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Channel: スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
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  ダイバーそれぞれが、いつでも毎日のように潜れるのが、ダイバーとしてのホームグラウンドです。お台場は江戸っ子である僕の海です。濁っていることは、別に仕方がありません。季節の変化です。夏には無酸素とか青潮で斃死します。それを防ぐことは、お台場だけの問題ではなくて、東京湾全体、日本の海全体、世界の海の自然でもあるのです。だから、お台場はリトマス試験紙のようなもので、毎月お台場に潜りそれを20年も続ければ、ここに潜っただけで、世界の海の状況がわかります。それはダイバーにとって、沖縄でも、フィリピンでも同じでしょう。しかし、お台場は本当にドラスティックに季節変化します。僕は、トレーニングなどと称して遊んでいますが、風呂田先生たちは、学術的なデーターを追っています。尾島さんは、ゴカイのアマチュア研究者になり、一家は幸せそうです。旧友の尾崎さんも、たびたび撮影に来てくれるでしょう。


 フェイスブックに、カメラマンらしく稼いでいる中川隆がこめんとしてくれました。
「三番瀬の漁師が 適度な濁りがあり、バカ貝やアサリが毎年何百トンも湧くのが東京湾江戸前なんだ。と言ってました。」
 僕の答えです。
「何百トンも湧くのは、良いのです。何百トンも無酸素や青潮で斃死するのです。その斃死が無かったのが、昔の江戸湾だったので、世界最高の人口を持っていた、江戸市民を養っていたのでした。東京はオリンピックなどやらずに、なんとかして、昔の海を復活させて守ってゆくことの方が大事だと思うのです。」
 中川
「昔は川から流れてくる多くの泥とミネラルが豊かな江戸前の海を造っていました。今は下水処理場が完備され、下水が直に流れては来なくなったものの、窒素リン酸という畑の肥料のような成分が多量に流れ込んでくるので 植物プランクトンが異常に発生する。糖尿病の東京湾と呼んでいます。どぶの匂いはしなくなったのはいいですね。」
 清水まみ
「夏の終わりから秋のはじめ 水温上がった時の 苦しそうにあえいでる姿には 胸が詰まりました。 
それでも、生きてますね。 
勇気もらいます。」
 若干、ぼくとはピントがちがいますが、感性としてはいいと思います。そのうちに、アマチュアとして、良いカメラマンになるでしょう。

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