相互乗り入れができる。
その方法をマニュアル化して、報告書、そして、出版すれば、全国に広まるわけだ。広まれば、次の展開があるかもしれない。
とにかく、水中での調査とは探検だから、面白くやれば面白い。
探検の定義は、とにかく目標、対象を調べ、記録(撮影をする)して発表することだ。記録も発表もなければ、探検ではない。なんでもないのだ。
みんなで集まって、発表会、写真展をやれば、形にはなる。そこから写真家になる人もいるだろうし、趣味としても素晴らしい。それはそれで良いのだが、探検調査も同じ程度に楽しく、探検で撮った写真も作品にすることができるし、もしかして、その探検写真だけの写真展もできるかもしれない。今、千葉県館山で人工魚礁調査を始めているが、その写真展をどこかでできるかもしれない。もちろん報告書にして、水産業に役立てる事もできる。僕たちがやって、成功すれば、その手法をどこのダイバーも勝手にやればいい。別に指導団体ではないから、探検調査のカードを発行しなくてもいい。いや、発行しようかな。発行しよう。とか、遊び心でやれば、いいのだ。

そこで、今年度の計画書だが、

3.水中映像研究会
 
 ダイビングによる水中活動の根幹は水中映像による水中の記録と、映像作品の製作である。
JAUSでは水中映像についての研究会を作り、会員の活動により、以下のテーマを実施している。


  マスクマウントでの目視撮影 写真は全て、福田克之撮影


①水中撮影調査研究グループ
ウエアラブルカメラを徹底的に使用して、撮影調査(リサーチ)に使う手法【フォーマット、マニュアル】の研究と普及。スポーツダイビングとサイエンスダイビングの融合点にもなる。この手法を大学、研究機関、研究者が行うことは有意であるので、スポーツダイバーと協力して作業をすすめることができる。またスポーツダイバーが行うフィッシュウオッチング、撮影などが科学的な調査データーとなり得るならば、日本沿岸の様々な水中調査の振興とグレードアップに役立つ。
一例として人工魚礁調査の企画を、千葉県館山市の波佐間で進行させている。
①100m前後のラインを海底に引き、ラインの適切な部位に、インターバルカメラを設置して、撮影する。5秒間隔、2時間の連続撮影ができるカメラ10台を用意している。
②同時にマスクマウント(マスクにカメラを取り付けたもの)による目視観察を行う。つまり、目視のすべてが記録されているということになる。
③現在では、動画からの静止画切り出し(2012年のJAUSシンポジウムの時点では新たな提案であったのだが)現在では通常に行われている。ラインの上2m位を水平に航空撮影をするようなかたちで、動画撮影を行い、ラインを指標にして静止画を切り取って連続して並べる。これによって、ラインと、設置したインターバルカメラ、そして周囲の状況が明確に読み取れる。
これら撮影調査結果と、ダイバーと撮影対象の魚の観察記録のまとめ方について、西海区水産研究所 亜熱帯センターの名波会員、海洋大学千足准教授【会員 】の学生実習におけるスキンダイビングによるライン調査、元東京海洋大学教授、山川先生、水産工学研究所の高木先生の監修、助言をいただく。

こんなことです。


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